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ヒモが『ハーゲンダッツ』にだけは金を惜しまない理由

以下リンクは僕が”ヒモ”として世間に公表された第一回目の記事です。

(twitterをはじめとする各所に同じ記事リンクを貼ることで何度も同じ顔面を晒す"厚顔無恥さ"を無視してでも)

上の記事内では僕の説明が不十分。強調をしたいポイントがあります。

それは記事内にチョロっとだけ登場する「ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)」の素晴らしさです。これまでのヒモ生活の様々な局面で、僕はハーゲンダッツを何度も活用してきました。

季節限定のフレーバーが開発されるたびニュースになるなど、説明不要の人気を誇るハーゲンダッツですが…敢えて特徴を簡単に言い表すのであれば…

『美味いが高い』

この一言で異論はないと思います。

この特徴は「自分で買うには高いが貰う分には嬉しい(甘味)」とも言い換えることができるでしょう。

数あるアイスの中から自分で選ぶことに抵抗が生じるハーゲンダッツは、他人から貰った時の喜びこそ”ひとしお”。タイミングを見計って女の子に渡すことでプラスαの価値が見出せると考えています。

では「貰ったハーゲンダッツはより甘い」ことを前提にヒモがどんな場面でハーゲンダッツを使うのかご説明します。


(1) 女の子の皿洗いを防止させたいとき

ヒモは一人暮らしの女の子の家に自分の居場所を創りだす(浸食する)ことから寄生を始めるわけですが、これは物理的なスペースのみの話ではありません。

家事を自らやることで女の子の家事領域を奪うこと。生活の一部に溶け込み、気がついたら必要とされている”何か”になることがキモなのです。

炊事をする上で『晩ごはんを作ってもらったのだから、皿洗いは私がやろう』と腰をあげる女の子は少なくありません。

そこをハーゲンダッツで阻止するのです。

上げようとした腰もハーゲンダッツの前では重くなってしまいますし、冷凍庫に入れておいたハーゲンダッツは簡単にスプーンを通しません。”チビチビ”食べる醍醐味も持っているため時間を稼げます。

ヒモは女の子がハーゲンダッツを食べている間に皿洗いを終わらせます。(まだ寄生してより日が浅い家であれば)このときにキッチン用具の配置を自分の使い勝手が良いように変えてしまうこともあります。

ハーゲンダッツは家事領域と共にキッチンのテリトリーも一緒に奪うことができ、ヒモが根を張る土壌を作る一手となるポテンシャルを秘めているのです。


(2) 女の子の機嫌が悪いとき

たとえばちょっとした口論になった時(必ずしも全てのケースに当てはまる訳ではありませんが)男性はロジックを組み立て、どちらがどれだけ悪かったか……割り出すような物言いになってしまいがちです。

あくまで僕の経験上の話ですが、そのようなケース口論の先に解決は殆どありません。

もとよりヒモは下に下に潜り込む性質があるので、上から説教なんて不可能ですし、会社に入ったことがないのだから野暮ったいアドバイスも出来ません。

その夜は「ハーゲンダッツをお互い食べて寝る」ことが最善策であったりもするのです。


前提で『美味いが高い』と書きましたが実際には300円強。100円〜200円のアイスの中に紛れているからこそ”高く見える”と表現する方が正しいです。

300円強とは「スターバックス」のショートサイズのブレンドコーヒー、居酒屋の安いお酒一杯、「吉野家」の牛丼並盛以下の値段です。

自分で買うことには抵抗があるが、ヒモの小銭で買うことが出来る、最大の献上品こそがハーゲンダッツなのです。


「女の子の不機嫌な時にはハーゲンダッツで対処する」ことは、ヒモでなくとも有効な場面もあるのではないでしょうか。ダメ元でなんかの折に使ってみて下さい。

さて、ヒモがアイスに寄生道具としての価値を見出していることがバレてしまったので、本日はこの辺りでやめておきます。

サっと書きましたが“家事領域”とは僕の気に入っている造語です。次は掃除の中でもヒモが家事領域を拡げていく話でも書こうかなと思います。おわり。

飼い主の彼女からの一言

ふみくんは馬鹿の一つ覚えみたいにハーゲンダッツを買ってきますが「レディボーデン」や「白くま」など…アイスひとつにしても他にいろいろ選択肢があることをそろそろ学習して欲しいです。






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