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トルコのレスリングと相撲 - 歴史、類似点・相違点

読者の皆さん、メルハバ!

今日は僕はレスリングの選手として、トルコのレスリングと日本の相撲について書きます。トルコでは女性もレスリングをするのでしょうか。トルコでは昔はどのように結婚していたのでしょうか。レスリングと相撲の違い、共通点についてもご紹介します。興味をもって読んでいただけたら嬉しいです。

トルコのレスリング


トルコのレスリングの原型は、紀元前3,000年前のエジプトのピラミッドの時代に遡ります。その時代の壁画に女性がレスリングをしている姿が認められます。この時代ではレスリングは崇拝すべきもの、礼拝の一種とみなされていました。

トルコのレスリングは、結婚式や宗教行事や祝祭で開催されます。この慣習は今でも続いています。

約1,200年前にトルコ人がイスラム教に改宗するまでは、亡くなった人のために葬式でレスリングが行われていました。

約200年前までは、兵士たちは戦争中も空いた時間にレスリングをしていました。

約150年前までは試合で優勝した者には金(きん)や広大な土地、農場、馬、羊、山羊が与えられました。金のチャンピオンベルトは、オイルレスリングだけに与えられました。

約100年前までレスリングはトルコで最も重要で人気の国技でした。今はサッカーの人気が一番でレスリングは二番に位置しています。今でもトルコ人にとってレスリングはとても大切で特別なものです。

このようにレスリングは様々な目的のために行われてきました。歴史を紐解いていくと昔も女性はレスリングをしていました。

婚約のために少女を訪れた新郎候補は彼女とレスリングをしました。新郎候補が勝利すれば彼女と結婚しました。少女が勝利すれば、彼女は彼と結婚する必要はありませんでした。現在ではこのような慣習はありませんが、トルコ人がイスラム教に改宗するまでは伝統として行われていました。イスラム教では婚前に男女が触れたり、仕事以外で私的に話をすることは禁じられているため、この慣習はなくなりました。

現在でも女性もレスリングをしますが、女性同士で行います。

7種類のレスリング

トルコのレスリングは下記の7種類に分類されます。7つの内、最も広く行われているのが僕のやっているカラクジャックレスリング、そしてオイルレスリングです。

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