【ヒモの(無免許)恋愛相談:4】「飽きっぽい悩み」を持ってる女の子(後)
相談の後半部分に答えていきます。
昨日は「付き合い当初の『好き』と付き合ってからの『好き』を別物と判断した方がいいのでは?と書きました。
今日は、相談者の考える恋愛は「1人相撲」であることを、(偉そうに)言及していきます。
「飽きっぽい」悩みを持っています。
この前も、瞬間的に「すごく好き!」と思った男性とお付き合いを初めたのですが、何か求められたりとか、束縛したい雰囲気を察知してしまったりすることで徐々にズレを感じ、「やっぱり好きじゃないかも……」と、別れを切り出してしまいました。
もちろん別れを切り出された方がショックなのは分かりますが、これまでの私のお付き合いは全部同じパターンで終わりを迎えることが多く、「私は恋愛ができないのでは?」と、私自身いつも悲しくなってしまうことも事実です。
友達に話してみても「モテてるんだからいいじゃん、贅沢な悩みだよ」と、あまり真剣に取り合ってくれないことがほとんどです。
私はどうすれば「飽き性」が治るでしょうか?また、ちゃんとしたお付き合いをするにはどうすればいいですか?
毎回同じパターンで関係性が終わる……のなら、もしかしたら相談者様の理想は相当高いのではないでしょうか。
正確には「高い」のではなく「狭い」と表現した方がいいかも知れません。
理想が高いとは相手が自分の恋愛対象に入るかどうかの基準を指すこのばとして使われているように思います。
しかし、一旦はお互いの合意のもとにさまざまな方と「お付き合い」されているわけですよね?であれば、お付き合いされてからの相手の一挙手一投足に納得がいくかどうか……この基準がとても「狭い」のではないでしょうか。
この後にも散々書きますが、ご相談様に限らず自分の思い描いている通りのパートナーなんて現れないように思います。
なので、後半のクエスチョン「ちゃんとお付き合いをするにはどうすればいいですか?」に関しては、ご自身のなかで凝り固まったそもそものお付き合い像の見直し。からスタートするしかないと考えます。
今ご紹介したご相談とは別に、そもそもの「お付き合い像の見直し」へのアドバイスに関しては(少し毛色が違うものの)別の例も出したいと思います。
常に交際相手を切らすこともなく、周りからみれば何を悩んでいるのか分からないくらいにモテていたその方は、常に『良い人がいない……』と嘆いておりました。
失礼を承知で言えば、この方はやたらめったらモテる……と、言うよりかは、いわゆる「駆け引きが恐ろしく上手な方」でもあったと思います。
「表面状仲良くしているAの愚痴をBにこぼし、Bの愚痴は今度Cに愚痴る……」と、蜘蛛の巣状の交際関係をお互い接触させることなく、展開していたのです。
このやり方が、複数人の男性を比較をするために考案されたモノなのか、それとも自分が誰かに嫌われた時の安心材料として、(それこそ蜘蛛の巣のように)セーフティネットとして無自覚に用意してしまうモノなのかは分かりませんが……。
男性は「愚痴を聞かせてもらう=俺は頼られているし信用されている=俺こそが真の理解者」と錯覚しやすいため、『ウマイな〜』と感心していたのですが、結局は『良い人がいない』とコボし続けているのです。
恋愛に決まった形がないのであれば……このような一見不道徳に思える方法だって、(イラっとされる方はいらっしゃるかもしれませんが)別にそのことは良いのです。『そう言う不埒なことしてるからよ』なんて、因果応報に言及するワケでもありません。
この方にとっての『良い人がいない』とは、結局誰のことも真正面から見ていないことに問題があるのでは?と推測しています。
先のご相談者様同様、「理想像が狭いこと」、その理想像を掻い潜って、自分にピッタリ当てはまる人を見つけることこそが幸せだと信じて疑わない上、仲良くなった人の粗探しや愚痴を見つけて、他の男性にこぼしていては終わりが見えないようにも思えます。
勘違いしないで欲しいのは、どちらの方にも「妥協しろ!」と言っている訳ではないことです。ご相談様が理想の恋愛像をお持ちのように、相手だって理想の恋愛像を持っていることを理解するべきです。
今回のご相談者さまの例でいえば(程度にもよるのでしょうし、一旦その是非は置いておきますが)お相手様は束縛をすることも付き合ってからの当たり前に捉えているようにも思います。
お互い違う恋愛像をぶつけてたってその先に解決はないでしょう。
であるなら、「好き!」は継続しない感情であることをご理解していただいた上で、求められる関係性のあり方に囚われず、関係性そのものを今度のお相手と話してみてはいかがでしょう。
お互いにとって居心地の良い関係を模索し、その関係性を「恋人関係」と呼べばいいのではないでしょうか。おわり。
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