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【誰よりも辛いのはご遺族】 葬儀担当者の使命

葬儀担当者(葬祭ディレクター)はほぼ毎日「お葬式の現場と向き合う」仕事です。

最初、私が葬儀業界に入った頃は「毎日が気持ちが暗くないか、辛くないか」という質問を他業界の人より頂いた記憶がありますが、「毎日暗くなることはありませんでした」

どちらかと言えば、自分自身まともな仕事が出来ないことへの悔しさの方が強く、よく先輩方より怒られていたことが悔しかった記憶があります。

私は毎日お通夜またはお葬式の担当をさせて頂いており毎日が緊張の中、仕事に従事しておりましたが、特に緊張をするお葬式は「急逝や逆縁」でお亡くなりになられたお葬式の担当です。

この場合の担当をさせて頂いた時、葬儀担当者は特に気を引き締めなければなりません。

誰よりも辛いのは残されたご遺族・関係者

現在、新型コロナウイルスのコロナ禍の中、芸能界より多くの訃報を聞きました。

その中で直近では神田沙也加さんの訃報がありました。自分と同世代の神田さんの訃報は本当に辛い。ご冥福を祈ることしかできません。

しかし私のような第三者より、残されたご遺族、深い関係者の方の悲しみを考えると全く言葉に表せることが出来ません。

10代から20代に掛けて、私は「葬儀担当者」をさせて頂いておりました。

ほぼ毎日お葬式を取り仕切る担当の中で、特に急逝された方のお葬式担当者のプレッシャーは言葉ではあまり表現が出来ません。

しかし葬儀担当者のプレッシャーより、ご遺族の悲しみを考えますと「そんなプレッシャーは気にしている場合ではなくなります」

誰よりも辛いのはご遺族、その関係者の方です。そこにどれだけ向き合うことが出来るかを考える。それがお葬式の仕事です。

葬儀担当者のプレッシャー

葬儀担当者は、どのお葬式でも当然ながら手を抜くことはありません。

しかし、長寿を全うされた方と、ある日突然亡くなられた方とのお葬式は、遺族の方の雰囲気は全く異なります。

ご遺族の方の様子を確認し、状況に応じてご案内する、式の進行を行うことは葬儀担当者の仕事です。

私自身も今まで多くの若い方のお葬式、逆縁の方、急逝された方の葬儀を行って参りました。

張り詰めた緊張感の中、ご遺族様を思うと葬儀担当者は「絶対に無事に葬儀を終わらせなければならない」というプレッシャーが大きく掛かります。

必ず無事にお葬式を終わらせ、送り出す。

これが葬儀のプロである「葬儀担当者の使命」です。

私の師匠が、私が10代の時「ご遺族と一緒に悲しんでいては誰がお葬式を導く事ができる?」と教えてくれた言葉があるからこそ、私は「お葬式をはじめとした終活の専門家」として向き合うことが出来ています。


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