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日本は沈みゆくタイタニック号 ~日本に生きる若者へ~

ここ2,3年間、僕は就活をきっかけに「なぜ日本の景気は良くならないのか??」という疑問を持ち続けてきました。

「結局、この疑問は壮大過ぎて、複雑すぎてよくわからん」ってのが本音ですが、ある程度、”何がダメだったのか、これからどうすればいいか”といったことに整理がついたため、その成果を共有しようと考えました。

特に,若い人に知ってほしいです。学校やテレビでは絶対に教えられない情報をまとめました。

”日本30年不況”の結論

  • 日本は、氷山にぶつかったタイタニック号である

2021年10月8日,矢野康治(財務省事務次官)は文芸春秋にに以下の趣旨を寄稿しました

(コロナ対策で政府がお金を使うことに対し)
「財政赤字を膨らませる話ばかり飛び交っている」のは「タイタニック号が氷山に向かって突進しているよう」

https://newspicks.com/news/6252573/body/

僕に言わせれば「お前の頭はお花畑か?'91年のバブル崩壊でとっくに氷山にぶつかってるんだよ!」と当時思いました。

バブル崩壊から30年、一度もデフレを脱却することはできず、日本という大型客船は沈み続けているというのが僕の意見です。


前提

僕の経済観について

  • 経済力が一番大切な世界を生きていると思っている,

  • 大戦後,鉄で殴り合うのをやめて,札束で殴り合うことにしたと思っている(これが今の平和)

  • 経済力があれば,究極,議論しなくてもいいって価値観を持っている

    • (立法,制度づくりの本質=予算を組む=予算があればいい)

    • (経済力がある国に武力で攻められない)


30年不況の原因

  • 「緊縮財政」

    • 政府はできるだけ,市場や民間に財政で介入せず,自由に競争させようという考え.

    • 新自由主義やグローバリズム、小さな政府の根幹にある。

    • 2001年,小泉政権あたりからずっとこの路線


30年不況の立役者

  • 財務省「プライマリーバランスを黒字にすること!」=「緊縮財政!」

    • プライマリーバランス=その時点で必要とされる政策的経費を、その時点の税収等でどれだけまかなえているかを示す指標

    • G20でPB黒字化を最大目標としているのは日本だけ(愚策だから)

  • 「財政法4条」

    • 「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない.」

    •  ”税金を財源にしなければいけない”という考え方が間違い

    • 戦後,GHQが日本を強くしないために作った法律.いくらでも借金(通貨発行)してよければ軍拡をしてしまうから.

    • これに縛られ,財務官僚は,PB黒字化するためならすべて犠牲にし、日本人を貧乏にしている。(税収を上げることが彼らにとって評価,悪気はない)

  • 財務省は強い

    • 内閣総理大臣が日本リーダーでトップであると考えるのは間違い

      • 色んな人を立てながら政策をまとめ上げる中間管理職

      • 財務省の言うこと=緊縮財政は絶対,逆らえない

      • 経済界は自分たち(大企業,資産家)の利益を最大化するため政治家を操る

なぜ緊縮財政・プライマリーバランス黒字化がいけないのか?

  • 政府の黒字=民間の赤字:誰かの黒字=同じ分だけ誰かの赤字

    • 民間が赤字になれば,貧乏人が増え,消費が減り,投資が減り,デフレになり経済は縮む

    • 究極、民間からすべて”お金”を吸い上げれば,政府日銀は大黒字になるが,世の中から”お金”が消え,経済は消える。

    • 逆に政府が赤字になる=諭吉が増える=通貨発行→インフレ・経済拡大(発行限界は日本の供給力,全体でどれだけ価値を創造できるか)

    • デフレでお金が足りてないのに緊縮財政はありえない

  • 経済全体のパイを縮めて、無理やり税収を上げる愚策

    • 例)消費税8% → 10%

      • 17兆円増収,10兆を政府赤字返済(世の中からお金を消す).7兆を社会保障へ

        • 10兆分の誰も得してない,財務省のマスターベーション

      • 税収2兆円分の経済的損失(消費が減ったため),5年間8%を維持すれば,10兆を社会保障に使えた

      • (ただし,インフレが行き過ぎたときに消費税は有効)


日本の現状

  • 一般国民は,バブル崩壊で氷山にぶつかって,ちょっとずつ沈んでるけど,自室で寝転がってネットフリックスを見てる状態.自室に海水が入ってくるまで気づかない。

  • 政治家は損傷箇所を処置するのが仕事だが,だれもそんなことできなかった(30年不況の事実)

  • 金持ちや権力者は,自分の脱出ボートを確保している(=アベノミクスの結果論)


解決策

  • マクロ解決策

    • 緊縮財政 → 積極財政への転換

      • 選挙で「緊縮NO」を突きつける (←仕組み上,ほぼ不可能)

        • 政治は少なくとも20年かかる.自分たちのためじゃない,僕らの子供や孫の世代にさらなる地獄を押し付けないため

        • 今の地獄は僕らのせいじゃない.だけど,僕らは「バブルの残り香」の恩恵を受けていてまだマシ

  • ミクロ解決策(一般国民,個人)

    • 自室に海水が入ってきてからでは遅い.

      • まずは,自室から甲板に出て,現実を知る,学ぶ

        • そのあと,どうするか考える(あなた次第,価値観による)

      • (おすすめ)ボートは買えないので,イカダをつくって脱出

        • イカダ=英語と経営とIT=グローバル人材=どこでも働ける




P.S.

正直、経済や政治のことを全然勉強したことない人は意味不明な単語がたくさんあったかと思います。
そういう人は絶対に調べてほしいです。自分で学んでほしいです。
こんな記事を読む人たちは絶対に優秀な人達ですから、学んで何かを変えてほしいのです。

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