全前置胎盤の出産①全妊娠の0.05%のハイリスク出産…警告出血で管理入院

話は逸れて、全前置胎盤による緊急帝王切開で出産したのですが、「全妊娠の0.05%のハイリスク出産」と見かけたので参考までに経験を書きます。前置胎盤と診断されてから結構調べたんですが、全然情報が落ちていなかったので…

妊娠中期のスクリーニングで「前置胎盤」と言われました。大半は子宮が大きくなるにつれて胎盤の位置が動くという話でしたが、妊娠後期になっても治らず、32週の妊婦健診で「全前置胎盤」「癒着胎盤疑い」と診断されました。その上でリスクを説明され、33週から管理入院するよう医師からお話がありました。

帝王切開予定日は7月8日。その前に3週間ほど、産後を含めると合計1か月間の入院になる見通しでした。

全前置胎盤のリスク

・全出産の0.05%のハイリスク出産
・平均分娩週数34-35週
・大量出血(警告出血)があった場合、7割は緊急帝王切開になる
・前置癒着胎盤は産科最大の難手術で多くの場合、子宮全摘
・出血多量
・輸血に備えて自己血貯血
・出産母体死亡リスクの上位

診断された夜、検索魔になってこんな感じの情報を得ました。帝王切開になるのが嫌!という方が多いようですが、私は子宮筋腫の手術歴があるのでもともと帝王切開で無問題。
恐いのは癒着胎盤の疑いがあり、普通の帝王切開よりも出血多量になること。癒着していた場合、子宮を摘出する可能性があること。
医師からその説明を受けた時、私より先に夫が隣でぽろぽろ泣いていました。

我々は死産2回を経験したので、低い確率の話をされた時に大丈夫でしょとは考えられない。
子宮はなくなってもいいんだけど、全身麻酔になって意識が戻った時、胎児も子宮も両方失っていたらどうしよう…恐くなって泣きました。
正直、自分はどうでもいいからお腹の子だけは救ってほしい。もう子どもを亡くした後に自分が生き残りたくない。我が子の火葬に行きたくないし、骨壺を増やしたくない。
子宮についてはきっと癒着してて、きっと全摘なんだろうなと覚悟しました。前置胎盤じゃなくたってどのお産も命懸けだし。

最初は不育症で散々苦しんできたのに(お腹の子の腎臓の病気もあるし)ハイリスクのカードがまた増えて、また私か…こんなに妊娠出産向いてない人いる?と落ち込みました。とはいえ、まだまだ研究段階の不育症に比べたら、前置胎盤なんて実績豊富なんだから余計なことは考えずにおまかせすればいい。前置胎盤のリスクよりも恐かったのは不育症だった。

最初の警告出血で入院前倒し

管理入院の日程は2週後に決まりましたが、その前に出血があったらすぐに病院に来るよう言われました。

その1週間後に出血があり、朝、すぐにタクシーで移動して(徒歩5分)緊急入院になりました。
仕入れていた情報通りの警告出血だったし、予習していた通り
・平均分娩週数34-35週
・大量出血(警告出血)があった場合、7割は緊急帝王切開になる
・出血多量

結果的にこの7割に入り、34週に出産しました。

続きはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?