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清書がはかどる曲

※アイキャッチ、みんなのフォトギャラリーよりお借りしましたありがとうございます。

こんにちは、イラストレーターのfunenoです。

NHKの新日曜美術館かなにかで、職人さんが、朝に1曲を用意して、1日中その曲だけをBGMにして作業する、というスタイルを披露していました。

その時は、同じ曲1日中聴くの? ちょっと狂気的だな……とも思ったのですが、考えてみると、おしゃれな人が何枚も同じ服を持っているのと同じような、ストイックなマインドなのかもしれない。わからんけど。

そして、先月いろいろ立て込んで、1日10時間×7日くらいずっとイラレの前にいたんですけど、これは同じ曲をエンドレスで流し、職人の作業マインドを知るチャレンジにちょうどいい機会だ、と気づき、1日1曲を試してみました。

イラレの前にいたのは受注したラフ絵を清書するためだったんですが、ラフを書くときと清書がはかどる曲はなんだか違うようなんですね。

ラフはおもに頭を使うのですが、清書は(絵の描き方によるのですが)、線をきれいにしていく作業で、肉体労働のウェイトが大きいからかもしれない。

結論から言うと、イラストの清書がはかどる曲は、リズミカルでアップテンポ、叩きつけるような激しさがある音楽で、おすすめはYOASOBIの「アイドル」だってことです。

「アイドル」をエンドレスで流し続けることにより、清書がはかどりやすいです(※YOASOBI好きの場合)。

同YOASOBIのフリーレンの「勇者」と水星の魔女の「祝福」でも試してみたんですけど、「勇者」は、全体にやや寂寥感のあるメロディーなので、がりがり線画を仕上げていく気力が高まりにくい。

「祝福」は「勇者」よりもはかどるけど、「アイドル」はさらにアップテンポで曲調が1曲の中でどんどん変わっていくので、エンドレスで聞いていても飽きにくく、高揚感が続く感じです。

で、同じ曲を聴き続けてわかったのは、同じ曲が流れ続けるとそれはただの背景になるというか、一つの作業がどのくらいの時間がかかってるかの指標として使いやすいというか。

時計を見るより感覚的に、自分の作業スピードを把握しやすい気がする。

そして激しめの曲を採用することにより、作画のテンポ感が自然とリズミカルなものになっていくような感じがしないでもない。と感じました。

でも私は職人ではないので、1日1曲はとてもできなくて、半日1曲くらいで、途中から別の曲も聞きました。

試してみたのですがT.M.Revolutionの「WHITE BREATH」「HOT LIMIT」などもかなり捗りました。

なんていうんでしょうか、運動会で激しい曲が流れると高揚感が出て結果が出やすいのと、激しい曲で作画がサクサク進むのは似ている、みたいな。

気分が高まってくると、作業から手が離すのがもったいないのでその作業以外のことができない、みたいな状態になるときありませんか? そういう集中みたいなものが続きやすい。

まあ、どの曲が作業に合うかなんて、人によると思いますけど……


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