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EF70-200mm F2.8L IS III USMと5DMarkⅣの組み合わせの雑感

現在のメイン機は、R6MarkⅡだ。レフ機と比較すると軽量であり、AFや取り回し等も含めて使い易いカメラです。
こんな書き出しだと、何でも気軽に最高の写真が撮れるカメラと勘違いされそうですが、そこは撮影のための道具(機械)と割り切って考える必要が有ります。
カメラの優れた機能の多くは、あくまでも撮影の補助を行うための機能でして、カメラが自動で完成度の高い写真を撮ることは御座いません。
レフ機の結像位相差検出からミラーレスの像面位相差、そして画像解析技術を応用した被写体認識まで、それぞれに得手不得手が存在します。
瞳検出等の被写体検出は、枝葉の中の動物や人混みの中の人に対しては、期待通りにピントが合わないことが多いです。
最新のミラーレス機でも、サッカーの撮影時には、スポット1点のマニュアルモードが撮影者の意思に沿ってリズムよく撮影が可能です。SS優先やFVなどをさんざん使いましたが、行きつくところはマニュアルモードでした。

5DmarkⅣとEF70-200mm F2.8L IS III USMの組み合わせは、先日の子供の運動会で、スポット1点、ISO400と絞りF8程度に固定し、SSで露出設定を行うマニュアルモードが、被写体に合わせやすい結果となりました。
もちろん上記の露出設定には、屋外の日差しがある条件が必須となります。薄曇りでしたら、ISO800または1600と、絞りF4またはF6.3の状況によりSSが早く設定できる感度又は絞りに変更が必要です。PのプログラムやSCNのスペシャルシーンモードの活用も有効ですが、全てにおいて納得がいく写真となるかは、撮影者に委ねる事となります。
昨今の強い日差しでは、レンズの鏡筒の表面温度が上がるので白レンズが安心です。
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryと比較しても、黒の鏡筒は、午前中から表面温度が上がるため電源オフの際に、タオルなどを巻いて日差しを避けるようにしていました、。

5DmarkⅣと白レンズと言うだけでテンションが上がります。CANONユーザーの醍醐味と言いますでしょうか、S社も白レンズのラインナップが御座いますが、現在はミラーレス機オンリーですのでレフ機の時代から引き継がれた伝統と言いますでしょうか、良い意味でも悪しき意味でも何となくスパッと割り切れている、現代的に言うとドライな部分が見え隠れしています。
ミラーレス機でも、CANONやN社のようにS社からバッテリーグリップ一体型のボディが発売されれば、同じ土俵での勝負が垣間見る事が出来ますが、おそらく、小型のボディに固執したままCMOSセンサーのバージョンアップ至上主義を通して、画素数が行きつくところまで行った後の戦略が疑問です。
この辺りがCANONのプロ機と呼ばれる機種を見ると、R3は、約2400万画素、レフ機の1DXは、約2000万画素となっており、5DsやR5等の高画素モデルが存在しながら5DmarkⅣの約3000万画素以下で製品の展開を行っています。
蛇足ですが、個人的には、S社は昔の音響関連で大変お世話になっています。555ESシリーズと言えば、泣く子も黙るとは言いませんが、オーディオにハマった方には、ご納得がいくかと存じますが高校時代には憧れの機材でした。777ESのスリーヘッドと言えば、憧れの存在でした。まさか、オーディオを離れてからカメラへ移行していき、CANONの5Dシリーズに憧れて填まっていくとは、ナンバー「5」に因縁を感じずには居られません。マーケティングにおける、ナンバー「5」って意味があるのでしょうか。VAIOのノートPCでも「505」がヒットした時代もあり、apple社のAirMacは、VAIOの「505」から影響を受けたような話も聞いた事が有ります。

さて、前置き?が大変長く(笑)なりましたが、R6MarkⅡを使いつつ、未だに、EF70-200mm F2.8L IS III USMのレンズを使い続けるのは、RFレンズとの棲み分けのために、RF70-200mm F2.8 L IS USMが焦点距離の変更の際に伸縮する鏡筒を使用し、尚且つ、宝石レンズの使用が見送られています。
言い換えると、EF70-200mm F2.8L IS III USMには、宝石レンズの使用やインナーズームによる防塵防滴を徹底して設計されている事が分かります。
RF100-300mm F2.8 L IS USMのスペックを見て、RFレンズにおいてもインナーズームと宝石レンズを使用した70-200mmの発売を期待しています。
ミラーレス機の軽量コンパクトなボディは魅力的ですが、望遠系のレンズには、軽量コンパクトよりも気候条件や防塵、そして、インナーズームの焦点距離による光学の利点が優先されるべきだと考えています。
まあ、EF70-200mm F2.8L IS III USMの前は、EF70-200mm F4L IS USMを使用していましたので、200㎜の焦点距離であればインナーズームによる鏡筒の長さが固定で十分です。携帯性等についても、EF70-200mm F4L IS USMでは、気になるほどでもなく使い勝手の良いレンズでした。
EF70-200mm F2.8L IS III USMに話を戻しますと、5DmarkⅣとの組み合わせによる使い勝手は、十分以上でして手に馴染んだ機材は、難しいシーンでも無難にシャッターが切れる安心感が有ります。
ボディやレンズのモデルチェンジは、メーカーの都合が多少なりとも介入しますので、ユーザーの見極めが必要となります。


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