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がつがつ会

近頃、近所にある笑顔0円の某有名ハンバーガー店が改装して、お洒落なカフェになった。

そこで中学の頃からの親友と、5,6時間
がつがつ勉強するのが最近のマイブームだ。

この親友は、がっつり主観だがかなり癖が強い。

私の醤油の小皿の深さもない極浅なツボに
いつも熱烈ヒットする。

がつがつ会初日。

いつも通り彼女は私より1時間ほど先に着いてがつがつしていた訳だが、到着した私の顔を見て
この世のものとは思えない何かを見たような顔をしている。

え、何でそんな顔してるん?私だよ私!
と、言う前に自分で原因を考えるが検討もつかず尋ねると

「何で化粧してんの?今日なんか用事あんの?」

、、、 いやそんなに不思議がる??
あんたに会いに来たっていう一大イベントだわ。
一応外出る時は化粧するんだよ歳だから。

と言いたいのを、唖然とした3秒の間にグッッと堪えて

「いや別になんもないよ化粧したかっただけー」

と、この数秒の葛藤をまるでなかったかのように平然と答えた。

勝手に自分の中で一般論だと思っていることや自分が当たり前だと思っていることを、人に押し付けるのは違う。

別に統計データとった訳でもないからそれが一般論だとは限らないし、仮にそれが大半を占めていたとしても、少数を否定する理由には否が応でもなり得ない。

逆に、みんなと一緒が嫌だ。個性が大切だと言う考え方も存在するが、そもそもひとはみんな一緒じゃないし、かと言ってこんだけひとがいりゃあ被らないなんこともまた稀にしかないだろう。

世でいう流行りとやらに乗っているみんなの数と流行りに乗っていないみんなの数を数値化して比較したらどうなのだろうか。

自分の見えないみんなは計り知れないほどいる。

みんななんか気にしないで、
みんな好きに生きればいい。最高じゃあないか。

最近身に染みて心得たこの学びを活かしての
このアンサーは100点満点ですなうむうむ。

ものの数秒で悟った私の賜物だ。
と、心の中でひとりでに嬉々とした。

そんな彼女とは中学時代から本気で夢を語り合う中で、中学のころはモデルになると言って色々わちゃわちゃやっていたのが、今では日本No.2の大学を3年で卒業して、日本No.1大学の院に入ると言い出してがつがつやっている。

冗談抜きで、中国出身ならではの抜群スタイルの彼女ならモデルにでもなれただろうに。
なんて思いながら今の彼女の夢を応援している。

彼女のその突き進む原動力とやり遂げる力には
いつも驚かされるし尊敬している。

まぁその力のおかげで二十歳の初飲酒はショットを何杯もいき、案の定リバースして、酒なんか一生飲んでたまるかと未だに一緒に普通に飲みに行ったことはない訳だが。

お酒、嗜む程度なら意外と美味しいよ?
と思いながらいつもコーラを飲む彼女の横顔を見ている。

今日なんかは

「最近体調良くなくて学校行くの不安だけど
単位やばいからなぁー」

と私がボヤいたら、

「学校いつ行くの?ついてく。」

と即レスだ。

何それ優しすぎない?
流石に悪いから断ったけど。

そんな優しさの所有量も半端ない彼女である。

いつもありがとう

と、母親に抱くようななんだかむず痒くて言えないこの感情をここに記して今日は眠ろうと思う。

あ、言ったら多分抱きついてきて暑苦しいっていうのもある。

PS.

今日は珍しくコーラじゃなくスプライトを飲んでいたので、

「珍しいね、コーラとなんか違うの?」

と尋ねたら、

「色。」

と即レスを頂いた。

コーラとスプライトの製造に関わる全ての方ごめんなさい。こちら問題です。お気になさらず。

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