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【ココロザシPROJECT】|MOTHERHOUSE関西エリアマネージャー 森涼湖さん③

#インタビュー   #熱く働く #ココロザシプロジェクト


インタビューを通して志を持って働く人の内側に迫る企画【ココロザシPROJECT】

どうも、こんにちは。
本日もご覧いただきありがとうございます。

FUNCREA(ファンクレア)というカスタムオーダーのお洋服ブランドを立ち上げ準備中のPAKU FANGI(パク ファンギ)と申します。

今回『途上国から世界に通用するブランドをつくる』を哲学にかかげ、バングラデシュを中心とする世界6ヶ国の途上国でプロダクトを生産し、日本を含む4ヶ国の先進国で販売を行うMOTHERHOUSE関西エリアマネージャーの森涼湖(もりりょうこ)さんにお話を伺っている第3回。

1,MOTHERHOUSEで働き始めるまでの経緯
2,キルギスで見つけた自分の内なる武器
3,エリアマネージャーとしての自分の武器の使い方
4,森さんが目指す未来、実現したい景色とは

直接顔の見える関係性を築ければ
そこにミサイルを打ち込む人はきっといない。
心のフィルターを外して相手の景色を知り、
争い合わない真に豊かな世界を作りたいです。


3.エリアマネージャーとしての自分の武器の使い方

FUNCREA(以下「F」)
森さんは今MOTHERHOUSEに入社されて何年目なんですか?

MORIさん(以下「M」)私は今年で7年目になります。5年目でエリアマネージャーになったんですけど、私天邪鬼なので東京に行って活躍したいとかはなくて、関西の方がお店が少ないのでプレゼンス(存在感)を上げられると思っているので、「関西に必要な人間になってやろう!」と思いながら仕事しています。東京に移動させられないように。笑

F なるほどー!五年目でエリアマネージャーって早いですよね?!
実際MOTHERHOUSEは森さんが思ったような会社だったんですか?

M 町づくりの事務所でも感じていたことなんですけど、本当に価値のあることをやろうと思ったらその裏側って物凄く泥臭いっていうのは何となくわかっていたので、そういう意味では「思った通り」でした。

F そうですよね。厳しい現実もたくさんありますよね。夢や理想だけでは出来ないですもんね。。。

M そうですね。笑。でも自分が発信したい方向にエネルギーを発して、それが評価されるっていうのは自分にとってはめちゃくちゃありがたいことですし、天職だなと思っています。

前の会社とかだと上司の思惑通りにやれているかとか、変な方向に気を使わないといけないことが多かったんですけど、(MOTHERHOUSEでは)そういうことはないですね。

F 社内政治はどこもありますもんね。

MOTHERHOUSEも売上などの(シビアな)話はありますよね?

M あります、あります!でもそれが何に繋がるかが自分たちで見えているので変な気持ち悪さはないです。

F 社内政治に疲れてしまって、働く目的を見失いがちな環境ってたくさんありますけど、確かにそういった雰囲気ってなさそうですね!

M それはないですね。話を聞いてくれない人はいないので。もちろん(何か話を上げる時は)勇気はいりますし、タイミングも大事で、(言うからには)それなりの結果も持って行かないと何も動かせないんですけど、副社長の山崎に直談判しに行ったりとかしていました。笑笑

F えっっ?何を副社長に直談判しに行くんですか?!と言うか、直談判する人はMOTHERHOUSEでは当たり前なんですか??それとも森さんが珍しいんですか??

M そうですね。。。笑笑。今は(直談判する人は)減っちゃって一割程度になっているかなとは思うんですけど・・・。笑

F 少なっっ!!!笑

M それこそ自分は人との出会いで自分の人生豊かにしてもらっていると思っているので、人を大事にするって自分にとっては当たり前だったんですけど、一時期関東の方で続けて人が辞めていくことがあって、「誰が本気で向き合ってあげているの?!」って怒りを持っていた時期がありました。「私だったら絶対に辞めさせないのに」って。

そう思って山崎に「関東は人を大事にしなさすぎじゃないですか?!」って言ったことがあったんですけど、それを言った時に、

山崎副社長(以下「山」)「いや森ちゃん、人って一番強いところと一番弱いところって一番伸びないんだよ・・・。」って言われて、「何でですか?」ってなったんですけど、

「弱いことろは見たくないから向き合わない。強いところは当たり前だと思っていることが多いから(気付いていなくて)そこも伸びないんだよね。みんな人を大事にしたいと思ってるし向き合いたいと思ってるけど、やり方がわからないだけかもしれないよね。みんながみんな森ちゃんみたいな姿勢で向き合えるわけじゃないから、それはそれで別の武器になっちゃうよ。」って。

F 逆に人を攻撃してしまうってことですね・・・。

M  山「それが得意なんだったらどうやったらみんなが出来るようになるかを体系立ててスキルとして教えていってほしい。正しさを振りかざしても人は動かないし、(人によって)何が正しいかは違うから。

森ちゃんのやり方だったら人を育てたい、
人に向き合いたいと思っているスタッフはいいかもしれないけど、人に興味はないけど商品にはめちゃくちゃ情熱があるっていうスタッフだって必要だよね。(今の考え方だったら)そういうスタッフはダメってことになっちゃうからそれは違うよね。人には色んな軸があって、その軸に合わせてコミュニケーションを取れるリーダーになってほしい。」って言われたことがありました。

F とてつもないレベルのお話ですね・・・驚。でもそれを言ってくれる取締役ってなかなかいないと思います、、、。


少し内容変わりますが、実際エリアマネージャーとはどんな仕事内容なんですか?

M 責任持っているのは関西エリア8店舗の人材育成と数字ですね。予算達成と人をどんどん上に上げていくことに責任を持つこと。あとは会議の運営や、ショップ部門全体のチーフマネージャーでもあるので、、、。今そこがすごく難しくて、エリアのことを考えたらちょっと全体最適からズレたりするんです。エリアのこと考えすぎてもエリアに偏ってしまいますし、全体を考えて動いてたらエリアが疎かになるし、っていうバランスが今凄く難しいなって思っています。

F ショップ全体のチーフも兼任されてるってことですが、店頭にも立たれるんですか?

M はい、立ちます。スケジュール的に全然立てない時もあるんですけど、実売期は必ず立ちます。というのも評価する立場なので、評価の仕事が結構難しくて、、、。エリアマネージャーの仕事じゃないかもしれないんですけど、評価の仕組みとかスタッフのスキルチェックシートとかを改訂したりとか、ショップ部分全体が成長するためにどうすればいいかの仕組みを整えたりとかもエリアマネージャーがやったりしているので、本当に仕事の幅は広いと思います。

F 幅が広いですけど、とっても丁寧さを感じます。かなり内容的に大変だと思うんですけど、森さんを突き動かしているものって一体何なんですか??

M 『世界に通用するブランドを作る』って理念に掲げていますけど、全然日本でもまだまだこれからだなと思っていて、(ブランド始まって16年で)最近やっとスタートラインに立てたと思ってるんです。東京での認知度は上がってきているんですけど、世界で通用するには他の都市でどれだけ基盤を作れるかが重要なので、世界に通用するフロンティアを開拓する気持ちでやっているっていうのがその答えですかね・・・。

F 『世界を目指す』気概ですね。。。きっとそれが実現できた時に笑顔になっている人を想像できるから、突き進んでいけるってことなんですね。

M そうかもしれないです。
今自分の中で繋がったんですけど、直接顔の見える関係性を作れば、そこにミサイルを撃ち込む人がいるかな?と思っていて、自分も心のフィルター外して踏み込んでみたらそれまで見えなかったその人の景色まで見えたりするのかな・・・って。それが自分の心の器を広げてくれていると思っているので、そういう豊かな世界を作りたいっていう思いはあります。

価値観が交差する場所を作りたいんです。お客様がMOTHERHOUSEに来られて、「あ、そういう考え方、そういう世界の見方、そういうモノの見方があるんだ」っていう気付きが、少しでも今(お客様それぞれが)抱えているストレスや問題の突破口になったらいいなって思っています。

F カッコイイです。。。涙

MOTHERHOUSEという存在と森さんが思い描くものの価値観が根っこの部分が凄く重なっているんですね。

M そうですね。今も思い出すのは、数年前にバングラデシュでテロがあった時に日本人も被害に遭って、社長の山口と副社長の山崎が現地から帰ってきてその報告をするっていう社内の緊急ミーテョングがあったんですけど、(テロの現実に)結構みんな打ちひしがれて「やっとここまできたのに、またバングラデシュがテロの国として見られるし、これっていつ終わるのか。終わらないんじゃないか。(自分たちがいくら頑張っても)変わらないんじゃないか・・・。」って言うことを質問したスタッフがいたんです。

それに対して代表の山口が「ここで歩みを止めたらお終いで、私たちに出来ることは考え続けることを諦めないこと。それしか出来ないけど、一歩一歩できることを止めずに続けていくしかないんじゃない?」って言ったのを聞いて、「この会社で働いていて良かったな。」と思いました。。。

思考停止に陥らないことで見えてくるものがあるんじゃないかってことは、本当にそうだなって・・・。

F 考え続けることを諦めない・・・。それだけでも変わることがきっとある。。。

M それを信じています。

当時バングラデシュでテロを起こした犯人ってエリートの学生で、どうしてテロに走ってしまうかって、どれだけ優秀でも働く場所がないのでそのエネルギーを発揮する場所が自分の国にないから、だから政治的なこととか宗教に走ってしまうんだと思います。そのエネルギーの向く先を私たちだったら物作りの工場として場所を作って、優秀な人がエネルギーを発揮できる場所を作るしかない。って言うのは凄くしっくりきています。

(テロを起こした)その子たちも「アメリカが悪い。西洋が悪い。」って思考停止したからテロに走ってしまった。でもそれって楽なんですよね。考えずに突き進めるから・・・。でもそれが引き起こす結果って「本当に何か未来がありますか?」って考えてしまいます。

あっちでもこっちでもない。妥協じゃない新しい道を作るのがMOTHERHOUSEが言っている【サードウェイ=第3の道】なんです。



④(最終回)に続く。


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