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編集教室、まさかの質問。

おとといの夜、ディスカヴァー編集教室での出来事。

およそ90分の講義も無事に終了し、質疑応答の時間に入る。「さきほどおっしゃっていた、取材の話なんですけど……」と、講義内容を受けたうえで追加の質問をされる方。「わたしは書籍編集の仕事をしているのですが、ライターさんが上げてきた原稿が○○だった場合……」と、具体的な仕事の悩みを相談される方。質疑応答の時間はこちらの瞬発力が試されるぶん、ある意味いちばんたのしい。

と、ひとりの男性が手を挙げ、こんな質問をしてきた。記憶をさかのぼりながら、なるべく忠実に再現しよう。


質疑応答


男性
きょうの講義、ほんとうにありがとうございました。ライターとして古賀さんが考えていらっしゃること、たいへん勉強になりました。

古賀
ありがとうございます。

男性
それで質問させていただきたいのは、ライターと編集者の関係です。きょうの講義でも古賀さんは、ライターと編集者のそれぞれが互いを補完し合うような関係を築けたとき、いいコンテンツができ上がるという話をされていました。一方でまた、今後ライターはより編集者的になり、編集者はよりライター的になり、両者の境界線はきわめてあいまいになっていくというお話もありました。

古賀
はい。

男性
そこでお伺いしたいのは、『嫌われる勇気』をはじめ、古賀さんがタッグを組んでいる柿内芳文さんのことです。

古賀
ほお。

男性
わたしは柿内さんのすごさを知ろうと、先日神保町で開かれた(ピースオブケイクの)加藤貞顕さんと柿内さんのセミナーにも参加しました。古賀さんの note も拝読していますし、古賀さんと柿内さんの対談記事()も読ませていただきました。

古賀
ありがとうございます。

男性
しかしですね……。

会場
(ざわっ…)



男性
正直わたし、柿内さんのなにがすごいのか、よくわからないんですよ。



会場・古賀
(爆笑)

男性
だって、あの、古賀さんのオフィスにホワイトボードを持ってきた話とか、いや、そういう締切の管理も編集者の大事なお仕事なんでしょうけど、でもあれがあるから一流の編集者なのかと考えると違うはずで。

古賀
いやいや、お気持ち、よくわかります(笑)。

男性
ですからすみません、ぜひ古賀さんの口から柿内さんのなにがすごいのか、教えていただけませんでしょうか?



じつを言うとカッキー、つまり柿内芳文氏はこの講義、ゲスト枠として教室のうしろでこっそり聴講していたのである。

講義終了後、カッキーはわかりやすくショックを受けていた。同じくゲスト枠で参加させていただいた弊社の田中裕子さんからは「古賀さんの note の書き方が悪いんですよ」と叱られた。

男性からの質問に、ぼくはどう答えたのか。それはクローズドな教室での発言でもあるので、ここでは書かない。

けれども今後、折を見て(もしくは書くことが思いつかないときなどに)柿内芳文という人の編集について、ここで書いていくかもしれません。

カッキーごめんよ、ほんとうに。


※追記

きのう大騒ぎしていた首の寝違え、おかげさまで投薬と湿布薬、そしてひたすらの安静のおかげでずいぶんよくなってきました。まだ首をひねるのはむずかしいけれど、うなずくことはできます。