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ゲストハウス開業準備記録②〜消防設備編その1〜

既存建物(A)について


私達の建物のひとつは1階が店舗、2階と3階がワンルームアパート仕様です。まずはこちらのゲストハウスリノベを検討しました。お部屋自体はそのままで必要な調度品を置けば何とかなる予定でした。が、開業準備記録①にある通りそうもいかなくなってきた理由は「消防法」。

安全にお泊り頂くということ

元々火災報知器や消火器はつけてありますし、毎年の消防設備点検も行っていました。しかし賃貸物件には非常ベルや消防署への自動通報装置は必要ないため設置していません。この建物を宿泊施設にするためにはこのあたりを完備しないと許可がおりません。

いつもお願いしている業者様に見積もりをお願いしてみました。するとその消防設備だけで約450万円の試算が出てきました。10室の建物に消防設備だけでそれは多額すぎる…という結果に。この予算があるならお部屋をグレードアップしたり外壁補修したり別の事に使ったほうがいいと。そのため大変不本意ですがこの建物は引き続き単身者向けの賃貸物件という結果になりました。幸い宿泊施設にするためにお部屋に入れたセミダブルベッドなどを「家具家電付き」ということで無料でお付けしたことで入居者様が決まったのでこれはこれで結果オーライとなりました。

カフェにしたことで予想外の追加工事


ただまだ終わっていなかった「消防法対策」。1階が不特定多数の方が利用するカフェになったことで蓄電式誘導灯が必要と指摘を受けました。「たしかにセッション中に大地震が起きて、停電して、ご参加の皆様が避難経路がわからない」というシチュエーションが起こるかもしれないという事を考えれば当然必要なものです。ここで予想外だったのは、法律上「2階と3階の廊下にも同様の誘導灯を5ヶ所つける必要があります」という指示。現在も非常灯が各階についていますし、13年前の3.11では盛岡も長く停電していたのでこの非常灯が大活躍していました。でも法律では全フロアに同じ仕様の誘導灯を付けなければならないそうで、1階は誘導灯、2階と3階は簡易案内ではNGということでした。
こちらの建物はあまり予算をかけずそのまま賃貸経営できると思っていたところに1階をカフェにしたことによる消防追加工事が約70万円…必要なものは必要なので指導通り早急に工事の予定を入れました。

次回は〜消防設備編その2〜ということで、ゲストハウスになるもうひとつの建物について書こうと思います。こちらは既に学生会館として既にそれなりの消防設備がありますが、まだまだかかる消防設備工事費。老後のために取っておいた自己資金に活躍してもらいましょう(⁠T⁠T⁠)

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