健常擬き

健常に振舞う事には力及ばず
不健常と位置付けるには余裕があると見做される。
朝は変わらず巡って来るけど
夜が立ち去る事も無い。

いっそ何処かに振り切れていれば
こんな焦燥、味わう事も無かったのだろう。
手を伸ばしては引っ込める、自己責任だと言い聞かせ。
震える足は踵を返す、何処へも行けず元居た沼へ。

開放的な空を見上げて
今日も、澄み切った声を絞り出す。
潰れる様な肺の奥から、擦り減る様な日々を騙して。


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