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もぐもぐ

私には付き合って5年目の相方がいる。

前回の記事でも登場した高校時代の彼である。

大学受験期散々病んで泣き喚いても、幼稚園児のように駄々をこねて天邪鬼を拗らせても、鼻糞を擦りつけても、変わらず愛おしい目でいつも見つめてくれる。神か。

そんな相方にはある習性がある。

その名は、なんでもミックススクワロルである。

食事の際、米だろうが牛乳だろうがお菜だろうが関係なく目一杯口に詰め込んで、リスの様に両頬を膨らませてもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐして食べる。

リスだ。

相反して私はカレーですらルーとライスは分ける派で、咀嚼回数は平均しても十数回くらいだろう。そのせいか食事時間は10分ほどで済んでしまう。大体彼よりも私が先に食べ終わる。

(ちなみに彼の粗略回数を数えていたら三十回くらいだった。健康的。)

以前まではその彼の習性を、うそでしょーーとか言いながら冷ややかな目で見ていたのだが、
最近、欲張らない食事量を試みている私は、彼のもぐもぐを真似れば満腹度が増してうまく行くのではと、本日、スクワロルデビューした。

あ、でも、ミックスはしない。

私が彼に真似する宣言をしてもぐもぐし出すと、
彼はもぐもぐ師匠かの如く、もぐもぐ講座が始まった。
何言ってたかはあんま覚えてない。笑

(よく、そんな長く付き合って話すことなくならない?と聞かれるが、こんな調子でデコピンで吹っ飛ばされるようなくだらない話で大半の会話は成立している。時々言語すら迷走する。もはや会話ではない。笑)

スクワロルデビューした感想は、効果大だった。

幼い頃から母が「三十回噛んで食べなさいっ」ってのを忠実に守る良い子であれば、もう少し腹の肉も少なかったのであろうか。なんて思ったりもした。

というか、お腹が満たされる前に、
顎が疲れて食欲が失せる。

これを彼に言ったら、
「そーゆー時は牛乳で流し込むんだ!そーだ牛乳で流し込んでたのかおれは!」とか
よくわからないことを言って妙に自分で納得していたのでスルーした。

そんなこんなで私のもぐもぐ大作戦が多分大成功し、夢のスキニーパンツへの道がちょみっと開かれた、と思いたい1日だった。

ここに書いたからには続けるぞー!!
↑真の目的

PS.
今日の彼の昼食は焼きそばとスイカで、
これもミックスするか?するか?!
と期待の眼差しを向けていたら、流石に焼きそばとスイカはミックスしなかった。けど交互に食べてた。味変とか言って。強者。

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