人は物語に惹かれるんだって【ドキュメンタリー】

人間というものは、「物語」がないと物事を「理解」することも、ましてや何かを「判断」したり「決定」したりすることもできなくなる、ということが昨今の認知心理学で知られるようになりました。いわば、人間は「物語」がないと、文字通り「人間」として生きていくことが出来なくなるのです。

日本の復活は「共有物語」が転換できるか否かの一点にかかっている – 京都大学　都市社会工学専攻　藤井研究室

民主「主義」という訳語が生んでしまった、日本人の決定的な勘違い @gendai_biz https://t.co/GpeUb83TWh #現代ビジネス

— しゅわ🐩たん🍤違和感 (@fu_fu2527) September 6, 2020

「けもなれ」を踏まえた脚本作りの話も含め、このツイートでも指摘されているように、野木さんが「わかりやすさ」と「わかりにくさ」を内混ぜにしたドラマを、意識的に作っていると思う。エンタメとしての「わかりやすい」面白さはありながら、所々に「わかりにくさ」も忍ばせているというか。 https://t.co/nifRPORuAB

— おなか (@HNamachiri) September 5, 2020

これまで「犯罪者」たちの背後に潜む「過去」や「社会の歪み」を描いてきたドラマが、ラスボス的存在に「俺はお前たちの物語にはならない」と語らせ、その背後を全く明かさないのって、「何かわかりそうだけど、全てはわからない」じゃないですか。でも、その「わかりにくさ」って重要ですよね。

— おなか (@HNamachiri) September 5, 2020

野木さんが一貫して描いているのは、「どんな背景があろうと犯罪を犯した奴は成敗されるべき極悪人ですよね！」ということではなく、「極悪人として扱われる人に、特別な物語を見出して、自分たちとは違う人間なんだと切り離して思考停止しないようにしないとね」ということだと思うんですが……

— おなか (@HNamachiri) September 4, 2020

久住が「俺はお前たちの物語にはならない」と言ったのは、世間やメディア、マジョリティ・強者が、犯罪を犯した背景を詮索して、都合の良い物語を勝手に作り上げて、「哀しき犯罪者」像を押し付けて、自分たちだけ気持ち良くなってんじゃねえよということだと思ったけど。

— おなか (@HNamachiri) September 4, 2020

それこそ、「MIU404」に登場した「犯罪者」たちは、加害者であると同時にどこかで被害者でもあり、その二面性を無視したらいけないし、誰もがそうなり得る可能性があると示し続けていた。一方で、久住という存在は、断片的な情報で加害者像を作り上げることへのアンチテーゼとして示されていたのでは？

— おなか (@HNamachiri) September 4, 2020

「アンナチュラル」や「MIU404」を観て、「どんな背景があろうと犯罪を犯したら悪！」ということだけを受け取るのは、あまりに安易な気がしてならない。前提として、罪を憎む認識はあるけど、それ以上に「犯罪を犯したあの人」は、もしかしたら「私」だったかも知れないということの方が大きいのでは？

— おなか (@HNamachiri) September 4, 2020