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秋田銘酒の新ラインナップ

 酒菜やまさきです。いつもありがとうございます。
 秋田から、また新しいお酒が届きました。やまとしずくがちょうど売り切れになったところだったので、まずはそれから追加することにしましょう。


新政

 秋田で一番入手困難と言われているのが、新政。6号酵母発祥の蔵元。今回は2本、送ってもらいました。新政は全て、4合瓶です。

陽乃鳥(ひのとり)

【蔵元コメント】
 平安時代の古文書である「延喜式」に製法の端を発する「貴醸酒」。仕込みの際に、既存の酒を加えて仕込まれる贅沢なお酒です。発酵が抑えられ甘口になるほか、加えられた酒がもろみの中で再び発酵作用を受けるために複雑濃厚な旨口酒が生まれます。この「貴醸酒」の個性を活かしながら、同時に現代的で爽やかな香味を併せ持たせたお酒が「陽乃鳥」です。当蔵最古参の実験酒として、めでたく第七世代を迎えました。

 1973年、国税庁技師の手により日本最古の清酒製法をベースとして開発された「貴醸酒」。酒は通常、米・米麹・水で仕込まれるが、この水の一部を酒に置き換えて仕込んだものである。酒がもう一度、もろみの中で発酵作用を受ける。このため出来上がった酒は、より濃厚に、そして甘みも強くなる。この酒が生まれ変わる様をして「陽乃鳥」と名付けられた。実際に「陽乃鳥」は、「新政」随一の甘口、旨口酒である。開発は2008年であり、「新政」の現在のラインナップの中でも最古のひとつとなった。

 ネット通販では4合瓶が20000円近くの値段に。異常な値段となるのも、それだけ貴重なお酒だからということでしょうか。興味のある方は、ぜひお尋ね下さい。

新政 コスモス

 通称「コスモス」。
 「改良信交」は昭和34年、秋田で初めて生まれた酒造用好適米である。「信交190号」を親に持つため、血統的には「美山錦」と兄弟の関係にある。ところが味わいは正反対とも言え、「美山錦」が硬質な印象を与えるのに対して「改良信交」はあくまでも滑らかで伸びやかな味わいである。

 コスモスラベルは改良信交を麹55%、掛60%で生元木桶仕込みで仕込んだ限定酒です。柔らかくスイートな酒質が素晴らしく存在感のある魅惑の酸味がアクセントを与える新しい味わいの日本酒です。こちらもなかなか手に入りません。ぜひこの機会に。

天の戸

 天の戸も2本。新政以外は全て一升瓶での入手です。

天の戸 ランドオブウォーター

 説明は、酒屋店主のblogより。
 いかにも夏の始まりを感じさせるラベルで、この季節に相応しい御蔵の夏酒・・・奥羽山脈に端を発する皆瀬川と成瀬川はこの地に沃野を作り、その伏流水は「琵琶沼寒泉」として蔵の敷地内に湧出 していることをイメージ して醸された『純米吟醸 生酒 夏のランド オブ ウォーター』です。
 御蔵からは 10号酵母と美山錦の組合せで、透明感のあるさわやかな味わい。やわらかく口の中に広がる吟醸香と、スッキリとした喉越しの後味が特徴 というコメントです‥‥‥‥いつもの「天の戸」らしく、香りにも味わいにも強いインパクトはない。それが逆に香味の透明感を強く感じさせ、低アルではないが誠に軽やかな飲み口。印象としてはもちろん「水」なのだが、決して水っぽくはなく薄っぺらでもない。キチッとした輪郭を感じさせる軽やかさだ。
 ジンワリと表出してくる綺麗な旨味をゆっくりと楽しみ、スイッと喉に落とすと、含んだ瞬間には感じなかった上品で優しい甘みと気持ちのいい吟醸の匂いがふんわりと漂い、ん~~美味しい! 更に杯を進めてゆくと、冷感を呼ぶような酸味が顔を出し、キリッとキレて喉越し後味ともに良く、もう四 五杯! となること請け合いだ。
 とはいえ、いつも通りの数量限定販売。初夏のうちに早々と楽しむか? それとも1本でも多く確保し、ひと夏を通じて楽しむか? 何れにしても早めにご用意戴く価値は充分にあると思いますよ~~

天の戸 純米吟醸 夏田冬蔵<こま美>

 店主のblogより
 これまで生酒はその都度ご紹介しておりましたが、意外にも火入れバージョンは初めてのご案内。『夏田冬蔵』シリーズの『純米吟醸』の新醸造年度の『新酒』の、早くも『火入れ酒』です。間近になったお花見には常温で持参できるし、何よりも「夏田冬蔵」シリーズの今年の出来を探るにはピッタリの一本です。
 御蔵からは 麹米にたおやかな味わいの『酒こまち』を、掛米には力強い味わいが特徴の『美山錦』を使って仕込まれた、唯一の夏田冬蔵・純米吟醸です。今年は例年になく綺麗な酒質に仕上がり、上立香は穏やかながら旨味はしっかりと出ており、軽い酸とスッと切れる余韻が特徴的。キリッと冷やして焼き鳥や魚の煮付け、常温で刺し盛りやフライものにも相性が良いと思います とのコメントです‥‥
 ‥‥ほのかに吟香を感ずる立ち香と、軟水系の仕込水によると思われる柔らかなタッチと瑞々しい甘さと酸味。原料処理の質を高めた故のキレの良さ。しかも、火入れをして間もないので多少の硬さがあるとはいえ、新酒のフレッシュ感はまだまだ健在、ん〜〜美味しい! そして、それらの味わいの要素が上手に調和されて何の障りもなくスーッと入り、肉 魚 野菜、和 洋 中 どんな食とも合わせられるようで、ん〜〜旨い! もう一本! となるのは間違いなしだ。生酒とは違い火入れ酒の終売はまだまだ先でしょうが、何といっても新醸造年度の「夏田冬蔵」の第一弾! 先ずは試してみるしかありません。どうぞ、お早めにお求めお楽しみ下さるようお願い申しあげます‥‥

やまとしずく

 前回入手の「夏のヤマト」は大好評にて売り切れ。今回は第2弾。生酛純米酒 陸羽132号。

やまとしずく 生酛純米酒 陸羽132号

店主のblogより
 一昨年、誕生から100周年を迎えた復活栽培米『陸羽132号』。すっかりお馴染みになりましたが、今年もお米が生まれた時代状況に鑑み、必要以上に米を削らず、蔵伝統の生酛酒母の低温発酵醸造で仕込み、上槽後すぐに直詰めをし瓶火入れをして入荷してまいりました。御蔵からは 素朴ながら瑞々しい香味が広がる味わいに仕上げました との簡単なコメントですが‥‥
 ‥‥米をあまり磨いてはいないが、微かに果実感のある穏やかな香り。口に含み少し転がしてみると、小さくシュワッとくる酸味で新酒の爽やかさが漂い、さすが「直詰瓶火入れ」だ。そして、味の主体はその酸味、上品で優しい甘さを伴った綺麗で美味しい酸味で、こんなに旨い酸味があるとは・・いや~~美味しい。
 更に、温度が上がると甘と酸の調和が徐々にとれ始め、充実感のある旨味とほのかな吟醸香さえ滲ませて、ゆったりとした飲み口になる。しかし、酸と甘のシャープな綺麗さが失われることはなく飲み口はキリッとして、御蔵には珍しい「やや辛口、やや淡麗」なタイプと言ってもいい味わいで、これが旨い!
 とはいえ、『陸羽132号』の歴史や醸造好適性が認められ、愛飲家の馴染みになるにつれて人気も高まっています。『やまとしずく』もその人気の高まりに一役買っていることは間違いありません。それだけに、飲み逃すには勿体無い一本!

刈穂 陸羽132号
1995年に購入した時のラベル

 縁あって秋田に通うようになったころ、必ず購入していたお酒が「陸羽132号」でした。独特の味わいで、2番目に飲むと美味しくない!?という感覚だったのを覚えてます。他のお酒とは違うという印象。別の蔵からではあるけれど、また陸羽132号のお酒を味わえるようになったのは嬉しいことです。みなさんにもぜひ味わってもらえたらと思います。

刈穂

刈穂・夏純米吟醸 六舟 Summer Mist おりがらみ 一回火入

店主のblogより
 数年前から採用している二つの酒米とAK-1酵母との相性が良いと評判で、本格的な夏の前には終売してしまうほど・・今年は、瓶不足の所為で透明瓶に衣替えをしてより涼しげな姿で入荷してまいりました。『純米吟醸 六舟 サマーミスト』です。御蔵からは 伝統の槽掛け搾りで上槽したお酒を、極めてうすい滓絡みのまま瓶詰めし、夏の朝の霞(Mist)がかった涼やかで清澄な空気のような香味を楽しめます というコメントです‥‥
 ‥‥ほのかに果実感を伴う穏やかな立ち香。口に含むと、シュッとする爽やか酸味とふくよかな甘味を同時に感じさせて、それ等が絡み合う豊潤な旨味が口中に満ちる。でも、飲み口は重くならず、それが思いのほか辛口と感じさせてくれ、最後はゆったりとキレてゆく。そして、喉に落とした後にはフラワリーな香りが尾を引いて、ん~~旨い!
 ということで今年はちょっと濃いめですが、この酒のように「味があってキレがある」が刈穂の真骨頂! 夏だけではなく一年を通じて飲みたいと思わせる美味しさです。夏前の終売となる前に、どうぞお早めにお求めお楽しみくださいますようお願い申し上げます。

 刈穂のお酒が好きで、いろんな種類を飲んできました。最近は六舟がよく送られてきます。これまた貴重なお酒。

天寿

純米大吟醸 鳥海山 一穂積

純米大吟醸 鳥海山 一穂積

新品種の酒米を使用した新商品
純米大吟醸鳥海山の品質向上試験の為、秋田県新開発の一穂積で仕込みました。この酒米はキレイで淡麗なタイプですが、後味が控えめで膨らみます。素直で酵母の特徴を引き立てます。

夏に向けて、またいろんな種類をご紹介できそうです。日本酒が好きな方は、ぜひ一度、お試し下さい。

酒菜やまさき
小松市材木町47番地
栄 木~土 午後5時~10時
ラストオーダー9時 ドリンクオーダー9時半
070-7784-3838

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