隔離施設を乗り切るテクニック

本日で指定管理施設5日目。ようやく明日、ここを出ることになる。

実は昨年12月から渡米→隔離14日→すぐ渡米→隔離5日目(←今ココ)という状態。偶然が重なりこうなってしまったわけだが、人生において「隔離」という機会はそうそうあるものではなく、わずか1ヶ月の間に半分以上隔離されるという貴重な経験ができた。ただ隔離施設での生活はなめてかかると想像以上にキツイ現実である。今回はわずか1ヶ月の間に2回も「監禁生活」を強いられたことで気づいた「最小被害で隔離生活を乗り切るテクニック」をお知らせしたい。

1.調味料と珈琲は持ち込みは必須 

これは絶対におすすめしたい。

私が隔離された関空近郊の指定管理施設で配られる食事はほぼパターンが決まっている。そして毎食サラダという名のレタス中心の野菜がやってくる。しかもそのボリュームに対してドレッシングが全く足りない。青い野菜をひたすら食べる羽目になるのだ。また朝はサンドイッチ、昼は機内食で配る予定だったであろうごはんとおかずが一緒の容器に入ったもの、夜は冷え切った弁当と機内食で配る予定だったであろう白米(これはあたたかい)となっている。ここでポイントは、

①白米だけでは早晩飽きてくる
②汁物が昼食以外出てこない
③基本味付けが薄め

ということ。そこで自分が持ち込んだ(海外渡航時にスーツケースに入れていった)モノは・・・

①マヨネーズ
これはものすごく使います。サラダにはもちろん、後述する醤油と合わせれば醤油マヨネーズごはんにもなります。


②醤油
マヨ同様、おいしくないおかずでも醤油をかければなんとかなります。


③フリーズドライ味噌汁
海外出張時は大抵持ち込んでいますが、今回もとても役立ちました。汁物を飲むだけでもホッとします。やはり天下のアマノフーズがおススメ。


④ふりかけ
複数種類あると毎食味変ができてとても変化に富んでよし。自分はゆかり、菜めし、たらこ、塩昆布4種類をローテーションさせていました。


⑤インスタントコーヒー
指定管理施設では、お茶とコーヒーのパック・ドリップは無料で注文できましたが、いちいち事務局に「コーヒーください」と依頼しなくてはならず、忙しいからかこちらの希望通りに持ってきてくれません。また多めにほしいと依頼してもさすがにそんなに持ってきてくれず、自分のように1日5杯はコーヒーを飲む人間からすると、10袋もらっても2日でなくなってしまいます。また大抵おいしくなく、自分好みのコーヒーを持っていった方が気を遣わずにおいしくコーヒータイムを過ごすことができます。

⑥保温マグカップ
案外これが重要。ホテルのマグカップはすぐ冷えてしまい、味噌汁もコーヒーもおいしさが保てません。

2.お気に入りのお菓子を海外で買っておく

昼と夜はささやかながら「甘いもの」が備えられている。昼は和菓子のようなもの、夜はロールケーキと決まっている。おそらく決まった弁当しか食べられない監禁者達へのささやかな心配りであろう。

しかし飽食の時代のスイーツに慣れてしまった私たちの舌は、このただ仕方なく用意された創意工夫のない甘いものがとてもじゃないが何の役にも立たない。ただ甘すぎたり、食感も何も感じないパサついたロールケーキだったり、一体誰がどう試食してこの味でGOを出し商品化したのかを疑いたくなるものばか

なので最低でも
①チョコレート
②グミ
③クッキー
④ポテチ
の類はお気に入りのものを持参しておくことをお勧めしたい。たかが6日間(場所によっては3日)と侮るなかれ。意外に昼食のボリュームが少ないので夕食までの時間に小腹が空くことがある。その時に「あってよかった」を必ず思える時が来る。

3.Wi-Fiを無制限にしておく

これは関空近郊ならではかもしれない。はっきり言ってホテルWi-Fiは遅すぎてテレカンがほぼできない。大切なミーティングなのに止まる止まる。仕方なく自分の携帯テザリングを使う羽目になるのだが、犬のキャリアはほぼ使えない。他の2社は快適に使用できたが、自分が格安携帯の方だったので20GBしか使えず2日でソールドアウト。複数キャリア持っていたので6日間は耐えれたが、さすがに1つのキャリアしかない人にとっては、特にビジネスでテレカン多用される方はせめて無制限プランの犬のキャリア以外をこのタイミングだけでも持っておいた方がよい。仕事以外でもAmazonプライムやネットフリックスなどを見る時にも役立つだろう。

老婆心ながら、監禁生活に如何に自由がないかを列記しておきます。

・ホテルの廊下には24時間監視員が常駐しており、ドアを開けただけで睨まれ一歩も廊下にすら出られない。

・ドアの前に椅子が置かれ、食事はここにほぼ決まった時間に置かれる。

・UBEREATSは場所によって頼んでよいが、アルコールは一切NG。しかも事前に事務局に一報入れて受付で受け取ってもらう。しかも事務局が忙しいと放置されあったかい状態で届かないことも。

・たばこも一切NG

・生活に必要なものとみなされた場合はお金を渡せば買ってきてくれるが、あくまで事務局の都合最優先の為タイムリーにモノが届かない。

・3日目、6日目にPCR検査があり7:00までに唾液を取ってドアの外に出しておかねばならない。

・通販でのモノの購入は基本受け取ってくれない。

・毎朝夕に体温を計測し記録しなければならない。しかし施設を出る時にこれをチェックするわけでもなく果たして何の意味と意図があるのか一切説明されない。

・ゴミは基本的に部屋の中に溜めておかなければならない。食事のごみだけ外に出してよく、飲料のペットボトルも部屋の中に置いておかねばならない。

などなど。一言で言うと「監禁」ですので自由がほぼないと思ってください。こんなタイミングで海外から帰ってくる人はたいてい重要な目的があって渡航し帰国しているわけなのに、なぜここまでの仕打ちをされるのかさっぱりわかりません。しかも出国、入国含めると結構な頻度でPCR検査を行って「陰性」が出ているにも関わらず隔離することも理解不能。もはや市中感染が始まっているのに海外渡航者を締め付けてもほぼ無意味です。

これから海外渡航を予定されている方は、ぜひこの「隔離」を乗り切る対策を十分に行って渡航してくださいね。

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