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【マッチレビュー】Bリーグ 23-24 B1第25節 GAME1 千葉Jvs群馬

ロスター

千葉ジェッツ

※ボックススコアを参照ください。

群馬クレインサンダーズ

スタメン

千葉ジェッツ

群馬クレインサンダーズ

試合結果とボックススコア

1Q 千葉J 19-25 群馬

2Q 千葉J 51-45 群馬(千葉J 34-20 群馬)

3Q 千葉J 65-80 群馬(千葉J 14-35 群馬)

4Q 千葉J 86-95 群馬(千葉J 21-15 群馬)

ショウ&リカバリーを徹底した群馬

ブラウンの3ptを皮切りに開始から5-0のランに成功した千葉Jに対し、群馬はジョーンズを中心にペリメーターとペイントでの得点を重ねてすぐに逆転すると、固いディフェンスから徐々にリズムを作ることになる。

選手を細かく交代しユニットを変化させて来る千葉Jに対しても動じず、群馬が思い切りの良いショウディフェンスに出ながら、同時にリカバリーの意識も高く共有。PnRを起点とする千葉Jのポゼッションを止め、巧みに試合をコントロールする。

オンザコートの編成を目まぐるしく変え、試行錯誤の時間帯となった千葉Jに対し、群馬はセカンドユニットにおいては2ビッグ+八村の高さを武器に、2ポゼッションのリードをキープしながら2Qへ入る。

紅のスナイパー

2Q立ち上がり、群馬はターズースキー、千葉Jは金近のアタックによりペリメーターとペイントエリアで決め合う展開。千葉Jは、スミスが両サイドウイングから連続で3ptを決め、同点に追いつくことに成功する。

群馬はベンティル、パーカーのハイローで対抗するも、オフェンスリバウンドを回収した千葉Jは譲らず、セカンドチャンスポイントを積み上げることになる。三線速攻からスミスが仕上げれば、富樫のキックアウトからブラウンが3ptを沈める。スミスがエンドインバウンズからの得点に加え、またも3ptを撃ち抜くなど、本領を発揮した"紅のスナイパー"に率いられた千葉Jが、試合の主導権を手繰り寄せていく。

千葉Jの多彩なオフェンスにやや押され気味の群馬であったが、DFにおけるローテーションのスピードと強度は下がらない。ディフェンスで耐えながらファストブレークで粘り強く食らいつき、富樫、フリッピンの打ち合いを経て、千葉Jが6点をリードして試合を折り返す。

守り、挑む走り合い

3Qはスタートから群馬がディフェンス強度を全開に上げる。ターズースキーを中心としたスピード感の溢れるショウ&リカバリーを軸に、アウトサイドをケアするディフェンスは前半から引き続き継続。オフェンスの局面においては、ファストブレークからパーカーを中心にテンポよく加点した群馬が、同点に追いつくことになる。

千葉Jはクックス、ムーニーがセカンドチャンスポイントを決めていくが、完璧なローテーションを見せる群馬のディフェンスに対しては、やや後手に。この間にジョーンズの果敢なファストブレークなど、真っ向から走り合いに挑むことで、群馬がリードチェンジに成功。

ディフェンスで足を止めることが無かった群馬は、オフェンスでも走ることを止めない。フリッピン、並里のコンビが続けざまにファストブレークを決めると、ジョーンズ、パーカーも1on1から畳みかけ、3Qの主導権を完全に掌握。群馬が15点のリードを奪って4Qへ。

立ちはだかる高い壁を超える

迎えた4Q。3Qの流れを継続する群馬は、ターズースキーのエルボージャンパーで、最大となる17点のリードを奪うことになる。だが千葉Jはムーニーがバスケットカウントを決めると、ファストブレークからスミスも加点し、徐々にオフェンスのリズムを取り戻していく。

スミスはカットインでのバスケットカウントを叩き込むなど、最終クォーターにも群馬を脅かしながら、千葉Jが1桁点差まで追い上げる展開へ。群馬はオンコートにジョーンズを戻し勝負をかける。

4Qも止まらないエースが、リムアタックで群馬のオフェンスを牽引する。ジョーンズの脅威に対して後手を踏む千葉Jに対し、オフェンスリバウンドからパーカーがセカンドチャンスを決めれば、ジョーンズと対をなすもう一人の軸であるフリッピンが、1on1からタフショットを決めるなど、古巣対決の3人を中心に2桁リードを死守した群馬。初勝利へ向けて、千葉Jを畳みかけていく。

残り40秒の局面においてスミスが3ptを沈めるなど、最後まで群馬を苦しめる千葉Jだったが、群馬は決定的となるジョーンズからパーカーへのタッチダウンパスが決まり、試合をクローズ。

スコアは千葉J 86-95 群馬。高い壁であり続けた千葉Jから、初めてとなる勝利をその手で群馬が掴み取る事となった。

あとがき

対戦10戦目にして、ついに千葉Jを倒した群馬。ターズースキーのショウ&リカバリーを軸に、リーグ最高のインサイドコンビであるムーニー、クックスが絡むPnRを封じながら、ペイントエリアでの主導権を終始譲らなかったことが、最大の勝因となったように見受けられる。

古巣対決となったフリッピン、パーカー、ジョーンズは、それぞれ18得点、24得点、24得点を決め、気を吐いた3人を中心にオフェンスを展開。リーグ最高のスピードを誇る千葉Jのローテーションディフェンスに対し、ファストブレークからの得点という、自らの最も得意とする速い展開に持ち込むことができたことも、特筆すべきポイントだろう。

千葉Jはスミスが3FG:87.7%(5/6)、両チーム最多となる33得点を決める驚異的なスタッツを叩き出すも、チームとしての3FGは22.6%(7/31)と上がらず。ショウ&リカバリーでインサイド、アウトサイド両面を守り切った群馬ディフェンスの攻略には苦戦。3Qでのリードチェンジを許すことになり、その点が決定打となった。

年明け以降、急速に完成度を高めた千葉Jに対し、高い集中力を見せ後半勝負で勝ちきった群馬。"CSに出場してその先の頂に挑戦する"という目標が決して絵空事ではない、現実に目指すことのできる目標であることを証明してくれたチームに、改めて拍手を送りたいと思う。

ツイキャス

1Q↓

2Q↓

後半↓

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