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続「フェアに挑戦できる未来を創る」

あらためて、僕たちが達成したいこと

僕たちJCC(日本クラウドキャピタル)は、未上場企業の証券を発行するプラットフォームFUNDINNOを運営しています。

2017年にFUNDINNOをオープンして以来、2021年3月12日時点で146件の資金調達が成立し、累計投資額は約48億円、ユーザ数は59,000人以上になっています。また、これまでの4年に4件のエグジットが発生しました。3月12日にはTOKYO PRO Marketへの上場承認を琉球アスティーダプロスポーツクラブ様が受けています。


僕たちが大切にしていることは、発行会社様(ベンチャー企業)視点での資金調達、そしてその後の成長に寄与する事、さらにエグジットすることだということです。それは投資家様の側の視点において、リターンを出すことを大切にするということにも直結しています。

FUNDINNOご利用前には、調達後も使用することのできる募集ページの動画も含めたクリエイティブ作成、審査や事業計画などの作成に多くのリソースを投入します。

調達後も、株主総会のサポート、機関投資家のご紹介などの成長支援に寄り添っています。さらには「ファン投資家」の活動が活発になるきっかけ作りを意識しています。投資家様に商品を購入していただいたり、取引先のご紹介のお願いなど、「ファン投資家」が投資先の事業を支援するきっかけとなるミートアップの開催支援を行っています。

とにかく、発行者様には、FUNDINNOを利用して成長してもらいたいと思っています。

また、株式投資型クラウドファンディング(ECF)において調達する際の懸念点にもしっかりお答えしたいと思います。

ECFで調達すると、株主が多いため上場ができないのでは、と言われることがありますが、誤解があるようです。実際に上述した琉球アスティーダさんは上場承認を受けています。
また、株主が多いことによって管理コストがかかるとも言われますが、我々はシステムを用意していますので、それをご利用頂けます。
言うまでもないですが、反社(反市場・社会的勢力)チェックも厳重に行っており、これまでに弊社は反社の方と何らかの問題になったことはありません。

FUNDINNOで調達するとVCさんから敬遠されると言われることもありますが、事実としては以下の通りです。もともとVCさんが入っていた企業はFUNDINNOにおいて、全体の約15%あり、FUNDINNOの後で、VCさんから調達できた会社も5%はあります。また多くの会社がFUNDINNO調達後、各所から資金調達を成功させています。

走り続ける僕たち

僕たちは新しいことにチャレンジしているので、当然壁にもぶつかりますし、既存プレイヤーから歓迎されないことも多いです。事業を始めた頃は、「株主多くなる問題」「反社いるのでは問題」など、想像で指摘を受ける事が多くありました。

以前、ある協会への申請も行ったのですが、受理されないという事が発生しました。参加条件を満たしていたのですが、理由としては、その協会員たちにとって、僕たちの仕組みがプラスかどうかの判断ができかねます、ということでした。

しかし、多くの発行者様、投資家様に支えて頂き、ここまでやってこれて変化が生まれています。既存の金融機関も、徐々にFUNDINNOでの調達社数が増えてきたので、僕たちの存在を認め始めてくださっています。僕たちにできるのは、ひたすら実績を上げて、一つひとつ僕たちについての誤解を解いていくことだけだと思っています。

ですが、やはりそんなに甘くはありません。FUNDINNOにおいては、成功事例が先行することを期待していましたが、倒産事例が先にでました。想定していたとはつらかったですし、不安も広がりました。ですが、やることは投資家皆様に真摯にお伝えするしかありません。スタートアップは事業計画通りには、なかなかいきません。僕たちとしても、そのような事例は一定数想定しています。安定的な会社しか出せないということは、僕らのビジョンに反し我々の存在価値も希薄になりますし、世の中にとってよくない。

コロナの状況になり、業績を伸ばす企業もいますが、企業の倒産件数が増えることもありえます。逆に上場する会社が出るまでもう少し時間がかかるかもしれません。その中で、僕たちがどう闘っていくのか、期待を持って見ていただきたいと思います。

僕たちのプラットフォーム

僕たちは、ベンチャーエコシステムにおける資金の循環が重要だと考えています。ですから、投資家様にとっては、投資した会社がイグジットすることが全てではなく、投資した資金の「換金性」「流動性」も重要だと思っています。

だから、僕たちは、セカンダリー市場をいち早く作り、非上場会社であってもある程度の換金性、流動性が出ることによって、たとえ倒産があったとしても、トータルでプラスになる世界を構築しなければなりません。セカンダリー市場があることによって、ベンチャー投資が盛り上がっていくのです。

「誰もが挑戦できる未来を創る」というJCCの世界観としては、「ベンチャー株買えますか」だけではなく、「ベンチャー株売れます」ができなければなりません。スタートアップがマザーズに上場するまでに平均7年ぐらいと言われている中で、投資家様にとっては7年間塩漬け前提の投資となると、投資ハードルが非常に高くなります。ベンチャー投資が一般的な投資として成り立つためには、投資ハードルを下げていく必要があり、そのためには未上場株が売買できるセカンダリーマーケットが必須となります。未上場株はマザーズに上がらないと売れないのではなく、未上場のままでも売れる仕組みがあるというところが、僕たちの投資商品の特性上、非常に重要なのです。

創業当初からあったその思いを、近々ようやく実現できるところまできていて、そのスタートの準備を整えて待っています。その中で、一種(第一種金融商品取引業)の登録の許可がなかなか下りず、セカンダリーを始められないのは非常に強いストレスです。

最初の登録もそうでした。
新株予約権を作るときもそうでした。
そして今回も、想定以上に時間がかかっています。

これまで、グリーンシートに代表されるセカンダリーマーケットはうまく機能していません。地方証券取引所、プロマーケットや、株主コミュニティは今のところ流動性を出しあぐねています。
僕たちの新しいマーケットも、たくさん課題が出てくるでしょう。
でも、僕たちは必ず始めます。そしてこの市場を大きくしていきます。
そこで買い手がいないと、そもそもの換金性、流動性が生まれないので、買い手にしっかり入ってもらえるように準備しておくことが重要だと思っています。

2020年11月からは大森南朋さんを起用したテレビCMも放映しました。
今回、アクセルを踏んでいくタイミングとして、FUNDINNOを盛り上げていく上で非常によかったと思います。
より一般の皆様に僕らの金融商品を知っていただき、投資家になっていただくことで、セカンダリー市場ができて、流動性・換金性が出てきたときは、その市場がもっと大きくできるのではないかなと思っています。
一介のスタートアップである僕たちが、地上波テレビCMを出稿できるようになったことは、ECFそして僕たちの信頼性が増してきたという意味で一つのマイルストーンでした。

引き続き、皆様に信頼していただける事業を進めていきたいと思います。

「経営者は体が資本」を実感しています・・・

2020年10月、肺気胸になりました。
2週間ぐらいほぼ寝ずほぼ何も食わずみたいな忙しい生活をしていたら、熱が40度近く出て、入院して1週間ぐらい療養しました。30歳を超えて体力の衰えを実感しました。

でも、ある意味、今回の病気はターニングポイントになりました。
経営者は健康が大切だと常に言われていることを、身を以て感じました。
まったくもって、その通りです。


僕が病気になるということは、周りにすごく迷惑かけるのです。
だから、健康に気を使おうと強く思いました。

肺気胸は、痩せている人がなりやすいそうなので、ちゃんと食べて体重を増やすようにしました。睡眠時間も増やして、タバコもやめて、健康にかなり気を使っています。

コロナの状況を見つつですが、外部とのコミュニケーションも徐々に増えてきました。スタートアップ側の紹介を受けつつ、投資家様、株主様、紹介者の方とのコミュニケーションも大事にしています。

僕は経営者としても、また営業マンとしても、KPIを持っています。
そこはスタートアップの経営者の皆さん方が悩まれるところなんじゃないでしょうか? 実務もありながら全体を見るというのは、身一つなのでまさに総合芸術になっていきます。

でも、僕は一人ではありません。
柴原という心強い相棒と、支えてくれる会社の皆、そして応援してくださる株主様もいます。

これまでも、これからも、プレイングマネージャーとして、全てをやる覚悟で日々動いていきます。


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