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【マッチレビュー】Bリーグ 23-24 B1第26節 GAME1 群馬vsA東京


ロスター

群馬クレインサンダーズ

アルバルク東京

スタメン

群馬クレインサンダーズ

アルバルク東京

試合結果とボックススコア

1Q 群馬 31-20 A東京

2Q 群馬 51-47 A東京(群馬 20-27 A東京)

3Q 群馬 67-70 A東京(群馬 16-23 A東京)

4Q 群馬 87-89 A東京(群馬 20-19 A東京)

試合展開

開始から主導権を握ったのは群馬。スタートからターズースキーが連続得点を決めるなど、最大のストロングポイントであるファストブレークでの得点を伸ばしながら、ハーフコートにおいてはフリッピン、ジョーンズの1on1を中心にアーリーオフェンスでフィニッシュに繋ぐなど、オフェンスが躍動。最大16点のリードを奪った群馬が主導権を握り、9点をリードして2Qへ。

1Qは群馬に先制パンチを食らったA東京であったが、グダイティス、サイズがリムアタックとオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントで、ペイントエリアから群馬を圧倒し、2Q途中で同点に追いつくことになる。2Q前半はA東京に圧倒されながらも、群馬はギリギリの所でリードチェンジは許さず。アンスポーツマンライクファールからのターズースキーの連続得点で、再びリードを奪うことに。

A東京はショウディフェンスの強度を高めながら、ロシター、安藤のアタックでペイントエリアから得点。群馬もベンティルの3pt、ジョーンズのフリースローで応戦しリードは譲らないものの、A東京はテーブスがブザービーターとなるコーストトゥコーストでやり返す粘りを見せ、群馬が5点をリードして試合を折り返し後半へ。

後半はA東京がサイズ→グダイティスへ変更した以外は、両チーム共スタメンに。A東京はロシター、群馬はフリッピンが2ptを応酬しながら後半がスタート。オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスをグダイティスがバスケットカウントで仕上げれば、ディフェンスリバウンドからメインデルがファストブレークを決めるなど、制空権を渡さない東京が3Qでリードチェンジに成功する。

群馬はグダイティスとの接触でジョーンズが下がるも、代わって入った並里がペネトレイトでハーフコートのオフェンスを動かすと、辻のディフェンスからファストブレークを引き出すなど粘りを見せる。A東京はロシターがタフショットを決めきるなどリードチェンジは許さず、A東京が3点リードで4Qへ。

4Qもオフェンスリバウンドを押さえるA東京は、セカンドチャンスをメインデルが決めて先制。ここから両チーム共にディフェンス強度を高めるが、辻のバスケットカウントから攻勢に出た群馬は、直後のA東京のポゼッションでターンオーバーを誘発すると、辻が続けざまに3ptを決めてリードチェンジに成功する。

オフィシャルタイムアウトを挟み、群馬はフリッピンのジャンプシュートとベンティルのポストアタック、ジョーンズのジャンプシュート。A東京はメインデルのフリースローと小酒部、ロシターの3pt、サイズのフックシュートで打ち合い、同点で試合は終盤へ突入。タイムアウト明け、残り1分の場面でジョーンズがジャンプシュートを決めると、直後にロシターがスラムダンクを叩き込むなど、同点の拮抗した展開が続くことになる。

残り3秒でのA東京ポゼッション、インバウンズからメインデルがリバースでレイアップを決め、2秒を残してA東京が2点をリードする。タイムアウト明け、群馬はラストプレーをジョーンズに託してレイアップに持ち込むが、コンマ数秒足らずにタイムアップ。接戦となった同地区同士の対戦は、アウェイのA東京が制し、群馬の連勝は9でストップすることとなった。

雑感

1Qでは群馬がファストブレークから先制パンチを叩き込んだものの、2Q、3QはA東京が主導権を掌握。4Qは一時群馬が逆転するなど拮抗した展開の中、オフェンスのデザイン力に勝ったA東京が2点差で勝ちきった試合に。

勝負を分けたポイントは、1にも2にもリバウンドだろう。リバウンド数を見ると

群馬  トータル21(オフェンス4、ディフェンス21)
A東京  トータル44(オフェンス18、ディフェンス26)

目に付いたのはオフェンスリバウンドの差。群馬は前半、オフェンスリバウンドが1つも回収できず、制空権争いは苦しい内容に。逆にA東京のセカンドチャンスポイントは試合全体で24。群馬は3であることを考えると、この部分での差は決定打になったように思える。

勿論であるが、相手チーム側にオフェンスリバウンドを獲られてしまっているということは、自チーム側のディフェンスリバウンドが獲れていないということ。A東京は帰化外国籍のビッグマンを中心に、攻守両面において制空権は終始保持。彼らが優勝戦線を戦うチームである所以を見せつけたのに対し、群馬にとってはリバウンドに関して攻守両面に課題を残すこととなった。

一方で収穫もある。オフェンスリバウンドの差の裏返しにもなるが、FG%を比較すると

群馬 51.7%(30/58)
A東京46.4%(32/69)

と群馬が上回っており、2FGで比較しても群馬61.4%(27/44)、A東京51.0%(25/49)と、2ptの精度でも上回ることに。リーグで最もPITP(ペイントエリアでの得点)の多いA東京に対し、それだけ群馬のディフェンスがタフに仕掛けた証左でもある。

試合展開としてみても、4Qはファストブレークが少なく、ハーフコート真向勝負というA東京の土俵で戦うことになりながら、1ポゼッション差での決着まで持ち込めたことは、群馬としては今後に繋がる収穫の1つであると言えるのではないだろうか。

チャンピオンシップワイルドカード戦線は依然として混戦。下を向く暇もなく、次の戦いは既に始まっている。

ツイキャス

前半

後半

"今ティップオフしました"等を言うようにしているので、タイミングで試合と合わせて見ていただくと楽しんでいただけるかと思います 笑

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