【マッチレビュー】Bリーグ 23-24 B1第24節 GAME1 長崎vs群馬
ロスター
長崎ヴェルカ
群馬クレインサンダーズ
スタメン
長崎ヴェルカ
群馬クレインサンダーズ
試合結果とボックススコア
1Q 長崎22-20群馬
2Q 長崎36-46群馬(長崎14-26群馬)
3Q 長崎53-69群馬(長崎17-23群馬)
4Q 長崎67-85群馬(長崎14-16群馬)
試合展開
立ち上がりはスロー。長崎はパーキンズ、ボンズを中心にローポストアタックが中心。群馬はペイントを上手く使いながら中と外をバランス良く攻めることに。両チーム共に序盤は2pt主体に得点を打ち合いながら、1Q中盤以降、群馬はジョーンズがコーナスリーを沈め、徐々に長距離砲が決まり始めると、長崎もワシントンを中心に3ptのアテンプトを増やしながら打ち合いに対応する。
1Qは長崎が2点をリードして終え2Qへ入ると、群馬は1Q終盤のベンティル、ターズースキーの2ビッグに八村を加えたユニットを継続。高さにおけるアドバンテージをとると、ベンティルを中心にインサイド、アウトサイドから順調に得点を積み上げ、リードチェンジに成功。長崎のポゼッションにおいてペイントエリアを固く守った群馬が、このクォーターだけで長崎のターンオーバーを6に積み上げ、2桁得点差まで突き放して試合を折り返すことになる。
3Qは両チーム共にスタメンに戻す。長崎は松本の3ptとカットインでフル2ポゼッション差に迫るが、馬場が接触時のアクシデントでベンチに下がると、群馬はジョーンズの1on1を軸に、アドバンテージの見込める局地戦を選択。オフェンスのリズムが生まれたところから、フリッピンもペネトレイトを成功させ、群馬が2桁点差へ戻すことに。セカンドユニットからはベンティル、ジョーンズを中心に攻勢に出た群馬が、リードを16点まで広げて4Qへ。
4Qは八村がペネトレイトを仕掛け、バスケットカウントで群馬が先制。20点差の中で試合が進むが、4Q中盤からは長崎がハーフコートディフェンスの強度を上げると、勝負所ではオールコートでのプレスを仕掛けつつ、小針、松本を中心にファストブレークからのポイントをもぎ取り、オフィシャルタイムアウト前に12点差まで追い上げることになる。
オフィシャルタイムアウト明けも、群馬は辻、長崎は荒谷が3ptを打ち合いながら、お互いに激しいディフェンスを見せることに。長崎はオールコート、群馬はハーフコートで守りながら、残り3分の場面では辻が3ptのファールを貰い、これを3本揃えた群馬が15点のリードを奪うと、流れは群馬へ。
残り時間を確実にゲームクローズし、バイウィーク後の最初の試合を制した群馬がリーグの連勝を7へ伸ばし、長崎はGAME2でのリベンジに挑むことになる。
雑感
オフェンシブでハイペースな展開が得意なチーム同士の試合らしからぬ、守り合う展開の中、バイウィークを挟みディフェンスの練度を一段と上げてきた群馬が、アウェイで先勝し7連勝を達成。
FGを見てみると、
2FG:長崎45.8%(22/48) 群馬47.7%(21/44)
3FG:長崎21.4%(6/28) 群馬38.9%(7/18)
3FGこそ群馬が優勢だったものの、インプレー中での2pt、3pt成功数はほぼ互角。一方でフリースローに目を向けると、
FT:長崎62.5%(5/8) 群馬66.7%(22/33)
アテンプト、成功数で群馬が圧倒する数字に。ファール数も長崎25-9群馬となり、守り合うスローペースなスコアリングの中、FT(12/15)で28得点を記録したジョーンズを筆頭に、ファールドローから得点を積み上げた群馬が試合巧者ぶりを見せつけた形となった。
長崎としては、19得点14リバウンドを記録したパーキンズを中心にペイントエリアでは粘りを見せながら、馬場がアクシデントでコートを離れたことで、保持局面におけるキャリーからの仕掛けの強度が落ちたことが、大きな痛手となったように見受けられる。
ブラントリー(現在インジュアリーリスト)か馬場がボールを運び、そこからハーフコートで展開するポジションレスな動きを生命線としていた長崎であるが、両エースを欠き、1線のディフェンスを突破する縦への破壊力はなりを潜めた印象。
GAME2では長崎がオフェンスの局面において、異なる策を用意できるか。それに対する群馬の対応も含め、GAME2も要注目の試合となるはずだ。
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