個人的ソングオブザイヤー2020 Part.1

はじめに

ちみけっぷです。
いよいよ2020年も終わるということでそろそろ自分の中で音楽的総括をしたい。と思って文章を書くことにしました。

題して個人的ソングオブザイヤーです。

だせぇ。これ以外にいいの思いつかなかった。
まだ今年はライブが残っているのでそれが終わったら個人的ベストアクトもまとめたいです。(やらないかも)

前置きが長くなってはだれるだけなので選考基準を簡単に。

ソングオブザイヤー2020
・2020年に発売された楽曲群であること。
(例えば2020年に発売されたアルバム内のシングル曲が2019年に既に発売されているものであればその曲は除外します。)

・できれば1アーティスト1曲
(こうでもしないと某アーティスト下手褒めするだけの記事になるため。
ただし別のアーティスト名義やグループであればOK)

なんとこんだけ!
とは言っても絞るのクッソ難しかった。

発売の時系列とか関係なく、好きな曲について書き散らします!
長くなりすぎたら分割するかも。


1. XⅡX 「Stay Mellow」

2020年始まって早々ただならぬお洒落な雰囲気と奇妙なMVで最高のスタートを飾ってくれたこの曲。

すってぃと斎藤くんがバンド組むって聞いて最高に嬉しかったのを思い出した。SK's Sessionの活動から昇華してバンドとしての活動になったのかな?
(忘れたけど)

赤坂の公演は予定が合わず、6月の新木場は延期。
配信をみてからもうライブ行きたくてしょうがないのに新曲が先にちょいちょい出てきて念願の12月の新木場!!!

Stay Mellowだけじゃなくてアルバム全体がめちゃくちゃお洒落なサウンドで
聞いててすってぃと斎藤くんがやりたかったことがひしひしと感じられる...気がします。

「Stay Mellow」と「Light & Shadow」をリード曲として出したのはもう音楽好きを引き込むのに申し分ない。

正月早々に急にyoutubeにこんなお洒落なもん流されたら今年の抱負もカッコつけて背伸びして書いちゃうよな。勘弁してくれ。

構成としてラップの要素が入ってたり題材が変態性だったり
ああ、煩悩ってやっぱなくならないんだなって言うのを再認識させてくれました。大体変態性を歌ってるのに美しさが垣間見えるのおかしくねぇか。

MVは確かに変態ちっくな感じもあるけどイケメンがやったら変態ってなんか綺麗な単語と見まがっちゃうよな。しかもオシャレだし。

是非聞いていただきたい。一聴の価値ありです。

以下ライブ参加後のコメント

全曲良すぎだし来年の配信もニューアルバムも何もかも待ちきれないのです
2ndのツアーアルバムも必死にチケット掴み取ります。
生音のセッションたまらんかっこいいんじゃまじで。

他にもアルバムに入ってない曲がyoutubeで視聴できたりするのでチェックしておいてまず間違いなし!!


2. a flood of circle「2020 Blues」&「Beast Mode」

曲単体で聞いてもぶち上がるのですが、アルバムの中での「2020 Blues」と「Beast Mode」の繋がりがとても気持ちよくて。
a flood of circleでもこういう手法使ってたりするのね!とえらく感銘を受けまして。これまたアルバムの入り口として使ってるのが凄まじい。

先行してUNISON SQUARE GARDENの自主企画「fun time HOLIDAY ONLINE」で先行して「ヴァイタル・サインズ」と「Beast Mode」は聞いてたので間違いなく楽しいのはわかってたけどアルバムを聞くとまた違うアプローチでやられちゃうのが最高に楽しい。

a flood of circle、ライブ行きたいね。
これもぶっちゃけアルバム単位で聞くべき。
Beast Mode単体で紹介するのは単体だけで終わってしまうからもったいないなと思って早速2曲チョイス。

田淵智也との対談の際にUNISON SQUARE GARDENの繋げる手法も少し参考にしてるとか何とか言ってなかったっけ...。

佐々木亮介さんはTHE KEBABSを通して今年結構注目するようになった方何ですが、ぱねぇのラジオとか聞いてると話すのが上手いし、暴れ方もMCも野生的に見せてその実ちょっと紳士的な言動だったり、人間に対するリスペクトとか考え方とか自分なりの線引きを持っている男なのだなと感銘を受けました。これはぜひトレーラーからガッツリと。

こんなん絶対暴れられるようになったら楽しいやつじゃん。


3. THE KEBABS「THE KEBABSは忙しい」

2020年、楽しくお酒が飲めるバンド堂々の第一位

ライブの様子が乗ってるムービー載っけとくけど、ロックバンドってやってる側が自由に楽しそうなのがいいよね。
曲のテーマとか飾らなくてもくだらなくてもいいんだよ。
フロントマンが曲中に酒飲みに行ってもいいじゃない。
照明で遊んでてもいいじゃない。

めっちゃ楽しそうだもん4人とも。
今年本当は「CAP A ROCK」のプレミアムシートと「THE KEBABS 旅行」のチケットを握っていたのだけれどどっちも流れてしまった。無情。

でもこないだの「THE KEBABS 師走」は配信チケット買ってみました。
もう家の中でめっちゃ酒飲んでノリノリでした。

その中でも自分はやっぱ「THE KEBABSは忙しい」って言う楽曲がはちゃめちゃですっげぇ楽しい。
曲の考察なんて全然いらなくて頭空っぽにしてひたすらはしゃげるのがこのバンドのいいところじゃないかな。

THE KEBABSは忙しいとか言っておいて結局ツアーが全公演中止になっちゃったから「THE KEBABSは暇だった」って曲が出るのも面白い。

(誰が書いたか知らんけど「THE KEBABSは暇だった」の生のシリアルナンバー↓)

画像1


でも決してコミックバンドではないので注意されたし。

フロントマンは前述したa flood of circleの佐々木亮介
ベースはUNISON SQUARE GARDENの田淵智也
ギターは元Serial TV dramaの新井弘毅
ドラムは元ART-SCHOOL、QUADRANGLEの鈴木浩之

まさにドリームチームと行った感じだが全力でバカをやっているのがすこぶる良い。来年の活動もワクワクしながら見てる。


4. LAMP IN TERREN「Enchanté」

今年LAMP IN TERRENが出した「FRAGILE」と言うアルバムは間違いなく最高傑作というに相応しい一枚だと思う。

「Fantasia」で見せたような世界観も「The Naked Blues」で見せた現実感も込めて生み出されたこの至高の一枚の中の一曲。

LAMP IN TERRENは一回ライブで引き込まれて以来毎年絶対ライブに行くようにしていて。今回もこのアルバムツアーのファイナルに顔を出せたんですけど素晴らしいという他なかった。

「Maison Diary」とかもそうだけど確実に表現の幅と描写が曲と綺麗にまとまっていて。そのアルバムの世界観をライブの演出や構成、演奏や歌い方でフルに発揮してくれるのだから更に深みにハマってしまう。

「ワーカホリック」っていう曲も大好きなんですが変わっていくことへの倦怠感とか日々を無為に過ごす嫌悪感とかなんかこのご時世で感じていたこととちょっとリンクしていて。クラップしやすいリズムすらもちょっと焦燥感にも取れるかな。みたいに感じて驚きを隠せませんでした。

でもその変わっていく生活感や環境に対して「Enchanté」では何度でもはじめましてを言うよっていうね。

LAMP IN TERRENは太っ腹なことにライブ全編をまとめた動画をyoutubeの公式ページで出しているので興味があったら是非見てみるのが良いです。
密かにめちゃくちゃ推しているバンド。

LAMP IN TERRENはアルバムを出すたびにこれは!という光るものがあっていつもワクワクさせてくれる。
そういえば米津玄師さんもFRAGILEに入っている「EYE」っていう曲を絶賛してましたね。


5. 米津玄師「感電」

もはや説明いらねー。
この曲が主題歌になっている「MIU404」ってドラマ、
死ぬほど面白くて毎週楽しみにしてました。
観たあとに姉にLINEで感想をぶちまけてたくらいです。

アンナチュラルでもMIU404でも米津玄師の楽曲がまたうまいこと劇中を彩っていて不思議と涙溢れそうになるのよ。

音楽的な話をするとこのご時世で実は元々出そうとしていたアルバムの構成や曲とは異なる形で「STRAY SHEEP」をリリースすることになった今年。
(そして爆発的ヒット)
元々、HYPEと言うツアーを途中までやっていて次のアルバムはそれに準ずるものであるというのをなんかで観た記憶がある。
HYPEツアーさぁ、パンダヒーローやってたんだよね。
超観たかったわ。今の米津玄師としてのパンダヒーロー。

米津玄師といえば、モノマネされるほど特徴的な遊びの音を曲中に入れてくる印象が強くそれが頭から離れずにヘビーローテーションさせられてしまうという気持ちいい洗脳にも似た感覚をもたらしてくれる。

STRAY SHEEPでは贅沢なコラボから提供曲のセルフカバーなんつー脳汁が滴るような内容に加えて何と初のライブ映像全編封入とかいう「いつでもLemon見れちゃっていいの現象」までもたらした。

今の音楽シーンではネット発の歌手が所々で猛威をふるっていて観ていてとても楽しい。ちょっと前まではアンダーグラウンドとされていたカテゴリがこうして堂々のメジャートレンドの立場で活躍しているところを見ると着実に不要な垣根が取り除かれている様子を垣間見れている気がする。

そんなわけで今年は残念ながら米津玄師のツアーに参加できていないのだ。
まだ生の感電を食らってないのだ。感電したいよー。
めっちゃ感電したいよー。


6. Saucy Dog 「シーグラス」

これもぶっちゃけアルバム単位で名盤だと思う。
Saucy Dogの「テイクミー」ってアルバムなんですけど

初っ端の「シーグラス」から爽やかさと淡さを存分に出して聴いててめちゃくちゃ気持ちが良く、あっという間に引き込んでくる
ゆったりした曲調も何でもござれ。

実はMASHROOM2018以来、結構ご無沙汰してたのですが気づいたらとんでもない程素敵なバンドになっていた。
2年前のちょっと青いかもなという印象(めちゃくちゃ失礼)だったのだけれどこのアルバムは大変抒情的で、メロディーから風景や感情を思い浮かべようと頭が勝手に動く程だ。

先輩バンドとの対バンなどを経てガンガンに鍛えられて、ついには来年には日本武道館ワンマンが控えている。

今年も名だたる名バンドを対バン相手に呼んで全国各地を飛び回る...はずだった。(ASIAN KUNG-FU GENERATION、LAMP IN TERREN、UNISON SQUARE GARDENなどなどちょっと何言ってるかわからんほど豪華ですね)
もちろん、これも来年に対バン形式でなんばHatch(メンツに対してキャパ制限が地獄)と日本武道館でリベンジライブが控えているわけだけども。

このアルバム引っ提げてるんだったらもはや無敵だろと思うレベルの名盤だった。すげぇ聞きてぇもん。
聴いててひたすら気持ちいいという感覚がこのアルバムにはありまして。

いや、まじで自分の目は節穴だったなとこのアルバムでガンガンに思い知らされて色々と聞き直してる。


7. 雨のパレード「BORDERLESS」

雨のパレードはmorningが死ぬほど好きな人間なんであれですが。
ちなみにmorningは深町なか先生という僕が一番大好きなイラストレーターの方がほのぼのログっていう作品を出しているんですけどそれのアニメの主題歌です。

雨のパレードって勝手にちょっと暗い印象を持っていたんだけど、BORDERLESSやSummer Time Magicのような明るい曲調もあるわけで。
あー....ちょっぴり甘酸っぱさもあるわ。
でもボーカルの福永くんの声めっちゃあったかいんですよ。
morningのようなまどろんだ曲調と歌声が死ぬほどマッチしてるのでmorningも聞いてほしい。
癒されたり、負の感情に寄ってくれたり自分の精神状態に合わせて色々聞けるかなって。

BORDERLESSも実は今年出たアルバムなんだよな。
今年1月から結構新譜は豊作だったのでは。

家にいる間は夜にふと聞いてまったりしたりお世話になりました。
「Story」とか「Walk on」とかもいいよね。
好きがいっぱい詰まったアルバム。

と思ってたら年末にこれまた素敵なアルバムは出るわ(Face To Face)
morningが映画の主題歌に抜擢されるわ
大澤実音穂が俳優としてその映画に出るわでもう頑張りすぎじゃないかってくらい頑張った雨のパレード。映画、めっちゃ楽しみだわ。


8. tacica「aranami」

とある道民ホイホイアニメを観ていてたまたまOPがtacicaだったんですね。
tacicaってそれこそ北海道のバンドだからなるほどと思ったんですけど、
気づいたらけっこうこの曲をループして聞いたなぁ。

今日より明日がどうとか言ってるうちに今日は去って〜とかなかなか急所を突く言葉とともにサビに突入する感じがたまらなくてですね。

すごいのが気づいたらこの曲を再生してたこと。
家の中にいたらそらもういつもより音楽を色々と聞く時間があるわけですよ。幸せなことに。

その環境下で色々と漁れる音楽はあるはずなのにまずはaranami聞いとくかぁみたいな感覚になっていたこと。

似通った生活の中で不思議と鼓舞してくれるような存在になっていたのかもしれない。

アニメ「波よ聞いてくれ。」もすごく面白い内容だったので毎週この曲を聞いてアニメを見るの楽しみにしてたな。

この他にも今年は会場限定で「冒険衝動/stars」というCDも発売しており、1stアルバムの再現ライブやアコースティックライブなども行っていた。
この環境下でも精力的に活動を行った素敵なアーティスト。

来年には今年やるはずだった「aranami」のリリースツアーの振替もやるらしく是非生で聞きたい楽曲。
最近の曲だとordinary dayとか煌々も大変素晴らしい。


9. SUPER BEAVER「突破口」

メジャーの舞台に戻るというニュースから新作を2枚、4曲ほど
「ひとりで生きていなければ」/「ハイライト」
「突破口」/「自慢になりたい」

これまた全部いい曲なんですわ...
今年はありがたいことに配信でも現地でも久々に見ることができてもうめちゃくちゃ嬉しかった。声が出せないのはちょっと悔しかったけど。

一旦、メジャーから離れてお決まりライブの口上だった〇〇年目のインディーズバンドでございます。の部分が16年目の新人バンドでございますなんて言うもんだからもうすごく感情が込み上げたのを覚えている。

一度挫折してしまったステージにまた舞い戻ってくるなんて並大抵の覚悟じゃ出来ねぇよなと思っていたところに「突破口」と言う曲。

「今を生きたい。生きたい。生きたい。」
「正々堂々、威風堂々」

もちろん、タイアップ先の「ハイキュー!!」の話もなぞってるんだろうなってのはわかっているけれども舞い戻った先でこれを歌えるのめちゃくちゃカッコイイバンドだなと思ってしまった。

常々強いメッセージでオーディエンスを引き込んでくれるアーティストだからまたやってくれたなと言う気持ちもあるんだけど気怠いと感じるときにめっちゃポジティブになれる元気をこれでもかというほど与えてくれる。

来年も配信ライブやニューアルバムなどなどワクワクが目白押しなんだけれども16年目の新人バンド、来年も何かぶち上げてくれると信じてる。

ときにニューアルバムの曲にさよなら絶望ってあるんだけどすでに名曲臭がしてワクワクしてます。味わい尽くしてやるぜ。


10. BBHF「僕らの生活」

「BBHF 1 -南下する青年-」 というアルバムを今年リリースしたのだけれどなんかBBHFのサウンドって毎回思うのだけれど日本人ロックバンドらしからぬような雰囲気醸し出してると思う。

わかりやすく起伏があるような構成をバシバシ持ってくるでもコールやら何やらをするでもなくひたすら音に浸らせてくれるバンド。

そりゃわかりやすく盛り上がったりノれたりする方が受けがいいんでしょうがちゃんとやりたいことを突き詰めていきたいから今の体制を取るに至ったわけで。

本当は「鳥と熊と野兎と魚」なんていうタイトルからもうホイホイの曲もあったりおすすめは尽きないのだけれど、まったりとコーヒーでも飲みながらアルバムに浸ってみてほしい。すげぇ幸せになれる。

6月の新木場が残念ながら無くなってしまいしょんぼりだったのだけれど、配信ライブをやってくれたり、創作活動を突き詰めてくれたりしたバンドだと思う。

しかもwarbearの方も動きがあったのでちょっと来年以降が楽しみでワクワクしている。

生活というか日常に染み込むようなサウンドとここまで奏でてくれるアーティストはなかなかいないだろうなと思う。



ほい、ここまでで10作品です。

これ以上書くと馬鹿みたいに長くなるので一旦区切ります。
どれをセレクトしようかなぁと悩みつつ曲を聞き直していたのだけれど、
ご時世がどうとか言っている間に創作なり何なりでロックバンドは突き進んでいてかっこいいなあと感じました。

それにしても今年の1月、2月なんつーのは遠い昔のことのようですね。
早くみんなでわちゃわちゃできるようになったら嬉しいですね。

それでは、Part.2に続きます。
(続かなかったらパート表記をこっそり消します。笑)

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