大人になった今創作活動に言い訳をする。

初めての創作は幼稚園の頃、カレンダーの裏紙を利用して作った絵本だ、確か好きな絵本の続編のつもりかなにかでうさぎとくまが出てくるお話と絵を描いて色まで塗ってたらしい、小学校低学年の頃には夏休みの自由研究を利用して創作小説を書いた、不思議なお店でアクセサリーを買う話だったような、多分日曜朝の魔法少女好きな女児だったのでその影響だったと思う、作文用紙10枚前後の短編で何故か先生に好評だった記憶がある。

とまあ順当に幼い順から羅列すると果てがないのでこの辺で…とにかく幼い頃から創作に慣れ親しんだ私は高校時代は演劇にも精を出していた、創作に魅せられその頃は誰に断ることも無くただ自分がしたいから好きだからの精神で続けていた。

いつからか、いい趣味だと思う、しかし将来はどんな仕事をするの?それは仕事にならないよ…そんな言葉を大人から貰うようになった、親類のついている仕事は、技術系の資格を有するお堅いものが多かったし自営業が大半であった、堅実にお金を稼いでいる印象で別にそれは悪いことだとは思っていないし、そういう仕事も悪くないとはおもう。

仕事イコールルーティンな親類には私の創作活動は趣味に見えたのだろうと思う、いつか堅実な仕事に就くのだろう…そう言った話が歳を重ねる毎に私の中に積み重なっていつしか創作をする事に言い訳をしてしまうようになった。

「幼い頃から、こうやって作るのが好きで、習慣みたいになってしまったから時々作って適当な賞に出しているんです。」「小金稼げないかなっておもって今度賞に出してみるんだ。」「まあ趣味の1種だよ」「仕事にできるほどではないので下手の横好きですね」

口から出る言い訳はいつしか自分の脳まで洗脳しそうで、自信がないからいつまでも売れないのだと錯覚していて言い訳している事に理由と依存している節があって、今は仕方ないから堅実な仕事してお金を稼いでいるけど私の夢はこうだと、虚しく綴る日々を繰り返している。

こんな歳でいつまでも言い訳して成果が出ないなんて無意味なのでそろそろ趣味だと言ってしまおうかと諦めの思考になりつつある。

…あぁそろそろ自己洗脳が完了しそうだ。

おわり

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