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落第上等!ICF資格試験体験談 ~準備と受験時のTIPS~


プロローグ

「お疲れ様でした!こちらで間違いないか、ご確認下さい。」
受け付けのお姉さんがそっと、たった今プリントアウトしたA4用紙の印刷面を伏せて手渡しながら、少しだけちらりと裏返してくれる。
「はい」
私はまだ怖くて、自分の名前しか確認できていない。
「では、これで終了です。」
受け付けカウンターから離れながら、私は再度、手渡されたA4用紙の文字を追う。確認したいのは一語だけ。
” Pass”
『Yes!』 心の中でガッツポーズ! ・・・ あぁー早く、思いっきりニヤニヤしたい~
国際コーチ連盟(ICF)の資格試験(Credential Exam)に再受験して、ようやく受かったのだ。
7月の某日、つきものが落ちたかのように、久しぶりにすっきりハレバレとした気分だった。

これまでに様々な思いが交錯し、多くの方のあたたかなサポートを頂いた。
資格取得はトントンとはいかなかったけれど、改めてコーチとしての重要なこと(協働関係作り、ヒトに焦点、プロフェッショナリズムなど)を確認し、自分に沁み込ませるための必要な時間だったと実感している。
コーチとしての大事なBeingやDoingの備忘録として、今回のnoteに記しておきたいと思う。
また、個人的な備忘録ではあるけれど、これから受験される方へのヒントやエールになるのであれば更に嬉しい。
落第上等! そして感謝!

約2か月半前に初めて受験して、しっかり落第した・・・“Fail”
えー、3時間も問題に向き合ったのに~!
もう疲れきったよ~! 肩コリコリやねん!集中力なし~!
駄々っ子も少し時間が経つと、確かにこの手の問題を過去に何度も間違っていたことあったなぁと思い出す。 コーチとして根本的なスタンスが実は理解できていないのでは? 答え合わせが出来ない中、何をどう考え直せばいいんだ! きっとこのまま、間違いループに陥ってしまうだけじゃなの!!!!! ・・・と、どんどん不安ばかりが育っていた。
どうする???
恥をしのんで、同じコーチ仲間に「落ちた~(≧﹏ ≦)」と事ある毎に呟いてみた。 すると、天は色んな機会を与えてくれるのか、まず、Twitterに同じような悩みを克服された方のメッセージを偶然見つけた。 たまたま、同じスクールを卒業された面識のない大先輩の方だった。 Noteに対策をまとめられていたので、藁をもすがる思いでポチった。 この資格そのものや資格試験について簡潔にまとめられており、そして、勉強のしかた! これです!その大先輩ケイさんからもエールを頂き、俄然やる気が湧いてきた!

さて改めて、ここで言う資格試験(Credential Exam)とは、国際コーチ連盟(ICF)が提唱する8つのコンピテンスと倫理についての理解を確認する筆記試験である。 詳細は省くが、受験時間は3時間。 問題は81問。 全て、とあるコーチングの1場面の設定があり、その際にコーチがとる関りの4択が示される。 その中より、BestとWorstの両方を選択するというものだ。

ここからは具体的に、覚えておきたい3つの事を記していく;
1.    試験会場で
2.    どうやって準備したか
3.    問題に取り組む時の注意ポイントとTIPS

あくまでも私の経験範囲内の話であること、こちらでは基本情報はあえて割愛していることをお断りしておく。

1.    試験会場で

私は大阪・梅田センターで受験した。 自宅でオンライン受験する方法もあるが、これについては体験されたケイさんのnoteを参照頂きたい。 どちらの場合も、PCを使って受験する。 受験時のチェックは非常に厳格で、自宅でも周囲に何もないことを様々な角度から証明して見せないといけないようだ。 そこに神経を使いたくなかったので、私はテストセンターで受験することにした。

  • ICFはPearsonVUEというテスト運営団体を使用しているようだ。テストセンターは必ずしも、PearsonVUEの施設ではないが、受験のためのチェックは統一された方式をとられている。

  • 受験申請をすると確認メールが送られてくる。そこに紹介されている「試験の受け方」(What to expect when testing with PearsonVUE)のYouTubeを観ておくことをお勧めする。マイナーな相違はあるかもしれないが、ほぼこの通りの段取りなので、ここでドギマギしなくてよい。

  • 試験会場内へ入る際には、時計・アクセサリー類(ブレスレット、リング、ネックレスも)全て外す必要あり。 真夏の受験であったけれど、ハンカチや飲み物の持ち込みも許されない。

  • ICFの試験説明には途中5分間の休憩があるとされている。しかし、取りたければという運用のようで、テストセンターの管理者に意志表示する必要がある。テストセンター管理者から説明はなかったので、部屋に入る前に「休憩がとれると思うが・・・」と確認した。5分間の時間制限も自分で管理する。必要なければ、そのまま継続したり、短時間で再開してもよい。お手洗いに行くのはOKだった。ロッカーへのアクセスは、管理者に確認した方がよいと思う。

2.    どうやって準備したか

ICFのサイトでコンピテンスと倫理をまず読み、これらに関して提供されているYouTubeを視聴した。(意味は理解できるんだけど、これで正答を選べる自身ないな・・・(⊙ˍ⊙) )
次に8つのサンプル問題をやってみた。(なぜ、これがBestで、これがWorstなの??? わからん・・・(⊙_⊙;))
文字を追うのが苦手、かつ、読解力が低い私に結果的にあっていたと思われるのは、以下の3つの方法だった;

  1. 一緒に勉強する仲間を見つけた
    サンプル問題をまず自分で実際にやってみて、BestとWorstの選択肢がなぜそうなのかを考えてみた。そしてお互いに、自分が不安に感じるところ、理解できないところを話し合った。自分では「こういう理由だろう」と納得したものでも、改めて説明しあってみると綻びが見えたり、わからなかったところは理解を助けてもらったりした。また、お互いに見たり聞いたりした様々な関連情報を交換し合った。何にも増して、心強い励まし合える仲間がいることはモチベーション維持になる!

  2. ICFの8つのサンプル問題について解説したり対話する動画を観た
    YouTubeで「ICF Credential Exam」と検索してみると、主に英語圏のコーチングスクールがアップしている動画がたくさんあった。試験方法が昨年変わったため、何が変わったか、受験方法を対話している動画も多数あった。1-2つ観た後は、これよりも問題解説と思われるものをチョイスして視聴した。

  3. ICF提供とそれ以外のサンプル問題を繰り返しやった
    ICFのHPにある8つサンプル問題に加え、友人に教えてもらったこちらのサイトにあるモック試験もやった。(70%以上正答できると3CCEU発行してくれるみたいです)こちらは、正答に関する解説もあるので、多いに理解の助けになった。何度もやってみると、だんだんと各問題の論点が見えてくるようになったと思う。選択肢の何がいいのか悪いのかの理由が、自分の中で明確になっていった。                                                  

3.問題に取り組む時の注意ポイントとTIPS

  1. 選択肢を選ぶ際の注意ポイント

    1. 各問題の設定状況のみを根拠に考える。書かれていないことは想像しない。

    2. その関りの矢印はクライアントに向いているか、コーチに向いているか

    3. 決めつけていないか、クライアントではなく、コーチが説明していないか

    4. 感情的に乗っかってしまっていないか

    5. クライアントを尊重しているか

    6. クライアントにスペースを与えているか

    7. 関係作りにおいて、クライアントを巻き込んでいるか

    8. 何をinvite、explore、inquire、ask、suggest、tellしているか

  2. TIPS

    1. 全ての設問パターンに適用されるわけではないが・・・・・;
      *私の場合だが、Worstをよく間違えていた。上述の注意ポイントの視点から気をつけて設定を読んでみると、明らかに視点の対象が違うものが一つある。
      *4つの選択は二分される。Betterな2つとWorseな2つ。その中で、よりよいのは、悪いのはどちらかを更に選択する。とある動画でこのように解説されている先生がいた。当てはまらない場合もあるが、全てが微妙な差異の選択肢であったりもするので、大分して考えてみるのも思考の助けになった。

    2. 和訳で設問(状況設定)を読み、英語で正答を選択する
      *1回目受験の際に、全て英語でやってみて時間が不足。読解が遅いし、英語力も不足していることを実感。しかし、微妙なニュアンスはしっかり訳されているのか???と、まだ懐疑心は持ちつつ、翻訳に明らかに軍配あり!と割り切る。 再受験時は全問回答できた。
      *YouTube先生が、どんな動詞が使用されているのかにも注意と解説していた。「tellやsuggestはしない方がいいわね」というような。コーチング的には、クライアントさんをinvite(促したり)、一緒にexplore(探索したり)がしっくりくることも多い。 動詞の使い方もひとつの目安になるのか・・・と正答選択は英語で基本読んでみた。(すーっと理解できないものはすぐに翻訳かけながら!)
      *選択肢の内容にもよるため、動詞だけで判断できるものではない。サンプル問題で安易な選択をしてしまい間違えたこともあった(経験大事!)当たり前だが、誰が、何を、どうしようと(動詞)しているのかをしっかりと読む。
      *もちろん、全てを翻訳でやって、気になるニュアンスの選択肢のみ原文を確認するやり方もアリだし、実際にそのようにされた方もいらっしゃった。(こっちの方がよいのかもしれない。私の場合はあくまで、準備で慣れた方法をとった。)

    3. 体調は万全に! 集中力が命!
      試験は3時間の長丁場。
      同じような問題が延々と続くと感じる・・・
      テストセンターに受験に来られている方は皆、必ずしも同じ試験を同時に受けているわけではないので、受験方法や開始・所要時間も相違する。したがい、試験会場内への人の出入りもある。そんな環境での3時間には集中力が必要です。

最後に・・・

3-1の注意ポイントなんて、あえて列記するまでもなく、コーチとしては当たり前のこと。しかし、どんな場面でも常にこれらに意識を向けるべき基本であることを改めて確認できた時間でした。
そんな稚拙な内容、長文にもかかわらず、ここまでお読みいただいた皆様ありがとうございました。
そして、助言を色んな形で下さったケイさんはじめ、コーチ仲間の皆さま、本当にありがとうございました。感謝!!!


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