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2.職業:ファンドレイザー〜声を掛けるということ〜

こんばんは、大西冬馬です。

前回、Face to Faceとは?ファンドレイザーとは?ということについて記事を書きました。

Face to Faceキャンペーンをするには場所がなければ出来ません。現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャンペーンは全国で中止となっております。自宅待機を余儀なくされているこの間、仕事が出来るというのは本当に有難いな、とか今まで当たり前に出来ていたことが当たり前でなくなっていくことに対してたとえコロナが去ったあとも対処できるようになっていかないといけないな、と思っています。いまはオンラインが充実していて人と会えるようになったときにオフラインの重要さが深まりるでしょうし、またコロナが去った後も何が起こるかわからないのでオンラインいつでも戻れるような自分作りを考えています。

さて、場所がなければFace to Faceキャンペーンは出来ないと書きました。大きく二つ場所がありまして「駅前」と「商業施設」です。駅前の実施は駅に許可をもらっているわけではなくて管轄の警察の許可をもらって実施します。商業施設はもちろん、商業施設との打ち合わせを経て「では、この場所で行いましょう」となって決まります。どちらもお邪魔させていただいてるわけですので心がけているのは「もし、私たちがいなかったら、ここを普段通っている人たちは、どういうふうに(どんな動線で)歩いているのだろう」と考え、ポスターを貼ったり、机を置いたりしています。やはり、「邪魔だ」と思われたらダメなわけです。なるべく通る方が不快な気持ちにならないように気を付けています。

声を掛ける時も同じです。とにかく不快にならないように「しつこく追いかける」などがないように。それは声を掛けられている当人もそうですが、端から見ている人にとっても不快に見えるかもしれないので。

あとは声の掛け方にも気を配っています。選挙の演説などは、そこを通る人全員に聞こえるように声を出します。もちろん、一人でも多くの人に聞いてもらいたいので、そうしているのだと思います。ただ、私たちが求めているのは一方向の演説ではなくて、双方向の対話です。もちろん声を掛けているのですから、こちらが主導で話をするのですがお相手も疑問に思っていることが質問しますし、こちらからお相手に質問することで何か返ってくるものがあります。やっと双方向のコミュニケーションになるわけです。

Webサイトから支援を始めて下さる方は既に関心が高く「情報」だけで十分だと思うのですが、「情報」だけでなく「想い」が必要な方が多いのではないでしょうか。「私はこういうふうに思っている」。これを話し合うことで納得に繋がるのではないでしょうか。一方的な演説になってしまうと納得ではなく、説得になる危険があります。

対話がしたいので、一人一人に声を掛ける工夫をしています。

「あなたと話がしたいです」「あなたに声を掛けています」これが伝えられるようにお相手との距離を見て、お相手の目線を見て、タイミングを測り、声の量と質を考えて、手振り身振りで、表情で、挨拶をします。

「おはよございます」「こんにちは」「こんばんは」「失礼いたします」

挨拶をして挨拶を返してくれる。そんな当たり前のことが嬉しく思います。あの人にっと思い声を掛け、気付いていただき足を止めてくださった時に嬉しく思います。何日も家にいると人に会って挨拶をすることさえ少なくなってきていますので、改めて大切なことだと思います。

この仕事をしてから初めて訪れる場所が増えました。この仕事をしていなかったら訪れていない場所がありました。行く前日には「この駅はどんなところだろう?」「ここに住んでいる人はどこでお買い物するのだろう?」と考えたり、少し早めに行ってブラブラ歩いたりして街を知っていく時間が好きです。朝、ブースを設営しているときは慣れない場所でも声を掛けていくうちに色が染まっていく感覚が忘れられません。ここが、僕の仕事場です。

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