採卵前の準備が慌ただしい

ナースさんに言われた通り、手術室に入り台の上で横になっていると、前後の扉から、ぞろぞろと10人くらいの人達が入って来ました。

大学病院って、こんな一介の患者でも、色んな科とかの人達が色んな役割を担当して手術するんですよね。採卵と言えども手術なんで。

大病院だから仕方ないけど、この大勢の人達の中で、顔の仕切りもなく、大開脚するのは、かなり恥ずかしいです。

でも、そんな事を言う間もなく、すぐに足を固定されました。

もう、ここに居る人達にとっては、日常のようなもので、気にしている方が恥ずかしいんだと思って、開き直るしかないですよね。

それよりも、実は私には第一の関門があるのです。

それは、点滴です！

私は普通の採血の時でも、血管が見つかりにくいのか細いのか、一度で採れない事も多くて、針を刺され直される事もよくある話なのです。

一番強烈だったのは、ガンの手術後で入院していた頃、夜中に突然激痛が起こり、痛み止めの点滴をしてもらうにも、いつもに増して水分やごはんもとっていなかったので、更に血管が見つからないらしく、ベテランナースさんが来ても3回だめで、他の科から上手らしい先生が来てくれて2回目でようやく成功。計、5回くらい点滴の針を刺されまくり、お腹の激痛でも辛いのに、点滴のルート確保でも痛い思いしまくり、まさに泣きっ面に蜂状態だった事がありました。

まぁ誰も悪くないから仕方ないですよね。一番、大変なのは刺す側のナースさんだし・・・

そんな事を思い出しながら、まんまとこの日も一回目が失敗。

でも2回目でなんとか確保できたみたいなんで良かったんですけど。

この点滴のルート確保してくれたの、新人さんか研修生っぽくて、失敗した後なぜかへらへらしながら、「やっぱだめしたー」みたいに、先輩みたいな人に報告してたのが、ちょっと！って思いました。

まぁ、ほんと、見つかりにくい私がダメなんですが・・・

とりあえず、これらの準備が一斉に色んな人によって始まるんで、物々しい感じで、更に緊張は高まってしまいます。

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