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流産・死産でズタボロになった我々の砦 杉WC不育症検査完全ガイド

流産・死産を繰り返してズタボロになった我々が行き着く砦が、不育症研究を牽引する杉先生であり、杉ウィメンズクリニック(新横浜)です。

悲しいお別れの後、杉ウィメンズクリニックを訪れる方に向けて、不育症検査の記録を残します。いつか、情報が必要な方に届いたら幸いです。

① 私が「不育症検査」にたどり着くまで

2回続けて赤ちゃんが子宮内で死んでしまった。
妊娠6か月で「赤ちゃんの心臓が動いていない」と宣告を受けたのが昨年6月。ショックで呆然としながら、おかしいだろ…という違和感が強くなった。

1回目の死産は5年前。当時は病院側の「不運」という言葉を鵜呑みにしてしまったが、2回続いたら偶然じゃない。染色体異常はないし、12週以降の流死産は極めて確率が低い。それが2回も?なんでまた私?

赤ちゃんが同じ死に方だったことも気になった。子宮内胎児死亡。また何の前兆もなく、静かに心臓が止まってしまった。きっと私に問題がある。だって周りは“普通に”産んでるのに、こんな人、聞いたことないよ…。

調べていくうちに不育症を知った。出産(死産)に向けて大学病院に入院している間、担当医にも相談した。「先生、私って不育症だと思いませんか?」と。前回の病院と違って、今回は医師から不育症検査を勧められた。

入院中、ラミナリアの激痛処置以外の時間は泣いているか、不育症の検索をしているか、だった。そして、亡くなった赤ちゃんがまだお腹にいるうちに、分娩一ヶ月後の日程で不育症検査の予約を取った。

一生の後悔は、1回目の死産後に「不育症検査」までたどり着けなかったこと。妊娠10週以降の原因不明の流産・死産(子宮内胎児死亡)は、1回でも検査を受けるべきだった。

もし、5年前に病院側が不育症という言葉を、その可能性を伝えてくれていたら。あの時点で不育症検査を受けていたら…。思考停止した自分が何よりも愚かだった。どれだけ自分を責めてもあの子は帰ってこない。こんな後悔をする人が出ないよう願います。

② 杉ウィメンズクリニックの初診予約

杉ウィメンズクリニック(以下:杉WC)は不育症の最先端の治療を行っている国内唯一の専門クリニックで、この分野の第一人者である杉先生が院長です。
ホームページで初診=検査予約が可能。ここから予約しましたが、電話予約もできるそうです。

予約は流産・死産の一ヶ月後から。不育症治療の権威である杉さんを訪ね、全国から患者さんが足を運んでいます。

※予約日の10日前にクリニックから最終確認の電話がきます。

③ 不育症検査の注意事項


杉WCのホームページに注意事項があるので、事前に目を通す必要があります。「検査前日は生クリーム、ラーメン、揚げ物等はダメ」です。

問診票A・Bは記入に時間がかかるので(このページに問診票があります)余裕をもってご準備を。

不育症検査はほかの医療機関でも受けられますが、杉WCは検査項目が充実しています。ほかで受けていない杉独自の項目を、追加で検査することもできるようです。検査項目はこちら。検査結果やリスク因子の話は次の記事に書きます。

④ 当日の持ち物・流れ

当日の持ち物
(1)健康保険証
(2)問診票A・B
(3)流死産したときのエコー写真、血液検査のデータ
※紹介状はなくて良い

出典:杉ウイメンズクリニック

当日の流れ

  • 15分前までにビル7階の受付へ

  • 問診(助産師さん)→内診→お話(杉先生)→血液検査(助産師さん)→会計
    超音波検査では子宮の形や血流、筋腫をじっくり診てもらえました。採血は6本

  • 所要時間は1時間ほど

  • 結果説明は約3週間後で、内診の説明後に予約を取ります

⑤ 費用

  • 検査費用は13万4000円
    (全検査項目を受けた額です)
    保険治療外。自治体によっては助成金が出ます。

  • クレジット決済OK

⑥ HPには載っていないこと

  • 流死産の詳細を話すことになるので涙が出るかも。問診票の記入もあるし、事前にできるだけ情報を整理しておきたい。

  • 圧巻のホスピタリティ。弱っている我々に寄り添ってくれて、泣いたら秒でティッシュを出してくれる!ここには悲しい人が集まるんだろうな。

  • 夫も同伴できました。

⑦ 杉先生に会えたら

患者さんは皆さん、先生のお洒落なネクタイをチェックされるようです。かわいくて癒されます。
先生は驕らず、聡明で、良い意味でお医者さんというより学者さんのような佇まいです。事前に著書『不育症学級』を読んでファンになったので緊張しました。

⑧ 近くのカフェ情報

杉WCは新横浜駅 JR出口から徒歩10分ほど。地下鉄10番出口からはさらに近いです。当日は疲れるから近くでお茶でも…おまけでクリニック付近のカフェを載せます。(杉に行く前から、趣味→仕事で15年新横浜に通っていたのです)

  • ポティエコーヒー…杉WCお隣(52席)。鮮度にこだわるコーヒー専門店。名物はデニッシュにソフトクリーム等を乗せた「ポティッシュ」です。

  • ドトール珈琲農園…広い(81席)。居心地が良くてゆっくりできる印象。またクラブハウスサンドを頼みたい。

  • スタバ…仕事や勉強をしている人が多くて静かな印象。横浜FC時代にイバがお茶していて、ばったり会ったことがある。

  • 星乃珈琲店…広い(80席)。会話しやすい雰囲気。保険屋さんが話しているのをよく見る。

  • タリーズ…仕事や勉強をしている人が多い印象。
    ほかにもドトール、フレッシュネスバーガー、バーガーキング等チェーン店がいっぱい。

ドトール農園のカフェラテしか写真がない

読んでくださった方がいらっしゃったら、ありがとうございました。

検査結果の日に関する情報はこちらです。

※一個人の経験談かつ23年夏時点の情報です。

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