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「レンタルほめる人」をはじめました

ふねいちゃんと申します。
この度、「レンタルほめる人」というサービスをはじめようと思います。

このサービスをはじめようと思ったきっかけは、「ほめられてないなあ、誰かほめてくれないかなあ」と強烈に感じた時に、「これは誰しもが思ってる根源的欲求なのではないか!じゃあ、ほめられ待ちするんじゃなく、自らほめていこう!」というシンプルな着想でした。

自分自身は「ここをこうほめてほしい」という思いが明確にあったため、ほめられたい人を募集すれば、「こういう大変なことがあって、ほめてほしい」と伝えられ、「そのオーダー通りにほめればいいじゃん!簡単なサービス思いついちゃったー」と考えておりました。

先日、手始めに渋谷のハチ公前に1時間看板を掲げてやってみました。

雨の日でした

はじめて5分でおじさんから声がかかりました。
「お兄さんほめてくれるの?」
「はい」
「大麻ほめれる?」
(!!!!!!)

「店じまいだな」と思いました。注文通りにほめれば、相手が喜んでくれる。その方程式自体は間違ってなかったのですが、まさか自分が違法行為斡旋マンとして仕上がってしまうとは、なめてました。なんでもほめるということは何事も認めるということ、そのリスクに気づかされたのです。

とりあえず、ほめる人をする以上仕事を全うしようと思いました。しかしながら、「大麻をほめようにも情報がなさすぎる」と思い、おじさんに聞きました。

「大麻のこと知らないので、教えてください」

すると、おじさんは堰を切ったようにマシンガントークをはじめました。
まず、大麻の実用としての使い道がたくさんあり、その中のメリットをあげてくれました。
・大麻を吸うことで、抗うつ剤などの処方箋薬の量を減らせること。大麻は天然で自然由来のため処方箋薬よりも体に優しい。
・大麻を混ぜ込んだ自動車の部品があること。自動車の燃料としても大麻は使えること。
・家の壁の材料に大麻が使えること。夏は膨張し風通しがよくなり、冬は収縮し防寒性があがる。
などなど。

嗜好品や医療目的など、ぼんやりとしか把握していなかった大麻の使用用途が、本当は多岐にわたるものだと知り、その利点の数々にただただ感心しました。
あいづちで「すごい、すごい」と言っていたので圧倒されながらも、ほめる人として微かに機能してました。

中で、響いた言葉は「中毒性としては本当に低い、タバコよりお酒より。みんなスマホずっといじってる!Twitterの方が中毒性は高いしユーザーの数は多い。これに対しては誰も声をあげないし、気づいていない。ツイ廃は怖いですよ」

さらにそこから、日本人がどれだけ大麻に対して情報を閉ざしているのか、世界と日本の大麻事情の差を教えてもらいました。最近タイでは政府が大麻計100万株を国民に無償配布する計画を発表したそうです。

「お兄さんには大麻をほめてもらって、もっと広めてほしい」と伝えられました。
「Twitterやnoteで発信してもいいか」と聞くと、
「日本大麻党として政治活動をしていて広めているから、どんどん発信してくれ!鍵付きでTwitterやってる人は信じられない。自分の言いたいことを世の中に伝えて、大声で伝える。主張ができなくてなんとなく周りに合わしているからダメなんだ。マスクもそうだ、なにを隠しているんだ!みんな顔パンツ状態で歩いて、顔パンツはずかしくない?自分はマスクをつけずに伝えたいことを伝えていく。反論があるなら話し合おう!」
言いたいことが言えない社会になっているという、反町隆史のポイズン節で語られました。

おじさんは「らすのぶ」さんと言います。
こちらがTwitterです→https://twitter.com/RasNobu420?s=20&t=wNPPqFa2xtxbXUXM2bqzAw

レゲエをやられていて、帽子の中はドレッドヘアーで地面につくほど伸ばしているらしいです。

日本大麻党に所属されていて、その演説のためにハチ公前にいらしたそうです。

BTSのトレーラーがあったので、日本大麻党の演説をされてる目の前には、写真を取るためにBTSの女性ファンが群がっていました。


演説もその後聞いていたのですが、
・大麻は45%が不起訴になる。2人に1人が不起訴になってる。
・大麻はコミュニケーションツール。大麻のおかげでボブマーリーの息子に会えた。
正直、こちらはあまり響かなかったですね。自分と話してた時はあれほどためになるメリットを語ってくれていたのに。。。

らすのぶさんと話していると2人目の方が声をかけてきました。
「大麻いいっすね」
(!!!!!)

身長180cmほどの長身の男性で、肩にギターを掲げ、黒の革ジャン、口元は金色の付け八重歯、金髪でガチガチにセットしたトゲ状の髪型でドドリアさんを彷彿とさせました。初見のインパクトでかなり身構えました。

雨の日なのにセットが崩れない。ワックスとスプレーでガチガチだそうです。髪型ほめるとすごく喜んでくれました。


スタンド使いのように大麻で引き寄せられた男性、ボブマーリーの息子もこの感じで出会えたのかもなあと、自分の中で先ほどの話に現実味が帯びました。

ほめてほしいということで、らすのぶさんとは終了し、この男性と話しはじめました。

15歳ホームレスだと自己紹介をされ、「どうしたんですか」と聞くと
自分が鬱になり、そのせいで両親の関係が悪くなり嫌になって家出したそうです。両親は鬱への認知が低いらしく、自分の状態をわかってもらえなくて辛かったそうです。

「これからどうするんですか」
「高円寺にいってギターでお金もらおうかと。そのためにギター買ってそれでお金ゼロ円です」
「なるほど」
「今から新宿に行って炊き出しもらって、その後高円寺行きます」
と言って、足早に渋谷駅に入って行かれました。所持金ないはずなのに。。。

はじめてほめる人をやった体験でした。
「ほめます!」と看板を掲げてやることは、敵対を示さない状態で白旗を振っているようなものなかなと思いました。なので、社会的にマイノリティな存在でも話しやすい存在になれているのかな感じ、「ほめる」という行為に関しての理解も深まった感覚です。

今回は、話を聞くだけになってしまったのですが、これから目指していきたいことは、その人にとって忘れられないような言葉をかけることです。

これは、憧れの人の言葉があり、その方を目指したいと思っているためです。
学生時代に舞台に出ることがあり、その初舞台の日に体調を崩してしまい、かなり落ち込んでいました。その時に南海キャンディーズの山里亮太さんにTwitterで「万全の体調でなく不安です。アドバイスをください」とリプライを送りました。
すると、山里さんから返信がありました。
「万全の体調でなくとも、これだけできるんだという自信を手に入れるチャンスです。頑張ってください」
ものすごく優しい言葉で、ものすごく力が湧きました。

人に寄り添って話を聞き、その場を楽しませて喜んでいただき、その体験を発信していこうと思います。
1人1人に寄り添った人になる挑戦です!

レンタルほめる人、TwitterのDMにてご依頼お待ちしております。
よろしくお願いいたします。

Twitter→https://twitter.com/funei_chan