ダブルケアラーの悩み|育児と介護をどうやって両立していけばいいのだろうか
「ダブルケア」って知っていますか?
育児と介護という2つの「ケア」を同時に行うことを指す言葉です。
育児だけでも大変なのに、そこに介護が重なったらと考えるとおそろしいですよね。
でも、ダブルケアをしている人は全国に25万3000人(※)。
<内閣府 男女平等参画局 育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書(平成28年4月)より>
特に30~40代が多いといわれています。
これだけの数の人が育児と介護の両方をする「ダブルケアラー」となっているのが実態です。
育児と介護の両立に悩む方は多いでしょう。
私もダブルケアラーのひとりです。
今日はそんなダブルケアラーの方に、知っておいてほしいことをご紹介します。
育児と介護で優先すべきなのは間違いなく育児
ダブルケアラーにとって育児と介護のどちらを優先すべきか、迷う場面は少なくないでしょう。
でも、迷う必要はありません。
育児と介護で優先すべきなのは間違いなく育児です。
育児と介護でやらなければならないことは大きく違います。
育児は子どもとの信頼関係を作り、子の自己肯定感を育むのが大切な役割です。
親であるあなたの代わりは他人にはできません。
一方、介護はすでに出来上がった関係を良好に維持することが重要です。
あなた自身のかかわりは必要最低限で構わないのです。
そして、その他の部分は介護のプロに任せることです。
介護にも精神面でのサポートなど、子であるあなたにしかできないことがあります。
でも、介護にはプロに任せられることが多くあります。
介護保険でそういった仕組みが整えられているからです。
介護のプロに任せられることはプロに任せ、空いた時間を育児に使いましょう。
私の例
私自身もダブルケアラーです。
要介護2の父、要支援1の母の介護をしながら、小学生と幼稚園児の育児をしています。
正直に言って、めちゃくちゃ大変です。
介護は突然やってきて緊急の対応が必要になるので、介護が始まったころはどうしても育児を妻に任せきりにして、介護に時間を割いていました。
でもある日、ケアマネさんに言われたのです。
「ご両親のことを考えるのも大切ですが、奥様とお子様との時間を大切にしてくださいね」
本当にありがたい言葉でした。
四六時中介護のことばかり考えていたのですが、少しずつプロに頼る部分を多くして、介護へのかかわりを必要最低限にしていきました。
ケアマネさんの言葉で救われました。
もちろん今でもどうしても介護で時間を使わなければならないときもありますが、うまく介護と育児のバランスを取れるようになりました。
そんなふうに言ってくれるケアマネに出会えて、私は本当に幸せです。
心からよかったと思います。
おわりに
ダブルケアは、なかなか大変です。
どうやったらうまく両立できるのか、試行錯誤の毎日です。
でも、介護のプロの力をうまく借りて、家族とも協力しながら、ちょうどいいバランスを探っていけたらいいなと思います。
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