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祖母への報告

先日祖母が86歳で亡くなりました。

祖父もバリバリ働いていたけど、
祖母自身でも裁縫の仕事をしていて、自宅にアトリエを持っている。
料理も得意で、絵も描ける。
そんな独立した祖母をすごく尊敬していました。
よく一緒に買い物に出かけて服を買ってもらったり、生地を見繕ったり、
私がこんなデザインの服がほしいと絵を描いて作ってもらってり、
教えてもらいながら簡単なポーチを作ったり。

そうやって過ごすのが本当に好きでした。

お通夜の時に祖母の家に行きました。
もう住んでない期間が数年あるのに驚くほどきれいに保たれています。
もちろん埃はたまってきているけれど、
全ての物がいつでも使ってと言わんばかりに、整然と並んでいます。

自分の整理されていない押入れを想像して、もう少しきれいにしようと思いました。

クローゼット、
祖母が作って一度も着られてない服がたくさんあります。
葬儀の日は寒くて焦って薄着で来てしまった私は祖母の服を纏いました。

もしAIDで子どもが生まれてきたら、祖母にはその事実を伝えないつもりでした。
きっと世代的に受け入れられないだろうし、あまり会う機会も多くないだろうから言わないでおこうと。

だけど祖母のDNAは私へ伝わっていて、それが少なくとも子どもへ遺伝するよね、亡くなった祖母の顔を見ながらそんなことを考えました。

もし妊娠できたら、祖母へきちんと報告に行こうと思います。

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