(7)群像以外も読む
群像を読んでいる間はなかなか他の本に手を付けられない、と散々書いてきたが、たまには他の本だって読む。
特に文学フリマで購入した本は、買った直後の熱量のまま「これだけ先に読んじゃおう!」という気持ちになる。
植本一子・碇雪恵・柏木ゆか『われわれの雰囲気』は、事故に遭って意識不明になった友人が目を覚ますまでの日々と、目を覚ましてからの本人の入院・リハビリ生活を記録した一冊だ。コロナ禍中で見舞いに行くことも叶わず、不安を募らせながら日常をやり過ごさなければならない記述は、読んでいる