5DmarkⅣと白レンズ2本で文化祭
長男の文化祭で毎年恒例の合唱コンクールの取材を行った。
私自身も経験した合唱コンクールを、約40年後に長男の取材を行うとは、なんとも感慨深いものが御座います。
今回の取材は、2台体制でして、R6MarkⅡは、RF24-105mm F4 L IS USMとスピードライト430EX Ⅱのスナップ写真をメインに、5DmarkⅣは、EF70-200mm F2.8L IS III USMとEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの望遠組とした。
現地での下見では、当初、EF70-200mm F2.8L IS III USMで撮影する予定でしたが、途中からEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMに交換すると、画角の変更に伴って撮影のアングルを変えてみる事に挑戦です。
当初は、バナー画像のように無難にステージ全体を納めて正面からの撮影のみでした。よくよく考えると撮影班は、5~6名いらっしゃったのでアングルが被らないようにと、どうしたものか考えた。
上階の後方(正確には斜め後方です。)からの撮影も可能と聞いていたので、正面からの撮影は、多くの方々にお任せする事にして、ステージのセンターに立ちながら、客席には背を向ける事になる指揮者とピアノの影になる伴奏者の撮影を試してみた。
ステージ後方の上階から、5DmarkⅣとEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの組み合わせで、指揮者のバストアップを試してみたら、なかなか良い雰囲気の絵になる画像が撮れる事に気が付く。
体育館の光量が少ない環境で、SS1/500と開放値F4.5では、ISO3000前後となります。
5DmarkⅣの性能から画像の仕上げを予想すると、ISO2000が限界と思っていたので、SS1/125まで下げてみた。
感度は、そこそこに下がるのだが今度は、被写体ブレとなって納得が良いかない。
被写体の手先ぐらいの被写体ブレは、スピード感を強める効果があるので意図的に使いたくなることも多いが、クラスの入れ替えで指揮者も代わる。
SS優先1/250、絞り開放と露出補正-1・1/3と少しアンダー気味に設定。体育館は、全体的に薄暗いので多少アンダー気味に補正したぐらいが雰囲気としてあっています。あとは、RAW現像の際に、WBと明るさで微調整です。
5DmarkⅣとEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの組み合わせは、EF70-200mm F2.8L IS III USM共々、使いやすいです。ミラーレス機と比較すると、重くてデカいですが、撮影後の編集は、必要最小限で済みます。
個性豊かな指揮者の写真をお見せ出来ないのは残念ですが、たくさん練習し合唱を纏め上げるプレッシャーは、指揮台に立った人しか分からない。
指揮や伴奏を担当した学生は、前日の夜に本番のプレッシャーから、なかなか寝る事が出来なかったかもしれない。そんな、彼や彼女たちに、本番までたくさん練習して、プレッシャーに押し潰されそうになりながらも耐えぬいた事に、賞賛を送りたい。
全ての発表が終わると、どこぞの見知らぬ方から「講評」としてたくさんの良い(?)お話を頂戴したが、指揮と伴奏を担った学生への労いの言葉が無かったのが残念でした。
合唱は、いろんな経験を通して学ぶための「手段」でして、決して合唱そのものを上手くなることが「目的」ではない。運動会の応援合戦みたいな、活動の一環としての位置づけです。
この辺の「目的」と「手段」のズレたお話は、上から目線でされても記憶に残ることは少ないでしょう。
と、柄にもない偉そうな事を書きたいと思えるほど、ファインダー越しで見えた学生たちの姿が魅力的で、いろいろ考えさせられる事が多い撮影でした。