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読んだ観た聴いたもの感想もっとざっくり書く 2022年7月

とにかくPCを開かないとアウトプットらしいアウトプットはできないな、と思う。

▼マンガ
・『「たま」という船に乗っていた さよなら人類編』(石川浩司、原田高夕己)
原作の存在は知っていたけど読んだことがなかった。
藤子A先生の描線をベースに、新旧たくさんのマンガ家のタッチのパロディを盛り込んだユニークな作風。こういう形で読めて良かったなあ。
クライマックスにあたる「らんちう」演奏シーンのカタルシスがすごい。マンガでここまで忠実に音世界を再現できるバンドはたまだけかもしれないな。
個人的にはたまは柳原さんの曲が好きな人間で、ヤナちゃん脱退後の音源はあまり聴けていなかったりするリスナーなので複雑な思いもありつつ。

・『ブスなんて言わないで』(とあるアラ子)
これとか『ジーンブライド』とかは、表明したい、世に問いたいメッセージが前面に出過ぎていてちょっと疲れてしまう。よくできている作品だとは思うけれども。

・『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』(増田こうすけ)
全一巻、ゆるっと期待通りに楽しめつつ若干のエモみも味わえる、いい作品だった。

・『あかり』(小日向まるこ)
ステンドグラス職人のおじいさんのもとに起こった出来事。
『アルティストは花を踏まない』『塀の中の美容室』で輝いていた抒情性が本作でも遺憾なく発揮されている。ちょっと素敵すぎるくらいに。エンタメではなく芸術だな、と感じさせられるくらいに。

▼小説
・『殺人出産』(村田沙耶香)
村田さんの「産む」ことへの懐疑の感覚がありがたいと思う。
一方で、ご本人にはしっかりお子さんがいらっしゃるというのがまた不思議ではある。

▼映画
・『エルヴィス』
ボラプみたいなのを期待していくとちょっと違うぜ、ではあったのだが、個人的にはこれはこれでとても好きだった。エルヴィスと悪徳マネージャーの物語を主軸に、ステージでしか生きられない男の生き様だったり、きらびやかだったショウビズの世界だったり。面白かったけど、ステージでしか生きられない人を好きになってしまっている人間としては、いろんなことを感じてしまった。

・『メタモルフォーゼの縁側』
マンガの実写化映画としては個人的に過去ベストだったかも。マンガを描きたくなったなあ…。芦田愛菜さんがすばらしくて、芦田さん見たさも少しあってその後アマプラで「星の子」を観た。

・『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』
タイトルが「喝采よ!喝采よ!」みたいだなあと思って気になっていたフランス映画。フランス映画らしい苦み走ったオチも含めて楽しく拝見しました。演劇がやりたくなったなあ…。

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