借りたものは返す、の真実

借りたものは返す、と言うことはよく言われる。
モノかも知れないしお金かも知れない。

確かにそれらを返すことは大切だろう。
しかし例えば借金をしている人に向かって
「オレは借りてないから優秀」「借りているなんて、悪いことだ」と言ったり思ったりしたら、その人は片足を地獄に突っ込んでいる。

あなたは太陽の光を借りているなんて思うだろうか?
当然のように受け取っているはずだ。
酸素も水も木陰もあなたの身体も、言ってみれば全てが借りているものなのだ。

あなたは太陽の光を返すことがあっただろうか?
そんなこと出来やしない。
借金のように目に見えるものだけが借りではない。
そして借金がある人は幸いなのだ。
それは自分が借りを持っていると言うことを自覚するからだ。

借りている人も全体の調和の中でそうしているのだ。
借りていない人ですら救われる。言わんや借りているひとをや。

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