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「不適切にもほどがある」昭和の接待ゴルフ

 「令和の時代」となった今では嘘のような「昭和の時代」にはあった本当の話
 現役時代は営業部にいたこともあって、接待ゴルフ(接待をする方)を数多くやった
 昔は上司がゴルフの師匠で、接待ゴルフのHOW TOを教えられました


まず
 ・朝はクラブハウス前で相手をお迎えし、ボストンバッグを受け取り
今日は朝早くからありがとうございます」と言って、受付へ案内する
 ・ロッカー室前でお待ちして「朝食かコーヒーでもいかがですか」と、レストランへ案内する

 ・スタート前には「今日はこれをお使いください」と一番高いNEWボール3個入り1箱を渡す
 ・飲み物は3種類(水、お茶、スポーツドリンク)を用意して選んでもらう

 ・ナイスショット、ナイスオン、ナイスタッチ、ナイスアウトなどの連呼は当たり前
 ・たえず相手のボールの行方を凝視し(自分のボールはどうでも良い)、もし相手のボールが林に入ったら、すぐさま走ってボールを探しに行き、誰よりも早くボールを見つける


 ・相手のボールが谷に落ちたら、自らが谷に降りて、ボールをフェアウエイまで持ってきて「危ないのでここからノーペナで打ってください!」と言う
 ・相手のライが悪いときは「今日は親睦会ですので、打ちやすい場所に動かしてください!」と言う

 ・スコアの過少申告は黙ってやり過ごす
 ・グリーン上では1メートル以内のパットはすべて「OK!」と叫ぶ
 (お偉い人はボールがホールに入って「カラン!」と鳴る、気持ちのイイ音を聞いたことが無いと思う)

 ・「ニギリ」をしても絶対に勝つな。そして負けたお金を払うときは、
今日は大変勉強になりました」と頭を下げる
 ・風呂場では備え付けのバスタオル・フェイスタオル・着替えを入れるビニール袋をセットにして渡す


 ・接待ゴルフは仕事と思うこと(自分のスコアなどどうでも良い)。しかしゴルフ中は仕事の話はしない
 ・帰るときは「今日はお忙しい中、お付き合いいただきありがとうございました」とお土産(優勝と書いたのし紙を付けておく)を渡し、車が見えなくなるまでお見送りする

 まあゴルフで5時間以上も一緒にいると、相手の性格や人柄もわかり、親睦を図られることは間違いなし
 これで仕事の受注につながりました

                     NO GOLF NO LIFE


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