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日日と魂に(子育てや疾患についての走り書き)_10

2023/11/6
妻が職場へ二人分の退職申し出を伝えに行く。重要役職者方にも直接挨拶してくれて、感謝し切れない恩が出来た。妻が帰宅するまでの時間も挨拶が終わってからの時間も、部屋からほとんど出られない。せめて開口一番感謝の意は伝えたい、がどうしてもだめ。梱包作業も未消化。もちろん安心したが、この日まるごとすごろくでいう「一回休み」のよう。

11/7
夜中から爆弾低気圧到来。家の外から聞こえる風の音に耳が沖縄を思い出し、しばし感傷に浸る。天気に気分が左右されることはあまりなかったが、これは分かったかもしれない。視界は閉じて内宇宙が荒れるイメージに取り憑かれる。0:30〜4:00就寝、その後は7:30まで途切れとぎれに。
娘の昼寝の再寝かしつけに成功する。1時間ほどして、娘の隣に静かに腰を下ろしその顔を覗く。鼻の頭にうっすら汗をかいている。父は何か、何者かにナメられている。その状況をこの娘に悟らせてはならない。絶対に。自分の代わりに怒ってくれている人がたくさんいる、と妻に諭される。悪口が人を救うこともある、当たり前すぎる話だが、こんなに勇気づけられることもなかった。娘を起こさないように、自分の腰と膝に重い負荷をかけながらも並べた布団に横たわる。娘が寝た後、本当に久しぶりに妻とバラエティ番組を3本見通す。それが楽しかったせいか、子供みたいに目が冴えてしばらく眠気が来なかった。

11/8
引越し=練馬からの大脱出前日。作業を一日かけて慌てて進める。練馬の家を去ることを寂しく感じたことはない気がする。自分のせいで遠方に住まなければならなくなったこと、家賃のグレードを下げたこと、住宅のサイズが縮小することに罪悪感を覚える。
翌日の起床時間は早いが生憎目が冴え、息苦しさに似た気分の悪さあり、寝つくのは叶わず。おそらく体のあちこちが緊張している。最大量の安定剤と睡眠薬で4〜5時ころようやく就寝。

11/9
搬出→移動→搬入→引越し先近所の親戚の家で入浴(娘含む)、夕食→荷ほどき少々→就寝。家族三人川の字で。疲労困憊。引越し業者の若い奴らの会話が耳につき、苛々したり悲しくなったりしてしまったことに自分自身失望。1週間ほど食欲減退している。妻と娘のたくましさ、生命力の強さが眩しい。4〜5時ころ就寝(布団の上であぐらをかいて座ったまま)。

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