第11回スクプロ講座(Google slides編)

第11回スクプロ講座(Google slides編)

SmartHRのプログレッシブデザイングループでアクセシビリティテスターをしている柳瀬と言います。
今回は10月16日にプログレッシブデザイングループ所属で私の上司でもある辻勝利(つじかつとし)さんのもとで行われた第11回スクリーン・リーダープロフェッショナル養成講座(スクプロ講座)について報告していこうと思います。
辻さんは弊社のアクセシビリティスペシャリストであり、またNVDA日本語チームの代表でもあるスクリーン・リーダーの第一人者になります。
このスクプロ講座は私だけでなく色々な方にも有意義な情報になると思い、会話形式で記事にしています。

※スクリーンリーダーはNVDAを使用しています。
この講座で作成するスライドは2023年11月2日に視覚障害者向け総合イベントサイトワールドで行われたNVDA日本語チームの「あなたの生活を便利にするNVDA活用事例紹介」にて実際に使用したスライドになります。

目次

  • はじめに

  • スライドの基本操作

  • 箇条書き・リンクの貼り付けをしてみよう

  • 今まで入力したスライドを確認してみよう

  • まとめ

  • 最後に

はじめに

辻:ではスクリーンリーダープロフェッショナル養成講座、今日はスライドの作り方をやっていきます。

柳瀬:はい、よろしくお願いします。

辻:Googleスライドを使うのは初めてですね。

柳瀬:はい、初めてです。

辻:スライド共有されたスライドとかを見たことがありますか?

柳瀬:それはあります。

辻:では作る方をちょっとやっていこうと思います。まず新しいスライドを開く必要があります。chromeのアドレスバーに行って「slide.new」っていうコマンドを入れてください。

柳瀬:はい。

辻:スライドを開く画面が出てきていると思うんですが、実はこのコマンドはGoogleワークスペースでよく使えるんですよ。

柳瀬:そうなんですね。

辻:例えば新しいドキュメントを作るときには「doc.new」というコマンドもあるし、スプレッドシートの時には「sheet.new」で新しいものが作れます。なのでGoogleワークスペースの時には「○○.new」で簡単に作れますので覚えておいてください。

柳瀬:わかりました。ありがとうございます。

スライドの基本操作

辻:では今日はスライドですね。スライドを作ろうとするとまずテーマを選ぶところが出てくると思います。

柳瀬:はい。

辻:テーマはですね、yanaさんにお好きなのを選んでもらってスライド本体にはあんまり関係なくてそのスライドの見た目というか、外観ですね。

柳瀬:なるほど。あんまり作業的には関係ないってことなんですね。

辻:そうですね。

柳瀬:どこで選ぶんだろう

スライドのテーマを選ぶ

柳瀬:私は背景が黒くなる「シンプル(暗)」がいいですね。

辻:なるほど。

柳瀬:これで作成していきます。

辻:はい、それでタイトルバーを読んでみてもらっていいですか?

柳瀬:「無題のプレゼンテーション」って読み上げますね。

辻:そうですね。これで作り始められます。そしてですね、そこでtabを押してみてもらっていいですか?

柳瀬:tabですか?space選択って言いましたね。なんだろう。

辻:Control+alt+Zを押してみてもらっていいですか

スクリーンリーダーのサポートが有効になっています。
スライド1スラッシュ1個のオブジェクトサブタイトル選択しましたと読み上げる

辻:実はですね。Googleドキュメントとか使うときって普通に使います?NVDAと一緒に。

柳瀬:そうですね。

辻:スライドを使うのが初めてたからかも知れない。スクリーンリーダーのサポートがあって、それをオンにしてやらないとうまく読めないんですよ。

柳瀬:そういうのがあるんですね。

辻:Control+alt+Zを押すとスクリーンリーダーのサポートが有効になっていますよね?

柳瀬:今有効になりましたね。

辻:もう一度押すと無効になります。

もう一度Control+alt+Zを押す

柳瀬:これでオフになったのかな?

有効にするためControl+alt+Zを押すと有効という

柳瀬:有効になりましたね。

辻:これでもう一度tabを押してみてください。

中央にタイトル選択しましたと読み上げる

柳瀬:中央にタイトル選択しましたって読み上げてますね。

辻:そうしたらShift+tabは?

サブタイトル選択しましたと読み上げる

柳瀬:サブタイトルですね。

辻:もう一度Shift+tabを押すと?

中央にタイトル選択しましたと読み上げる

柳瀬:中央にタイトルですね?

辻:そうしたらですね。タイトルを書きましょうか。フォーカスモードに切り替えてもらっていいですか?そしてエンターを押してみてください。

テキストの選択を開始しましたと読み上げる

柳瀬:選択できました。

辻:そしたらタイトルを入れていきましょうか。何にしましょうかタイトル。タイトルって結局つかみだから、キャッチーなことを入れられるといいんですけど。

柳瀬:確かにみんなが入りやすいようなやつがいいですよね。

辻:NVDAを用いた人事評価の勧めとかですかね。

柳瀬:わかりやすくていいですね。

タイトルにNVDAを用いた人事評価の勧めと入力する

辻:サブタイトルに行く前にですね。tabを入力してみてください。

tabと読み上げる。

辻:tabって言いますよね。

柳瀬:そうですね。

辻:そうするとtabが入るんですよ。

柳瀬:本当だ。空白みたいになっていますね。

辻:backspaceで戻るとtabが消えます。

柳瀬:tab tabって読み上げて消えました。

辻:それは結局ですね。今、Enterでそのテキストボックスに入力できる状態にしたじゃないですか

柳瀬:はい。

辻:そこから抜けるためには、エスケープを押してください。

柳瀬:なるほど。

辻:ちょっと画面をのぞいてみてもらっていいですか?

柳瀬:はい。

辻:タイトルの入力は出来てますか?

柳瀬:入ってますけど、3文字だけ2段落目に入力されているので整える必要がありそうですね。

辻:なるほど。

柳瀬:これは文字の大きさを変更したら調整できる感じですかね

辻:そういう感じで調整していくと思います。

柳瀬:もう一度、タイトルの修正をしたい場合は先ほどと同じようにエンターで選択する感じですか?

辻:そうですね。

柳瀬:ちょっと拡大鏡で文字サイズを探して変更します。サイズ変更ができました。

辻:そしたらサブタイトルのところも書かないといけないので。そこは株式会社SmartHR 柳瀬史哉とか書きますか?

柳瀬:わかりました。

サブタイトルに株式会社SmartHR 柳瀬史哉と入力する

柳瀬:入力しました。

辻:そうしたらescapeを押してください。そうすると発表のページの一番最初が出来上がった感じになります。ここからは意外と簡単で、スライドを追加する場合はControl+Mを押してみてください。

2ページ目にレイアウトタイトルと本文のスライドを挿入しましたと読み上げる。

柳瀬:2ページ目できました。

辻:新しいスライドができるんですよ。それで例えばそこでtabを押してもらうと。

タイトルの選択しましたと読み上げる。

辻:もう一度tabを押すと。

本文選択しましたと読み上げる

柳瀬:なるほど。

辻:こういう形式のスライドがあるんですよ。例えばタイトルは自己紹介にしましょうか。

タイトルに自己紹介と入力する

柳瀬:入力しました。

辻:それでescapeを押してください。スライドを作るときはテキストフィールドに入るときはエンターで、そこから抜けるときにはescapeを押さないと同じテキストフィールドの中を維持してしまうことになります。その感覚だけは覚えといてください。

柳瀬:わかりました。

箇条書き・リンクの貼り付けをしてみよう

辻:SmartHRの機能を紹介を入力していきましょうか。

柳瀬:タイトルから本文に移動するのはTabでいいんですよね?

辻:そうです。内容はGoogleドキュメントみたいに箇条書きにしてみましょうか。変換停止にしてもらってハイフンを入力してからスペースを押してみてください。

一項目の箇条書きを作成しましたという

辻:こんな感じになるんですよ。エンターを押すと次の箇条書きが作成されます。この続きで機能紹介を入力していきましょう。

SmartHRの機能を箇条書きで入力していく

柳瀬:できました。

辻:今リスト項目を作ってもらったじゃないですか。あれにリンクをつけることもできるんですよ。

柳瀬:そうなんですね。

辻:例えば入社手続きに移動してもらって入社手続きをShiftで選択してもらっていいですか?

柳瀬:選択しました。

辻:そしたら次はControl+Kを押してください。

ダイアログ、リンクを挿入という

柳瀬:なるほど。

辻:そこに入社手続きを紹介するページのリンクを張ってもいいんですよ。そうするとが画面上にはリンクがあることはわかりますが、お客さん自身はリンクをたたくことができない。

柳瀬:そうですよね。

辻:今日発表した資料は後日公開しようと思っているので発表後に参照してくださいという感じにできます。

柳瀬:それはいいですね。では後でリンクをつけておきます。

今まで入力したスライドを確認してみよう

スライドの入力が終わる

柳瀬:これで終了ですね。

辻:ではescapeを押して確定させてしまいましょう。

柳瀬:はい。

辻:上矢印を押してみてください。

スライド4という

柳瀬:スライド4って言いましたね。

辻:そう。それで前のスライドに戻っていけるんですよ。

柳瀬:今スライド3に移動しましたが、ここでControl+Mでスライド追加したらスライド3とスライド4の間に新しいスライドが追加できるってことですか?

辻:やってみてください。

柳瀬:ちゃんと追加することができました。

辻:こんな感じで作成していってほしいです。そしてもし、自分で確認するときにスクリーンリーダーで確認しやすくするにはControl+Shift+Alt+Pです。押してもらったらブラウズモードに切り替えてください。そうしたらページトップに移動してみてください。

スライド1グループ見出し1/6という

柳瀬:六枚中の一枚目ってことですかね。

辻:そうです。スライドの全体像をHTMLで確認できるということになります。

柳瀬:本番でもこのやり方でやる感じですか?

辻:これは確認用です。本番はフォーカスモードにしてもらって1ページ目に上矢印で移動してください。そうしたらControl+F5を押します。そうするとプレゼンテーションモードになります。

柳瀬:画面いっぱいにスライドが表示されました。

辻:フォーカスモードにして下矢印を押すと次のスライドに移動できます。戻りたいときは上矢印になります。

柳瀬:わかりました。ありがとうございます。

辻:こんな感じでやってもらおうと思うのですが、イメージわいてきました?

柳瀬:そうですね。本番にぐっと近づいた気がします。

辻:あとは本番に向けてあとはスライドを作ってて気になることがあればいつでも相談してください。

柳瀬:ありがとうございます。

まとめ

今回は主にGoogleスライドについての説明になりました。実際にどんな内容にしたかはあまり書かないように記事を書いてみました。理由は私の作ったスライドを実際に見ていただけたらなと考えたからです。作成したスライドはリンクで下記に貼り付けていますので私がどんなスライドを作ったか見に行ってもらえると嬉しいです。
今まで人前で発表するためのスライドを作ったことがなかったのでとても作成するのが大変でしたが、辻さんをはじめ同じアクセシビリティテスターの皆さんに助けていただいたおかげで無事に完成することができました。次がもしあれば今回の経験を生かしてより良いものを作成していこうと思いました。

実際に作成したスライド

最後に

次回の内容は未定ですが、次も色々な情報をお届けできると思いますのでぜひ見に来てください。
辻さんもnoteで有益な情報を発信されているので、URLを貼っておきます!
Katsutoshi Tsuji

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