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【マッチレビュー】Bリーグ 24-25 B1第4節 GAME1 宇都宮vs群馬

ロスター

宇都宮ブレックス

※ボックススコアを参照ください。

群馬クレインサンダーズ

スタメン

宇都宮ブレックス

※ボックススコアを参照ください。

群馬クレインサンダーズ

試合結果とボックススコア

1Q 宇都宮 23-16 群馬

2Q 宇都宮 42-46 群馬(宇都宮 19-30 群馬)

3Q 宇都宮 56-56 群馬(宇都宮 14-10 群馬)

4Q 宇都宮 72-69 群馬(宇都宮 16-13 群馬)

試合展開

辻の3ptで群馬が先制すると、宇都宮はジェレットがペイントアタックで返す。群馬はティーマンがペイントエリアでのフェイドアウェイで得点すると、直後の宇都宮は比江島が3ptを決めるなど、お互いにポゼッションをモノにする立ち上がりに。マンツーマンを敷いた群馬に対し、シンプルな外角でのパスから、ニュービル、遠藤が立て続けに3ptを沈め、宇都宮が先行していく。

パーカー、ジョーンズ、フリッピンを投入し、先にセカンドユニットへ切り替えた群馬。5分を経過して宇都宮も鵤、フォトゥを投入し、両チーム共セカンドユニットへ。ティーマン、細川の3ptにより群馬も外角からの得点を積み上げるが、フォトゥ、ニュービルのアタックで2ptもバランス良く決めた宇都宮が7点をリードして2Qへ。

2Qは、外角のシュートタッチがやや落ちた宇都宮に対し、フリッピン、パーカーのペイントアタックとペリメータージャンパーにより、テンポよく得点を重ねた群馬が、追い上げを見せる。群馬がリードチェンジに成功すると、1ポゼッション差の攻防の中で試合のペースは上がり、宇都宮はニュービル、比江島が、群馬はフリッピン、ジョーンズ、細川らバックコート陣同士が、ペイントアタックと3ptの両面で応酬するクロスゲームの展開へ。2Q終盤は、ジェレット、ティーマンがペイントエリアで打ち合うと、終了間際にジョーンズが3ptを決めた群馬が、4点をリードして折り返す。

3Qは、スタメンに戻した宇都宮と、藤井、辻、ジョーンズ、パーカー、ティーマンのユニットを選択した群馬の構図。宇都宮の保持局面においては、ニュービルのボールハンドリングを起点として、キックアウトからのアウトサイドシュートを積極的に狙うが、前半に比べて宇都宮のシュートタッチは上がらず。しかしながら、インサイドでのアドバンテージを取る宇都宮は、ジェレット、エドワーズのオフェンスリバウンドからセカンドチャンスを生かし、リードチェンジに成功する。

3Q立ち上がりは、リバウンドにおけるディスアドバンテージが顕著だった群馬は、ターズースキーを投入してビッグラインナップへシフト。3Qはハーフコートオフェンスの構築に苦しむ群馬だったが、ディフェンスにおいてはニュービルのPnRに対してソフトショウに出る対応が効き、宇都宮の保持局面を徐々にスローダウンさせることに成功。宇都宮は群馬のスローペースにはまりながら、比江島のバックドアカットなどで粘り強く得点し、再度のリードチェンジは許さなかったものの、フリッピンのリムアタックにより群馬が終盤で同点に追いつき、4Qへ。

4Qのスタートは、エドワーズ、フォトゥ、高島、比江島、ニュービルを送り出した宇都宮と、ターズースキー、八村、ジョーンズ、細川、フリッピンのスモールラインナップで臨んだ群馬。ディフェンスをコンパクトに保つ宇都宮が群馬の保持局面を止めながら、ニュービルの3ptとファストブレークでリードを得ると、ニュービルのキックアウトからエドワーズが3ptを沈め、宇都宮が3ポゼッション差までリードを広げることになる。

残り6分から宇都宮はスタメンのユニットに戻す一方、群馬は藤井、辻、ジョーンズ、パーカー、ティーマンのユニットを選択。オフィシャルタイムアウト前に一瞬ニュービルを下げた宇都宮に対し、ラインナップを継続した群馬はティーマンのフリースローで得点。すぐさまニュービルを戻した宇都宮だったが、群馬はソフトショウとリカバーを徹底し、宇都宮の保持局面を止めていく。

ティーマンがプットバック、1on1でのスピンムーブにより連続得点を決めた群馬は、ファールがたまった宇都宮に対し、フリースローからジョーンズが加点。この間、宇都宮の保持局面はことごとく止めた群馬は、残り25.5秒で辻がタフショットを決めてリードチェンジに成功し、1点のリードを得る。

タイムアウト後、宇都宮はニュービルが残り12秒で飛距離のある3ptを決めて再逆転に持ち込み、2点のリードを奪い返すことに。群馬はタイムアウト後のオフェンスからオープンシチュエーションを作った細川が3ptを打つが、これはリングに嫌われてリードチェンジは果たせず。ここから試合はファールゲームとなり、ニュービルのフリースロー後、ラストオフェンスとなったファストブレークからジョーンズが3ptを打つも、これが決まらず。

白熱の北関東ダービーは宇都宮が勝利。群馬は紙一重で敗戦することとなった。

雑感

勝敗を決したラストの局面を切り抜けば、群馬がニュービルのクラッチスリーに屈したゲーム。後半は3Qをフル出場。4Qもわずかに休んだのみでコートに立ち続けたB1最優秀選手は34分6秒の出場で、25得点9アシスト5リバウンドを記録し、宇都宮の保持局面を終始牽引。試合を決定付ける仕事をやってのけた。

1Qは3ptが高確率で決まった宇都宮が先手を取ることに。しかしながら、やや上振れ気味な宇都宮の3ptに動じず我慢を続けた群馬は、2Qにおいては19-30と圧倒しリードチェンジ。後半の群馬は合計23得点しか奪えず、保持局面では苦しみ宇都宮のリードチェンジを許したものの、スローな展開へ宇都宮を引きずり込むことには成功し、最終盤ではクロスゲームを演じることに。東地区優勝候補の宇都宮相手に高強度のディフェンスからゲームを拮抗させるなど、確かな成長を見せた一戦となった。

このような試合を勝ちきれるかどうかが、優勝候補のチームかそうでないチームかの違い、と言ってしまえばそれまで。勝ちきった宇都宮と群馬の決定的な差が無かったと言えば嘘になるかもしれないが、勝敗のかかる局面で特にディフェンスから守りきれないことの多かった群馬にとって、これまでと一線を画す試合になったことは、語るまでも無いように思える。

ここから中一日で川崎とのアウェイゲームに赴くなど、過密日程は続いてく。厳しい連戦の中で、この試合で見せたようなチームとしての確かな前進、成長を止めず、継続して欲しいと思う。

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