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エリア型コレクティブハウス / apartmentBEAVER


「コレクティブハウス」って、何?!

 皆さん、シェアハウスは耳にしたことがあると思うが、コレクティブハウスって、何?!と言う方が多くいると思う。
今日はコレクティブハウスって何?!を解き明かし、僕が現在、取り組んでいるコレクティブハウスについて書いていきたいと思う。

 実際にコレクティブハウスと調べると、ちゃんとwikiにも掲載されていますね。僕がまとめるより、よくまとまっているので引用する。

コレクティブハウス(collective house)は、スウェーデン、デンマーク、オランダなどで仲間や親しい人々が、生活を共同で行うライフスタイル。共同の食堂、育児室を持つが、各戸に台所、浴室、トイレなどがあり、共働き世帯や単身高齢者などの増えていく中で、子育ての共同化や触れ合いを求めて、このような生活スタイルを求める風潮が高まっていくと予測される。また、このような形態の住居をコレクティブハウジングと呼ぶ。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9

 シェアハウスや寮とは異なり、各世帯にトイレ、お風呂、キッチンなどはついていて、きちんと各世帯が住宅として機能するぐらいまでつくりこんでいることが特徴だ。
 つまり、普段の家の中での生活については、各世帯で十分に機能するが、共同食堂や育児室のような、更なる付加サービスとコミュニティを誘発させることがコレクティブハウスの特徴と僕は捉えている。

 シェアハウスとコレクティブハウスについて、分かりやすいnoteの記事があったので、みてもらうと良いと思う。

「コミュニティのある賃貸アパートのつくる」

 そして、僕も賃貸アパートをつくろうと思った時、コレクティブハウスのことまでは考えなかったが、まずはコミュニティを誘発させられる賃貸を考え始めた。

コミュニティデザインの苦い思い出

 そして、コミュニティというと苦い思い出がある。震災前後からコミュニティデザインという言葉と概念がもてはやされ、東日本大震災からの復興においてはコミュニティに根ざした復興が叫ばれた。
 一方で、復興、そしてコミュニティデザインのようなコミュニティ関連のまちづくりには事業やお金と向き合うこともなければ、実際に行政の委託事業などに依存したコミュニティ活動が多く、委託事業が無くなるとコミュニティは消え去り、また、ワークしないワークショップを開催し、参加者が何となく満足しても結局、その後、何も起きなかったりと、結局、持続可能なコミュニティが形成されていなかったりする。東日本大震災以降、僕自身、様々なワークショップでそれらを経験し、また、公務員として働いていたため多くのコミュニティを名乗った地獄のワークショップを経験してきた。これらの苦い経験が大きい。
 また、建築設計も関わってきた経験からも、建築、ハード側においても、コミュニティ誘発するよう長年、時間をかけて動いてきた歴史がある。例えば、集合住宅であれば、玄関の向きを調整し、入居者同士が顔を合わせられるよう配置していくなど。様々なハード的努力も虚しく、コミュニティを誘発するためのガラス張りの玄関が、虚しくも段ボールで塞がれるなどの悲しい話なども聞く。

コミュニティにありがちな問題点

  • 行政の委託事業、補助事業に依存しているため、行政からの委託と支援がなくなるとコミュニティに消滅、減退する

  • 建築におけるコントロールは有効性はあるが、入居者にその意図が伝わらず、そのようにパフォーマンスしてくれるかの課題がある

持続可能なコミュニティをつくる

 一方で、行政からの支援や建築の取組み関係なく、コミュニティを形成している環境がある。それはSNS等のweb上にある。web2.0以降、濃密なコミュニティが生まれている。実際、そういったコミュニティにおいては、基本的にシステムは準備されているものの、コミュニティの中心は建築でも行政支援ではなく、ヒトである。同じ興味や関心事をベースに繋がることができる仕組みがあることが大切なのだ。

 つまり、コミュニケーションのハブとなるヒトがいること。
 そして、ヒトとヒト同士が共有する価値観や趣味同士で繋がりを持ち、繋ぎ合う環境をネット環境のように「場」としてつくっていくことが大切。
と僕は考えている。

 ということは、ただ、ヒトとヒトとが顔を合わせるように配置していく建築計画も重要であるものの、それ以上にコミュニティを誘発させる「コンテンツの重要性」である。

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