舞台『鬼滅の刃』の話


自分用の備忘録として、note始めてみました。

いつ何に行ったか覚えておくだけならTwitterやInstagramでもいいかな?と思っていたのですが…ここ最近行く現場のジャンルが幅広くなり、いざ振り返ろうとするとなかなか大変なことに。

なので衰える一方の自分の脳内HDDのかわりに、振り返り&思い出のために、不定期ながら書き残して置く場所としてnoteを使ってみようかと。

noteの使い方もまだよくわかっていないんですが、まあ使いながら覚えるのが一番かな?って事で…皆様こちらでもどうぞよろしくお願いします!


そんなわけで記念すべき1個目の記事は、大千秋楽を迎えたばかりの舞台『鬼滅の刃』のお話。

かなりの長文になりそうなので、お暇な時に読んでいただければ。


『鬼滅の刃』…私が今更説明するまでもございませんが、昨年アニメ化されコミックスも売れに売れまくっている、週刊少年ジャンプで連載中の超人気漫画でございます。


元々漫画大好きな私でしたが、ここ数年コミックスは決まったものしか買っていなくて…あ、決まったものとは『ONE PIECE』『進撃の巨人』『文豪ストレイドッグス』『3月のライオン』あたりで、後は本屋で見て気になったら買ってみるくらいの感じでした。それも最近は収納スペースの問題もあり、ほぼ電子書籍で済ませてます。

でも本屋自体が大好きで、手に取らずとも"今どんなの本が人気なのか"はつい気になってしまうので、コミックスの平積みコーナーのタイトルはこまめにチェックしてしまうんですよね…中高生の頃からの習慣のようなものなので、ネットショッピングが全盛のこればかりはやめられない(笑)


そんな中、昨年夏どうしても気になる、一つの漫画に出会いました。

そう、それが『鬼滅の刃』。


それ以前からタイトルは知ってました。

でも読むには至っていなかったし、アニメもリアルタイムで観ていたわけではなく…各種配信サイトに登録してるので、気になる作品としてチェックリストに入れてはいたのですが、ダウンロードだけしてそのまま放置してる状態…気になった理由はアニメから、ではなかったのです。


ではなぜ気になって仕方なかったのか。


それは…『鬼滅の刃』のコミックスが、気づいた時には店頭に全く並んでいなかったのです…え?一冊もないってどういう事?

ほんのちょっと前まで山積みだったよね?

普通の書店だけでなく中古品を取り扱う店でも、軒並み"鬼滅の刃品切れ中"の文字ばかり。

中古の店での買取価格もかなり高額で、中古品でもほぼ定価に近い値段。

通常なら大増刷されて、1ヶ月もすれば店頭に山積みになるところだと思うんですが…増刷されてるはずなのに、いつまで経っても全巻揃う様子が見られない。

これは何か大変な事が起きてるのでは… 


いよいよ気になって仕方なくなっていたところに、こんなニュースが。


鬼滅の刃、舞台化決定


舞台化される人気漫画はたくさんあるし、いつもなら"へぇ〜そうなんだ"くらいに軽く流してたところですが。


脚本・演出 末満健一


舞台刀剣乱舞で何度も絶望の淵に追い込まれてきた者として、末満さんが演出する人喰い鬼との戦い、これは見逃すわけにはいかない…!


そんなこんなでキメステ観に行くぞ!と心に決めたところで、チケット争奪戦への体制を整えねば…と発売スケジュールをチェック。

舞台の最速先行は電子版週刊少年ジャンプの定期購読者限定…というわけで早速登録しました、ジャンププラス。

せっかく定期購読なんだし、読まなきゃ損だよね!とさっさと読み始めたいところでしたが。いきなり本誌を読んでもストーリー全く分からないよな…というわけで、数日休みが続いたところでとうとう手付かずだったアニメ『鬼滅の刃』全26話、一気見しました。

アニメの続きがどうしても気になって、電子書籍で既発のコミックス全巻買いました。


…ちょっとめちゃめちゃ面白いんですけど!!


どんな漫画もそうですが、冒頭の数巻は話が進まなくてなかなか入り込めなかったりしますよね。これホントに面白いの?っていう気持ちにもなるし。

鬼滅の刃も例に漏れず、頭の数巻(アニメの数話)は主人公・炭治郎のモノローグが多く、脱落しかけた人もいるようですが。

ちょうどその時期、個人的にいろいろと抱えてる事が多くて大変だったこともあり、自分で自分を鼓舞しながら頑張る炭治郎にものすごく共感してしまって…私、あっという間に鬼滅の沼にダイブしました(笑)

話が進むにつれ、どのキャラクターも大好きになってしまいますが、最推しは我妻善逸。その次は富岡義勇…珍しく?人気キャラど真ん中です。共感したと言いながら、炭治郎推しではなくって申し訳ないです(笑)


そんな感じでちょうど鬼滅沼にハマった頃、舞台『鬼滅の刃』のキャストやビジュアルが発表されました。

気になる推しは誰がやるのかな…と、ワクワクしながら確認したら。


我妻善逸 植田圭輔


推しが!推しを!演じる!…これ以上の幸せ、あります??

…でもまあ、もしかするとそうなるんじゃないかな?そうなるといいな!って思ってた植ちゃんファンも結構いたのではないでしょうか。私もその1人です。

ビジュアル面、演技力、身体能力、どの面から見ても植ちゃん以上に適役な人、なかなか思い浮かばない…

のちの配信で植ちゃん自身、絶対の自信を持って我妻善逸役に臨んでいた様子を知れて、ですよね!と頷きまくりました。

そして…


富岡義勇 本田礼生

鬼舞辻無惨 佐々木喜英


レオくんの身体能力の高さ、演技力を考えれば、義勇役もすごく納得。

そして無惨はヒデ様…これはもう期待しかないのですけど!


期待に胸を膨らませたところで立ち塞がるもの…それは"チケットお取り出来るのか問題"。

鬼滅の刃は今回が初の舞台化・初演というわけで、どのくらいの倍率になるのか、まるで見当がつかない…。これだけ話題になってる作品だし、刀剣乱舞やエーステくらい厳しい争いになりそうかなーと睨んで、打てる手は全て打つ覚悟で申し込みまくりましたよ、とりあえず。

結果は…ジャンププラスの最速先行で辛うじて1公演確保。他は全滅。厳しい。当落の日が来るたびに"全滅の刃"がトレンド入りする、そのくらいの死闘でした。首の皮一枚で繋がった感じです。

取れたんだからいいじゃん!と言われそうですが。出来ればもう一回くらいは観たいなあ…というわけで、千秋楽ライブビューイングのチケットも無事確保。これでなんとか二回は観れる…とひと安心。


どうにか手に出来たチケットを手に、銀河劇場へ向かった1月某日。

グッズもめちゃめちゃ可愛くて、ついつい浮かれていろいろ買ってしまいましたよね…

画像1

推しのクリアファイル、無事ゲット!

画像2

スカーフをバッグに付けようとしたけど、その日のバッグの持ち手が太すぎて付けられなかった…むむー。

画像3

ブレスレット、結局善逸ゲット出来なかったな…交換探す暇もなく…これからまた探してみようかな…とりあえず富岡さんは手に入れたので、よしとしよう。


そしていざ会場へ入り、席について一番最初に思ったこと。

客層がいつもと違う…!

銀河劇場へ行くのはいわゆる2.5次元の舞台がほとんどなので、客席の9割方は女性。男性の姿は係員や関係者以外ほぼ見かけない。

でもこの日の銀劇は何かが違った…

私の隣、大学生くらいの男子4人組。その後ろは外国人のグループ。ふと見ると親子連れの姿も。

私の席がジャンププラス先行の席だったせいもあるかもしれないけれど、リアクション含めなんだかものすごく新鮮。

こういう人たちがこの舞台をキッカケに演劇の楽しさを知ってくれたら、と思うと1人の演劇ファンとして本当にドキドキワクワクする…2.5次元舞台を作る人たちの、目指すところの一つがそれなんですよね。ふとネルケの松田さんの情熱大陸の事を思い出してしまいました。

お隣の席の人、遅れてきた上に初めは落ち着かないのかモゾモゾと動いていたけれど、途中から動きが止まって、ものすごく集中してる雰囲気でした。最初のモゾモゾは嫌だったけど、お?ハマったかな?という現場に遭遇するのはちょっと嬉しいものです。


さて、ここからは舞台本編の話を。千秋楽後なのでネタバレしますので、ご了承くださいませ。


上演時でコミックスの既刊は18巻…そのうち今回の舞台で上演されたのは、4巻の頭(28話の冒頭)アニメだと15話の冒頭までになるのかな?藤の門の家で静養して、那谷蜘蛛山へ出発するところまで。

アニメ一期の前半部分を一気に進んだ割には、重要なエピソードはしっかり押さえていたせいかそんなに駆け足過ぎる印象はなく…原作未読勢にもわかりやすかった模様。

鬼の表現は映像に頼るのかな?と思っていたけれど、想像よりアナログな演劇的表現が多くて、それが大正時代という背景にもマッチしていて良かったなーと。

それよりも。


え?タイトル、ミュージカル鬼滅の刃だっけ?


…というくらい、めちゃめちゃ歌ってましたね。事前のインタビューでもめちゃめちゃ歌うと言ってましたが、まさかここまで歌うとは。

キャストもアンサンブルの方も歌の上手い人が多く、冒頭あたりなどは劇団四季を観てる気分になりました。

いきなり歌うのが苦手な人もいるから、そういう意味では賛否両論あったと思いますが、周りの反応を見る限り受け入れてる人の方が多かったような。和田俊輔さんの曲も素敵で、世界観に凄く合っていたし。

そして一幕の一番の衝撃は…

笑止千万

ライブビューイング終了後、Twitterでトレンド入りしたくらい、みんなの心に残った富岡さんの笑止千万ソング。何度も何度も笑止千万!を聞いてるうちに、段々可笑しくなってきてしまった…凄く真面目なシーンなのに。

"生殺与奪の権を他人に握らせるな!"の名台詞にグッときたはずなのに、その記憶すら薄まるくらいのインパクト。気付いたら脳内を駆け巡っていた笑止千万…また聴きたい…どこかで配信してくれないかしら…


こういうと舞台の富岡さんってお笑い担当?と思われそうですが、そんな事はございません。

レオくんの富岡さん、動きに無駄が一切なくて、強いというのが一目でわかって凄く良かった。でも残念ながら、今回のところまでだと富岡さんの強さを見られるシーンがほとんどないんですよね…那谷蜘蛛山では富岡さんの活躍が存分に見られるはずなので、早く続きをー!

あ、そういえば。アクロバットしてたアンサンブルが実はレオくんだった事、ライブビューイングで初めて気付きました。富岡さん出番少ないし、このままでは本田礼生の無駄遣いというか贅沢遣い…と思ってたので、ちゃんと活かされてた!と安心しました(笑)


前述のとおり本当に序盤の話なので、まだ登場人物も少なく、主人公である炭治郎はほぼ出ずっぱり。二幕は球世さんや愈史郎くん、善逸や伊之助が登場して、他の人たちの見せ場もあったけれど、全体を振り返ってみると体感90%以上炭治郎が舞台上にいたような。炭治郎を演じた小林亮太くん、本当に大変だったろうな…ビジュアル的に凄くそっくりとかではないけれど、舞台上で全力で闘い続ける姿、そして醸し出される暖かい空気は炭治郎そのもので、心の中でずーっと"頑張れ炭治郎!"とエールを送らずにいられませんでした。本当にお疲れ様でした!


伊之助、めちゃめちゃ伊之助でしたよね…(語彙力)

いつも猪の頭をかぶってて、上半身いつも裸で筋肉バッキバキ、なのに被り物を脱ぐと女の子みたいな綺麗な顔…これホントに再現出来るの?と思っていたけれど。舞台上に現れた伊之助は、本当にバキバキなのに可愛いお顔、そして低い位置での攻撃がちゃんと猪っぽくて凄かった…!きっとストリートダンスやってる人なんだろうなーと思って見てましたが、演じる佐藤祐吾くんの特技ダンスと書いてたので(Wiki参照)あーなるほど納得となりました。

何より声が、え?松岡さんじゃないよね?と耳を疑うレベルでそっくりでビックリ(伊之助役の声優は松岡禎丞さん)

進行の都合上、周りに親切にされてホワホワしちゃう伊之助はカットされていたけれど、次作ではぜひホワホワ伊之助も見られるといいな…早く続きを(2回目)


鬼舞辻無惨、美しかった…そして歌が上手かった。安心安定のヒデ様、さすがです。

元宝塚娘役トップの珠世様との歌対決、ぜひ見たい!

そしてヒデ様ならきっと女装無惨様も凄く似合うはず…早く続きを(3回目)


最後に推しの我妻善逸の話を。

植ちゃんの善逸、本当にめちゃめちゃ善逸だったんですよ(語彙力)

ヘタレで、女の子にデレデレし過すぎで、ずーっと弱音を吐きまくってて、ギャーギャー大騒ぎして、それは周りを助けたいけど自分にはその力がない(と思い込んでる)からで本当はとっても優しくて強くて、でも自意識過剰ゆえ緊張し過ぎて普通の状態では力を発揮出来なくて、緊張のあまり気を失って眠ると本来持っている力を存分に発揮出来る…そんな善逸の弱さと強さと可愛さとダサさとカッコ良さを、緩急つけてしっかりと表現していた植ちゃん、さすがでした。

汚い高音も最高だったし、何かに驚くたびに飛んだり跳ねたり、え?そこまで?ってくらいキッチリ再現されてて…個人的にはこれが再現されてたの嬉しかった!

画像4

ザ・善逸って感じですよね…善逸を見る炭治郎の表情も最高だったな(笑)

でも最高に痺れたのは、やはり気絶からの雷の呼吸壱ノ型霹靂一閃…キター!ってなりましたよね、目覚めた後のくだりも含めて(笑)

那谷蜘蛛山では霹靂一閃六連がきっと見られるはず…また早く汚い高音が聞きたいので、早く続きを(4回目)


ふう…やっとここまで書き終えました。

まだまだ覚えておきたいシーンはたくさんあるけれど、明日に備えてそろそろ寝なくてはならない時間だし、これ以上長くなっては自分でも読む気が起こらなくなりそうなので(笑)この辺でおしまいにしておきます。長々とお付き合いいただいた方、ありがとうございました!

キメステ第一弾はここからが本当に面白い!っていうところで終わっているので、続編が上演されるなら絶対に観に行きたい!…でもきっとチケット争奪戦は今回よりさらに熾烈になりそうですよね…

とりあえず地道に修行に励み?運を引き寄せられるよう努めたいと思います…どの呼吸が私向きなのかわからないけど(笑)






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