これからAfter Effectsをはじめようとしている人へ
映像デザイナーの佐藤です。
2024年初頭に夫婦で起業したHANDという会社で活動しています。
この記事でAfter Effectsのプロジェクトファイルを有償配布します。
Instagramにて1年間毎日5秒動画を投稿していたことがあります。
プロジェクト名は「EVERYDAY」。期間は2019年2月~2020年1月まで。
投稿しただけで、せっかく制作した1年分のプロジェクトファイルを眠らせておくのはもったいないと思い、有償配布をしてみることにしました。
内容は、このEVERYDAYで作ったものの中から、サードパーティーのプラグインやCGを使っていないものをいくつか抜粋したもので、完成動画とプロジェクトファイルのみです。
AE(After Effectsの略)をこれからはじめる人やまだ始めたばかりの人向けのとてもシンプルなものです。プロジェクトファイルを開いて中身を見てもらい、「なるほど、この映像の中身はこんな感じになっているのか。ちょっと真似してみよう。」といった感じに、日々の制作に活用していただければ幸いです。
仕事の波
このプロジェクトは元々、自分の活動を宣伝するためでもありましたが、主な目的は「モーショングラフィックスの体力向上」のためでした。
仕事量に波があり、時期によっては全く仕事が無く、暇になってしまう時期がありました。休暇は大切ですが、暇だからといって何もしていないと、体がなまってしまうのと同じように、アプリの使い方を忘れたり、何となく作業が億劫になってしまうなどあり、これはマズイと感じて始めました。
自主活動だから誰に何を言われるわけでもないため、続けるのも止めるのも自分次第。上記のような目的はあったとしても、具体的に何をどのくらいの期間やるのか。短時間だとしても毎日続けるのって難しい!しかも完成する映像は5秒だとしても作るのにはもっと時間がかかる。。
とにかく毎日続けるためには、悩み過ぎないように出来るだけシンプルにした方が良いと思い、わかりやすく日付をテーマにしました。そして、せっかくやるなら1年間はやってみようと軽い気持ちで決め、それに合わせてプロジェクト名も「EVERYDAY」となった次第です。
継続の難しさ
いろんな希望(妄想)を抱いて始めたわけですが、開始早々しんどくなりました。笑
先ほども言いましたが、5秒の動画とはいえ、制作にはそれ以上の時間がかかるわけです。なので、途中何度も「オレは何のためにやっているのだろう?」とネガティブモードになりました。
「毎日〇時に投稿する」といったところまで決めていなかったことが救いでした。実際には何度か日付を跨いで投稿したこともありましたが、誰に言われたわけでもなく、自分で勝手に始めたことなので「自分がOKなら良しとしよう!」と強引に進めました。毎回満点以上の作品を出し続けることよりも、とにかく継続することが重要でした。
ご褒美
それでも5秒動画だけを毎日作り続けるのはなかなかしんどいので、定期的にご褒美みたいなものが欲しいと思い、月の最終日は、その月の動画を1分くらいにまとめて音楽をつけ、その月の振り返り的な動画を投稿することにしました。
MusicVideoから映像制作を始めた私にとって、このやり方はとても良かったです。タイトルやエンディングなどもつけて、デモリールのようなものを作りました。これのおかげで、日々の5秒動画も、月ごとにテーマやテイストを決めるなどして、それらを意識した制作に変わっていき、楽しく続けられました。これがなかったら、続けられなかったかもしれません。
楽しいって大切です。
波はいつ来るか分からない
開始してから、半年くらい経ったころから、件数は多くありませんが、国内国外問わずモーショングラフィックスを始めとした問い合わせが来るようになりました。SNSを通しての相談は今まで全くなかったので、とても驚きましたし、やってきて良かったと思いました。
そしてこれがきっかけだったかは分かりませんが、Adobeのカレンダーデザインの話がきました。当時コロナ禍でAdobeがクリエイター向けの支援基金などの大規模プロジェクトをやっていました。選ばれるかは分からないけど、とりあえず申し込んでおこうと。
Adobeの仕事がしてみたかったので、話が来たときはとても嬉しかったです。そして、以前から手に触れられるものを作ってみたいという願望があったので、映像ではなく、手に取れるカレンダーというところもすごく良かった。最終的にはデザインだけではなく、映像も作りました。
継続のススメ
このプロジェクトで当初の目的である「モーショングラフィクスの体力向上」に繋がったかは正直なところ分かりませんが、続けたことで必然的に作品が生まれました。
勉強しながら作品が生まれ、そこからポートフォリオを作ることもできる。
ある意味一石二鳥!
さらに良かったのは、作品を指定されて「こんな感じのものを作りたい」と問い合わせがあった時ですね。映像制作する際の参考イメージとしても使えるのでとても重宝します。
AEを育てていく
有償配布するAEプロジェクトですが、バージョンは2022以降であれば、問題なく開けると思います。ちなみに私自身は英語版を使用していますが、日本語版でも問題なく開けました。
最初にもお伝えしましたが、特に操作方法などについての説明などはありません。完成動画とプロジェクトファイルのみです。
AEはレイヤーの数が多かったり、設定箇所が細かく階層も深かったりするため、頭が混乱するかもしれませんが、とりあえずいろいろとレイヤーや設定を開いて、構造を見てください。構造が分かってくるとイメージしたものが作りやすくなります。逆に、構造が分かってくることで、作業の難しさや大変さも分かるようになります。苦笑
個人的には、プロジェクトファイルを見ることはとても勉強になり、血肉になっていると感じています。そしてワークスペースもそれに合わせて日々進化していきます。
今から20年くらい前に、初めてAfter Effects(当時のバージョンは6.5)と出会い、「これ何でも作れるじゃん!」と衝撃を受けてから、毎日のように触れ、覚えていきました(今でも知らないことの方が多いですが)。
今では映像を観ると、自然と頭の中でプロジェクトファイル(コンポジション)を作れるようになりました。
"効率的な"学びではないかもしれませんが、作った映像も5秒と短く、軽い気持ちでAEに触れることができるかなと思うので、ご興味ありましたら、是非ご購入のほどよろしくお願いします。
(※プロジェクトファイル以外にも、おすすめサイト、私が実際に使っているAEワークスペース、映像制作の小話なども載せてます。)
このプロジェクトファイルが、これからAEを始める人にとって何か良いきっかけになれれば幸いです。
AEを使ってこんな風に自分で作ったロゴを動かしたりもできます!
AEって本当に面白いんです!
▼プロジェクトファイルに含まれている動画(全8作品)
※画像をクリックすると実際の動画をご覧いただけます。
下記にAEプロジェクトファイルなどがあります。
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