見出し画像

お店のインスタを1ヶ月投稿しなかった結果

埼玉の深谷市の街外れで古着屋をやっています。謎に、タイトルにもあるように投稿しなかったらどうなるのかという検証をやってみました。本当に謎です。なんでやったのか謎が謎を呼びます。

やってみて思うのはお店の立地はかなり影響すると思うのでほとんどのお店は私の結果に当てはまらないと思いますので、何も当てになりません。そちらを踏まえてお願いします。

今集客のほとんどをこのSNSに頼っているというか、それが当たり前というか、やらなくてはいけない状況にあるというか。を、ふと思い返してみるとSNSがない時代はどうやって集客していたのかなぁと疑問に思う時がありました。想像してみると今より創意工夫がなされていたんじゃないかと思うわけであります。

私はお店を始めて5年目で、ある程度既存のお客様がいる中で立地的には他に寄るところはなく、自店を目指して来られる方がほとんどであるという条件下です。

以前からここでは言っていたのですが来店の動機となるきっかけ作りというのが私のお店には凄く重要で何かお客様にきっかけを与えないと来てもらえないというのは確かです。フラフラ歩いていて出くわすお店でもなければ、どこかに行ったついでに辿り着くわけでもないのでこちらからのアプローチというのは凄く重要です。

なのでSNSという発信は必要不可欠である中、今回急に1ヶ月、投稿をしなかったらどうなるのか、試してみました。結論、売上は半減しました。僕は何をやっているのでしょうか。本当に何をやっているのでしょうか。自分でも反省しています。この検証が今後の自分に役立つ事をしなければ報われません。馬鹿にも程がある結果です。

それにしても恐ろしい結果です。SNSは凄い。来店動機としての機能はかなりの比重があるようです。私個人の話をするとSNSを見て買い物に行こうと思うことはほとんどありません。これは対象が古着であるので1点しかないことがほとんどだからだと思います。

自分が買い物に行きたい時に行ってその時にあるものの中から選ぶというのが習慣化しています。なので自分はそういった買い物をしない。でも私と同じ買い物の仕方の方でも気になる商品が上がってきた場合、その日に行けなくとも何日後かの、自分の都合が良い日に行こうとなるケースもあると思います。やはりその対象の商品が買えなくともお店に行きたいという気持ちを思い起こさせるには一つの大きな要因となっているというのはいうまでもなさそうです。

特に私は古着屋なのでこういう思考回路になりますが飲食店だとしたらどうでしょうか。特に飲食に関しては目で見て食べたくなるという要素は非常に強そうです。SNSを見ていて、ふと目にすると食べたくなる。SNSでなくとも多いと思います。

そもそもなんでやったのか。冒頭でも少し触れましたが、SNSがなかった時代の集客はどうしていたんだろうという疑問と、今実際に集客装置として使っているツールを手放したときに自分のお店のポテンシャルはどれ程のものなのか、もしSNSが使えなくなった場合(そんな事起こるかい)、自分はどうするのか、それとここではよく言っているのですが当たり前になっている事の見直し。です。

やってみて結果は売上半減でしたが何もあげなくても半分の方が足を運んでくれたわけであり、そこは素直に嬉しいなと思う反面、自店のポテンシャルの低さが露呈に出た結果でもあります。やって悪かったと言ったら良かった面ももちろんありますし、お客様には聞いていませんがお客様側の買い物の質が少しは変わった面もあったんじゃないかと考えています。

いつもならSNSに上がっている商品を見ているので、ある程度お店に何があるかわかっている状態で店内を見ますが、今このお店に何があるのかわからない状況で買い物した場合、出会った時の嬉しさは少し膨らむ気もしています。知っているより知らなかったから嬉しいという気持ち。そう感じてくれた方がどれだけいたか、これはこの先も答えが出ることはありません。いちいちお客様に聞くのキモいので。笑

それと一つ不思議だったのは新規が結構いたという事です。SNSをあげていない状況下で新規客が結構居たのでそれは驚きですが、おそらく古着に興味を持つ方が増えて近隣を検索した時に引っかかって足を運んでくれたんだと思っています。

結論、SNSはやった方が良い。当たり前です。やる前から明らかですね。笑 特に個人に力がある訳でもなく、お店に力がある訳でもない私のようなお店はコツコツと発信を続けるしか生き残る道はありません。でも私は古着屋に行く時に何があるか分からない状態で行った方が楽しい。そんな気持ちもあります。でもそうはしていられない。そうなりたいのならば発信しなくとも多くの人が足を運ぶ、そんなお店を作るほかありません。圧倒的に信頼を得る。そうならなくてはいけません。


早速、1ヶ月経過後に久しぶりに投稿しました。

孔雀柄のシャツ

この投稿を見て買いに来てくれた方がいたけど、その時には既にsold。それも本当に申し訳ない。このようにお互い嫌な思いをするのもどうにかならないものかなぁと考えています。(売れてしまったらsold表記にはしています。)こればっかりは対応策はないし、しょうがない事なのかもしれません。


誰がどう着るねんその黄色

個人的には凄く珍しいアイテムで見た目は半袖スウェットなのですが素材はポリエステル、ジャージに近い素材です。ライン入りのリブとモックネック、RowlingsのMADE IN USA。珍品ではないでしょうか。

そんなこんなでこの先、じゃあどうすんねん。という所だと思うのですが、SNSは更新しつつ、やり過ぎず適度な投稿頻度で向き合っていければと思っています。検証をやる前となんら答えは変わらない訳であります。

お店をやっている。という大きな意味を追求する為に色々試して、修正してお店とはなんぞやという意味とお店をやる理由、お店でお客様により楽しんでいただく工夫。対面での買い物という行為に少しもの感動を与えられるよう日々積み重ねて行きたいと思います。

ただただ謎な検証結果にお付き合い頂きありがとうございました。
半減した分頑張って営業します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?