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"支払い済企画"を終えて

31日の天赦日に新たにTRIPSと取り組んだ
『あなたのコーヒー代は既にお支払い済です。』
という催し。

珈琲屋さんに行ってコーヒーを頼むと既に支払い済ですと告げられるというもの。

以下
TRIPS→珈琲屋さん
GGS→当店(古着屋)
という意味です。

古着屋と珈琲屋さんがタッグを組んで古着には全く関係のない企画だったので、古着ないんですか?とかGGSの店主さんは居ないんですか?等の質問があったらしい。古着ないんですか?に関しては告知文を読んでいなかったのかなぁといったところ。写真だけで判断してしまったのかな。申し訳ないです。

今回告知に関して、GGSからしかしないという事にした。TRIPSは一切告知をしない。企画当日の会場はTRIPSだしTRIPSについているお客様は知らないほうが嬉しいので来てくれた人が体験していただければ喜びが100%伝わると考えそうしました。

そして僕がそこに居ない理由は、単純にお客様にお金を出して御馳走してる人がそこに居るのも格好悪いし、そこでありがとうございますの一言があるとお礼を伝えられたという感情も湧き、特にGGSに還元される事も無くなるだろうという意図でそうなりました。前回も書いたのですが見返りは本当に求めていません。それでGGSで買い物してくれる人が居たらもちろん嬉しいです。

企画当日を終えてTRIPSとTEL。感動した。と小泉さんバリの一言。良かったよ。それ以上ないという。まず何が起きているのか、なぜ自分のコーヒー代が支払われているのか理解が出来ない状況に陥るという。そして想いを伝えるために、記録として、お客様の思い出として残る為に作った今回のメッセージカードを注文する際に渡される。そして自分の頼みたいものを注文し待っている間に裏面に記載されている僕らの想いを読んでくださり、またレジに向かい追加で何かを注文してくれている人が多かった。(精算レシート調べ)

事実TRIPSの1日の売り上げは倍になったという。僕らが目指した答えはそこにある。何か得をした事で本来頼むはずのなかったものを買って帰ろうという衝動がその日に本来なかった売上になるのでその分の上乗せがあるはず。でも珈琲屋さんで倍にまでなるとは思っていなかった。

来店数は一度聞いた時は少なかったなぁとちょっとガッカリしたけど平日にしては来ている方だと思う。GGSでしか告知をしていなかったので僕の仲間や先輩、知り合いが行ってくれていたのも事実あるが何も知らない人が感動して幸せな気持ちになって帰ってくれたのは本当に嬉しい。すごく可能性を感じる1日となった。

実はもっと確かめたくて一旦今週の土日まで様子を見ようと密かに継続中。日曜までやってみます。そんな方々が少しでも増えると僕も珈琲屋さんもお客様も幸せなので。昨夜TRIPSが来てくれて精算レシートを見せてくれたときにその時の店内が浮かんで本気で嬉しくて泣きそうになりました。こんな感情になろうものとは思ってもいなかったので自分でもビックリしています笑

僕は今までお客様に与えてもらってばかりでお客様に何かを与えたり出来る事って考えてもいなかった。割引は違うと思っているので何かお客様に喜んで頂ける方法を探り、自店ではなく関係性の深いお店と組む事で何か新しい形が生まれたのではないかと思っている。

僕以外の誰かが繋いでくれたら嬉しいし様々なお店で同じ事が催されるとなんて良い世界なんだろうと思っていたら国が出した飲食店への給付金ってこういう風に出来たんじゃんって今更ながらに思ったりしている。

奢るっていう行為とか寄付とか知らない誰かの為にお金を出してみるとか日本ではあまり浸透していない気もするが海外では結構当たり前にあったりする。

例えばこれ↓

保留コーヒーという文化。
なんて素晴らしいんだろう。コロナになってマスクが買えなかった時に思った、分け合えばいいのにという精神。買い占める人が居て買えない人が居る。持っている人が持っていない人に分け合えればいいのに。

実は今回の企画はそこから発展し今に至る。自分だけではなく誰かの為に。与える習慣。これがもっとスタンダードになるといいなぁと思っている。

ここで終わらせるつもりはない。どこかでまた続けて継続的に行っていきたいしもっと違う方法でもっと良いやり方はないか常に考え、新しい形も更に探っていきたい。課題もあったので甘かった設計箇所をこれからどうしていくのかその辺も深掘りしてニュースタンダードな幸せな買い物を目指します。

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