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日常生活でよく使う「これだけは覚えておきたい『ことわざ』『言い伝え』『故事成語』」(第5回)


「石橋を叩いて渡る」(いしばしをたたいてわたる)

 「石橋を叩いて渡る」は、「用心に用心を重ねる、物事を慎重に行う」という意味です。ポジティブな意味で使われることが多いですが、最近では慎重すぎて決断の遅い人に対して、皮肉を込めてネガティブに使われる場合もあります。

 「石橋を叩いて渡る」の由来は、「壊れそうにもない頑丈な石で作られた橋を叩いて渡る」という行為からきています。

 石で作られた橋ができた当初は多くの人が「石橋は壊れることが絶対にない」と思っていたそうです。

 しかし、そのような石橋においても、たたいて壊れないかを確かめながら渡る人もいて、その人たちの様子からこのことわざが誕生したとされています。

「七転び八起き」(ななころびやおき)

 七転び八起き」は、直訳すれば「7回転んでも、8回起き上がる」ということで、「何度失敗しても、屈することなく立ち上がること」という意味になります。

 一度や二度の失敗で諦めず、辛抱強く挑戦する様子を表すため、座右の銘としても人気のある言葉です。

 これと字面が似ている四字熟語に「七転八倒」というのがありますが、「七転八倒」の場合には、7回転んで8回倒れるわけですから、立ち上がることはできず、とてももがき苦しむことを表します。

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