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【マッチレビュー】パリ2024オリンピック グループフェーズ 2024 7/27 ドイツvs日本


スタメン

・ドイツ
※ボックススコアを参照ください

・日本
※ボックススコアを参照ください

ロスター

・ドイツ
※ボックススコアを参照ください

・日本
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試合結果とボックススコア

1Q ドイツ 28-21 日本

2Q ドイツ 52-44 日本(ドイツ 24-23 日本)

3Q ドイツ 74-61 日本(ドイツ 22-17 日本)

4Q ドイツ 97-77 日本(ドイツ 23-16 日本)

概要

全てのクォーターでドイツがリードするなど、現世界王者が地力の差を見せつけたゲーム。

2Q、一時は14点差まで離れた局面において粘りを見せた日本は、点差を一桁へ戻して前半を折り返し。しかしながら、フランツ・バグナーを中心に3Qのランで突き放したドイツが、最終クォーターでもそのまま押し切り、初戦をモノにした。

明暗を分けたペイントエリアの攻防

3ptのスタッツを見ると、ドイツは37.9%(11/29)と高確率であったが、日本も35.3%(12/34)とほぼ互角の数字であり、外角エリアの攻防で競り負けないという第一ミッションはクリア。

一方で2ptについては、ドイツは64.3%(27/42)、日本は37.5%(12/32)と、こちらは明暗を分ける数字に。ショットチャートを見てみると、ペイントエリア内におけるチャレンジ、アタックの差が決定打となったように見受けられる。

ショットチャート(赤:ドイツ 黒:日本)

フリースローについては、ドイツ90.9%、日本85%とお互いにハイレベルな数字を残しているだけに、フィニッシュパターンとしては、明確に2ptの攻防で押し負けた試合であると言える。

日本のディフェンスは、事前の強化試合同様、被3ptの阻止に重きをおいている。2線、3線のディフェンスはヘルプポジションを重視せず、マークマンのアウトサイドを潰しに行く構えであり、ペイントエリアのディフェンスとはトレードオフの関係。

被3ptの阻止に重きを置き、その一定の成果は見られた試合。一方で、1on1におけるディスアドバンテージは明白で、ペイントエリアを同時に守るというところでは、力が足りなかったと言えるのではないか。

ユニットの評価

得点内訳として、河村11得点、吉井10得点、渡邊雄太16得点、八村20得点、ホーキンソン13得点。スタメンの5人全員が二桁得点を記録した一方、2ndユニット側の得点は、富樫8得点、比江島2得点の他はノーゴールという結果に。

スタメンは、河村を除く4人のプレータイムが30分を超えるなど、プレータイムの偏りも顕著であり、逆に、全員がプレータイムを30分未満に抑えたドイツとの層の差は、特に終盤へかけて顕著に表れたように思える。

強度の高い試合だからこそ、2ndユニットのパフォーマンスが成績を大きく左右することは、内容を見ても自明。この試合ではプレータイムが制限された富永を筆頭に、次戦以降の2ndユニットの貢献が、日本の歴史的一勝のために欠かせないものとなる。

総評

強敵相手に力負け。率直な感想を言うと、勝ち筋はほぼ無かった試合であったように思える。

とは言え、前半に見せた粘り強さは、これまでの日本とは一線を画すものであったように思えるし、何で負けても外角では負けないというチームスタイルは貫くなど、やれることは全てやった結果の敗戦。

初戦の敗戦は悔しいが、相手は現世界王者。落胆する間もなく、次戦のフランス戦、そしてブラジル戦と厳しい戦いは続く。日本バスケットボール界悲願の一勝へ、下を向くことなくチャレンジしていきたい。

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