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『アリスとテレスのまぼろし工場』

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アニメ映画『アリスとテレスのまぼろし工場』の感想や考察など
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記事一覧

『アリスとテレスのまぼろし工場』感想その4 「六罪(むつみ)」

佐上睦実について、今回は2つわけたうちの後半。彼女の罪悪感と贖罪感情についてを主に書きま…

鮒むし
10か月前
6

『アリスとテレスのまぼろし工場』感想その3 「狼少女」

囚われの少女を紹介された正宗は、彼女が何に見えるかと睦実に問われ、狼のようだと答える。す…

鮒むし
10か月前
13

『アリスとテレスのまぼろし工場』感想その2 「園部裕子の消滅」

物語の世界観を構成する神話要素ばかり書いて来ましたが、それは小休止して、登場人物について…

鮒むし
10か月前
11

『アリスとテレスのまぼろし工場』考察その4 「神さり山」

前回の記事を受けて「見伏神社の秘神はヤマタノヲロチではないか?」という線で考えた記事にな…

鮒むし
10か月前
4

『アリスとテレスのまぼろし工場』考察その3 「をろち」

まずは前記事末尾の繰り返しになりまして、これからしばらく映画の本題ではない話をしていきま…

鮒むし
11か月前
5

『アリスとテレスのまぼろし工場』考察その2 「蓬莱」

今作を鑑賞した人たちの中には、次のような疑問を持つ人が少なからずいます。 「そもそも佐上…

鮒むし
11か月前
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『アリスとテレスのまぼろし工場』考察その1 「常世」

・見伏の神が願ったもの この映画には演出上の意図的な大きなミスリあると思います。見伏の神の神罰だとする佐上衛の説明台詞がそのままあの世界の真実だと思わせること。 あの世界が何なのかを言い当てているのは、おそらく正宗の祖父・宗司なんですよ。この場面、宗司が続けて何を言うかが必聴ポイント。 見伏の神は何を願い、何を創ったのか? 映画の中で正宗の祖父・菊入宗司は言う(小説版の台詞と異なる部分があるのですが、映画本編の方が世界観が鮮明になるので、そちらを採用します)。 これ

『アリスとテレスのまぼろし工場』感想その1 「結界の中の幻影」

この映画の醍醐味は、圧倒的な映像美(特に背景美術、工場や廃墟の風景)、場面に寄り添い時に情…

鮒むし
11か月前
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