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サッカースタジアムはどう建てられたのか?

Jクラブライセンスの申請締め切り時期が近づき、再び話題となっている各地のスタジアム建設論議。歳のせいか、何度調べても詳細を忘れてしまいます。再確認で調べていたら、よくまとまった記事がありました。noteにまとめるというのは本当に良い行動だなと思います。私も自分の記事にしておくと思い出しやすいし、探しやすいので、ご紹介がてら貼っておきます。

各地でいろいろ議論してサッカースタジアムを実現しようということは、それ自体サッカー文化にとってとても有意義なことです。レノファで具体的な議論が進められていないことは残念だし、広島、金沢、長崎でサッカースタジアムが実現されたのは本当に素晴らしいし、サッカーの立ち位置が少しずつでも向上していくのは、いちサッカーファンとして喜ばしいことだと感じています。

日本ではサッカー文化の結晶ともいえるサッカースタジアム。本来はサッカー文化の入口であっても良いのですが。では、これまでに建てられた各スタジアムは、どういった経緯で建てられたのでしょうか。JFAのスタジアム標準や、Jリーグ規約 第34条の理想のスタジアム4要件、Jリーグスタジアム基準を満たすスタジアムを、Jクラブホームスタジアム一覧を参考に、北から調べてみようと思います。

仙台スタジアム (ユアテックスタジアム仙台)

国内でJFAおよびJリーグの基準を満たし、最北にあるサッカースタジアムは、仙台スタジアム(命名権によりユアテックスタジアム仙台)です。仙台市が建設所有し、関連団体が指定管理者、ベガルタ仙台がホームスタジアムとして使用しています。収容人員 19,694人、建設費 約130億円、1997年開場で、すでに27年が経過しています(@4.8億円)。

1993年に市議会で建設が承認され、翌1994年にクラブが設立され、1999年にJ2リーグに加入しました。政令指定都市移行や、Jリーグブームの背景があったにせよ、自治体主導でハードウェアからの着手。地域でサッカーを活用してまちづくりをする、典型的で有効な方法かと思います。ちなみに私の現地対戦成績は2分1敗です。

カシマサッカースタジアム

茨城県鹿嶋市にあるサッカースタジアムで、茨城県が建設所有し、鹿島アントラーズがホームスタジアムとし、指定管理者にもなっています。JSL2部の住友金属工業が、Jリーグ設立時に参入するために建てられたスタジアムで、収容人員 40,003人、建設費 193億円、1993年開場で、31年が経過しています(@6.2億円)。Jリーグの開幕から、2002年のワールドカップ開催、2021年の東京オリンピック開催と、素晴らしい歴史を紡いでいます。私はまだ現地対戦も観戦もなく、外観を眺めたことしかありません。

千葉市蘇我球技場 (フクダ電子アリーナ)

千葉市にあるサッカースタジアムで、千葉市が建設所有し、ジェフユナイテッド市原・千葉がホームスタジアムとして利用、関連団体が指定管理者となっています。収容人員 19,781人、建設費 81億円、2005年に開場しています(@4.3億円)。JR京葉線の蘇我駅(始発駅)から徒歩8分の利便性で、千葉駅からも5分と都市型スタジアムの先駆的存在となっています。東京駅からでも40分ほどで到着します。車なら京葉道路の蘇我ICからわずか3kmです。チームも強いし、環境も最高で、J2にいるのが最も不可解なクラブと思います。私の現地対戦成績は2敗です。

実はこの3つのスタジアムは兄弟関係にあるようで、1993年にカシマサッカースタジアムが最初に建設され、それを模して1995年に仙台スタジアムが建設され、さらにそれを模して2005年に千葉市蘇我球技場が建設された関係にあるようです。最初に北からと言いましたので、間に埼玉スタジアム2002を入れるべきだったのですが、あえて先に紹介させていただきました。(つづく)

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