見出し画像

”歯医者に行く前からわかる” 良い歯医者と悪い歯医者の見分け方

みなさんこんにちは、院長の一成です。

トップで活躍されている歯科医師、正直いまいちな歯科医師、などさまざまな先生方を多く見てきた僕が思う良い歯科医師、歯科医院の見分け方についてお話ししたいと思います。


結構長い記事になってしまいましたが、みなさんが通っている歯科医院と比較してみてください。「あれ?当てはまっちゃってる…」と思った方は連絡下さい。

みなさんの家や職場の近くの信頼できる歯科医院を紹介します!



まずは受診する歯科医院を探す時、どのようなところに気をつけて探すかを見ていきましょう!


◉受診前のポイント 7コ!

①ホームページや看板で派手な広告を出していないか

⇨派手な広告を出しているところは技術を磨くことよりも、広告に資金を使っている場合がほとんどです。

街でそういう広告を見たら行かない方が無難です。


②年中無休、夜間診療をしていないか

⇨通常歯科医師の学会やセミナーは土日や休診日にあることがほとんどです。
となると、勉強時間の確保ができていないドクターが在籍していることになります。


③インプラントの本数などの実績をうたっていないか

⇨これはもう、量より質だということです。
もちろんドクターの経験は大切ですが、低い質で○万本の歯を治療するよりも、高い質で○百本の歯を治療しているドクターの方が圧倒的に優秀です。
質を高くしようとすると、数は見れません。
高いレストランは一日何組限定とか多いですよね。

『年間●●本!』とかは気をつけましょう。


④自費診療でも極端に値段が安く設定されていないか

⇨セラミックの被せ物は最低でも8〜10万円前後はします。


⑤医師の経歴がしっかり記載されており、学会やスタディーグループに属しているかどうか 

⇨勉強していない歯科医師は論外です。


⑥歯科衛生士が常勤しているかどうか

⇨歯科衛生士がいなければ僕ら歯科医師は何もできないと言っても過言ではないです。

歯科衛生士がいないと治療前後のケアが不足してしまい、治療した歯が長持ちする確率が下がってしまいます。


⑦マイクロスコープや拡大鏡を使用しているかどうか

⇨裸眼では確実に虫歯は取りきれません。
今の時代の歯科医師は拡大視野で治療することが当たり前になっています。裸眼で歯を削っているかどうかチェックしましょう。


このような点が重要になります。

全てホームページで確認できます。


値段に関してですが、例えばセラミックの被せ物一本の相場は大体10万円前後のところが多いです。前歯になるともう少し高く設定しているところが多いでしょう。




被せ物は僕たち歯科医師が歯の形をお口の中でデザインし、型取りを行った後に、その模型やデータを歯科技工士さんにお渡しします。セラミックなどの被せ物を作るのは歯科技工士さんです。


歯科技工士さんに被せ物の作製を依頼する際、技工料と言われる費用が発生します。

その技工料は数ある歯科技工所によって様々です。実際に技術の高い技工士から一般的な技工士まで様々で値段設定も技術力や手間や使う材料の質に比例します。
レストランと一緒ですね。

有名なアーティストが描いた絵はものすごい値段が設定されますよね。それと一緒です。

(モナリザは現在8億円ぐらいらしいです。)

僕たち歯科医師や患者さんにとって、技工士さんはアーティストです。


何が言いたいかというと、極端に安い料金設定をしている歯科医院は極端に安い歯科技工所にオーダーしている可能性があるので、出来上がってくる被せ物も、そこそこのものしか出来上がってきません。

例えば、被せ物と歯の間に隙間ができていたり、隣の歯と形が非対称であったり、色が合っていなかったり、などがあります。




次に受診後の条件を見てみましょう.


同じ歯科医院でも先生によってやり方が違う場合もあるので、担当医を変えてもらうというのも一つの方法です。





◉受診後のポイント 11コ!

①患者の訴えを聞いた上で検査に30分以上時間をかけているか

⇨特に歯周病検査をやらない医院も多いです。あのチクチクするやつです。あれは検査の中でも一番重要のものの一つです。


②口頭だけでなく、写真や動画など視覚資料を使って、現在の問題点、治療方針の選択肢の説明があるかどうか(レントゲンや歯の写真、治療中の動画など)

⇨歯のことって言葉だけではわかりにくいですよね?視覚資料があるということはそれだけ見られても良い治療をしているということです。


③常にマイクロスコープ もしくは拡大鏡を実際に使っているかどうか

⇨裸眼じゃ何も見えません。老眼じゃなくても見えません。僕たち歯科医師は数十μの単位の世界の仕事をしなければなりません。


④歯科医師、衛生士などが一眼レフで写真をとっているかどうか

⇨写真を撮るということは、他の歯科医師とのディスカッションも行えるということです。よく医療ドラマで手術前のカンファレンスをやっていますよね?1人の歯科医師で治療方針を全て計画するのには限界があります。


⑤歯ブラシ指導を衛生士だけでなく歯科医師からもされているかどうか

⇨歯が虫歯や歯周病になる原因は歯ブラシ不足です!原因も解決していないのに、治療を進めてもいいことは何一つありません。それをよく衛生士任せにしているところが多いですが、歯科医師からもブラッシングの重要性が説明されるかどうかもすごく重要です。


⑥歯ブラシ以外にも歯間ブラシやデンタルフロスでの清掃方法を指導されているかどうか

⇨歯ブラシだけでは、全体の半分程度しか汚れが取りきれないと思ってください。


⑦定期検診で歯科医師にしっかり確認されているかどうか

⇨”口の中を見ているフリ”だけしている歯科医師が非常に多いです!

次は3ヶ月後で!だけではなくてどういう状況なので、3ヶ月開けても大丈夫です。などの説明があるかどうか。歯は毎日使うものなので、数年前の治療の修理ややり直しが必要になることも多いです!



⑧根の治療や修復物をつける時にラバーダムというゴムのシートをしているかどうか

⇨ラバーダムをするのとしないのでは、クリニック内に飛沫する細菌が90%以上抑えられます。そう、感染症対策にもなります。

治療の成功率も圧倒的に変わります。このコストや手間をかけない歯科医師は、

汚い公園のベンチでいきなりお腹を切って手術しているようなものです。



・⑨同じ歯の根の治療を4回以上行われていないか。

⇨根の治療が最先端のアメリカでは、基本一回で治療が終わります。根の治療は少なければ少ないほど細菌の感染にされされるリスクを減らせます。


⑩麻酔が痛くないか

⇨麻酔は技術で痛くなくできるものです。麻酔が痛い歯科医師は技術が低いし優しくないです!


11.一つの治療に約30分程度はかけているかどうか

⇨しっかりと基本通りのことを行おうとすると、どのような治療も大体30分はかかります。極端に短い場合、「あ、この歯科医師はテキトーだな」と思ってください。



以上です!

本当に勉強をして、真剣に患者さんのことを考えている歯科医師は全てやっています。


世の中にいい歯科医師が増えて、そんないい歯医者と皆さんが出会って、より健康で美しいお口になってくれれば幸いです!

ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?