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なは防災キャンプ'20冬 参加レポ お話編

こんにちは、防災初心者のFumikaです。このnoteは2020年1月11日〜12日に行われた「なは防災キャンプ'20冬」に参加して体験したこと、感じたことを忘れちゃいそうでもったいない!と思ったのでアーカイブ化してみたものです。わたしの頭の中を覗いてもらう感じで書いてます。

宿泊編を書いてから少し間が空いてしまいました…。だんだん記憶が朧げになっている…。「その時に感じたこと」をまだ上手くメモすることが出来ていないので、一気に書き切らないと頭の中から消えますね。ぶわっ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

今回参加したイベント

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▼イベントの公式ブログ

今回は、昼の部(分科会〜)と朝の部、おはなしメインのパートをまとめていこうとおもいます!これまでに書いた記事のリンクは最後に貼っておきます〜。

災害が起きた時に不安になりそうなことってなに?

宿泊編を先に書いちゃったので時系列がちょっとアレですが、防災キャンプの報告会の後は分科会のスタートです。防災キャンプとしてこんなことをやってきたのね、ほうほう…と聞いた後は参加者も一緒になって防災について考えます。

今回はワールドカフェ形式。
それぞれが興味のあるテーブルに移動して、情報交換をしました。
ワールドカフェは議論というよりも会話を楽しみつつ対話をするような話し合いのしかた。一定時間が過ぎるとテーブルメンバーは別のテーブルへ移動することになるので、いろいろな話が聞けます。
テーブルオーナーは、メンバーがリフレッシュされるごとに「さっきはこんなことを話したよ」と新しいメンバーに説明をする必要があるのでちょっと頭を使うかも。

ワールドカフェってオサレなひびきですよねぇ…。わたしが以前参加したことのあるワールドカフェ形式の会議では、ほんとの「カフェ」みたいにお菓子や飲み物をつまみながら意見交換をしたなぁ。

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高齢者福祉/ こども/ ボランティア受入/ 食事/ 被災時行政手続/ ペット/ こころのケア/ 観光客/ 外国人/ 身体の不自由な方 といった10のテーブルに分かれます。  

そこで登場したのが、この「えんたくん」。これちょっと感動した!

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椅子さえあれば、円卓ができてしまうというスグレモノ。ダンボールで出来た円形のボードなんですが、机を用意しなくてもお膝の上におけば机になっちゃうし、同じサイズの紙がついているのでそのまま書き込めます。

グループワークをする時ってテーブルの配置に困ったりするんですよね。特に今回みたいな移動をともなう形式とか。テーブルオーナーはえんたくんと一緒にその場でステイ、参加者は椅子ごと移動したのでめちゃくちゃ柔軟に場面展開がされていた気がします。

では、それぞれテーブルに着席したら何をはなしましょ?

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もちろん、防災や災害が起こったらどうする?っていうことについて話し合うんですが、いきなり「話して」と言われても、ねぇ…?わたし防災初心者すぎてぽかーん。

というわけで、話し合いのヒント。

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防災・災害と災害対応タイムライン
防災→【災害発生】→短期(数日)→中期(数日〜数週)→長期(数週〜数ヶ月)

このタイムラインを頭に描きながら、自分が困りそうなことってなんだろう?という視点で話し合いをスタートしました。ちなみに、震度7の地震発災後、という場面設定もされていたけど、途中から忘れていた気もする…。

各テーブルで上がっていたのはこんな話題

たくさんの方々と様々な視点で話し合いをしていると、もんのすごい量の気づきが…!!
というわけで、わたしの独断と偏見で特に心が動かされたトピックをまとめてみました。

◉:心が動かされた話題  ○:わたしが考えたこと

ペット
◉ペット同伴での避難はハードルが超高い。避難所を諦めることも多い。
○じゃあどうする?→屋外?車泊?ひとまずキャンパーは強そう!

外国人
◉外国人=「助けられる存在」のイメージ。助ける側に回ってもらうには、やさしいにほんごが鍵かも!
○わたしはやさしい日本語使えてる?

高齢者福祉
◉もしかすると車椅子で避難所に来る人がいるかも…。包括が把握している方々以外にもいろんな人がいる可能性。
地域にどんな人がいるか、どこまで把握する?(できる?)個人情報の壁は高そうだなぁ…。

こころのケア
◉被災者側のケアはもちろんだけど、支援者側のケアはできているだろうか?→いったん引く、ということも大事
自分が落ちた時に立ち上がる方法ってなんだろう?

食事
◉防災なのか、発災後なのか、しばらく経ってからなのか、フェーズによって必要なことが全然違う
◉アレルギーの対応どうする?みんなが食べれる食事ってなんだろう?
(参加者からたくさんの疑問点、不安なことが出てきた様子)
 →困りごと(アレルギー等)を伝えられる雰囲気づくりも大事。
もっと具体的な場面を想定して考えてみたい…

身体の不自由な方
◉障害のある方ってどんな方?のイメージから話し合いをスタートした。
◉聴覚障害と外国人問題には共通することがあるのかも。
「何かよくわからない」ことが多いのかも。だから自分が何ができるか、よくわかってない。少なくとも、入り口がごちゃっとしてたらサッと整理しよう。

ボランティア受け入れ
◉「ボラセン」は必ずしも社協だけが立ち上げるわけじゃない。
◉専門性が高いニーズへどう対応する?
 →プラットフォームの必要性
○日頃から自助、共助、公助の意識してたいかも…。

被災時行政手続き
◉どんな制度があるのか、どんな方法で手続きをするのか、いつ?
(参加者からたくさんの疑問が出てきた様子)
 →市では罹災証明書を早めに発行できるよう、システムを検討中!
わたしはそもそも何がどうなるかすら知らないかも…。調べねば。

観光客
◉災害が起こったとしても、情報が届きにくいので何が起こっているかわからないかも(海外からの観光客だと携帯やスマホに緊急速報は届かない)
◉観光客に自分から声をかける勇気はある?
○たまに観光客から声を掛けられることはあるけど、自分から声を掛けたことないな…。もっと視野を広げてみよう。

こども
◉安全をどう確保するか。そして安心して騒げる場所をどうつくる?
◉こどもが力になることもある!大人では気づかないことに気づく(避難所に花を飾る)
○ありモノで子どもたちと一緒にワークショップできる人強そうだなぁ…。

他にもいろんなことが盛りだくさんで話題に上がっていたようです。どのテーブルも、えんたくん(の紙)にびっしり書き込まれていました!
わたしもテーブルオーサーの発表をひたすら親指でメモってた。紙に書くよりこっちが早いね!でもメモの取り方がまだ定まってないので、読み返すと何のこっちゃわからないことがしばしば…。これは改良が必要だーーー。

そんなことはさておき、情報共有会議に進みます。

情報共有会議?災害対策本部と何が違うの???

これはマジでごめんなさい。
最初、情報共有会議が何を指している言葉なのか、わたしはピンときてなかった…。知らない言葉がいっぱい出てくるなぁ…。
ひとくちに言えば、情報共有会議というのは、災害支援に関係する団体が集まる会議のこと。そして関係する団体というのは、行政、社会福祉協議会、地域団体、ボランティア団体などなど。被災者支援に関してヌケ・ムラ・オチ・モレがないように情報共有をする場だそうです。
今回は「模擬情報共有会議」を立ち上げて、いざという時にどうするか?、災害が起こる前の情報共有の場になりました。

分科会でテーブルオーナーをつとめたみなさんがぐるっと話になって情報交換。わたしを含めた他の参加者はそのまわりをぐるっとかこんで様子を見守ります。

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先程の分科会で上がってきたトピックについて、もうちょっと入り込んだ話をしていました。

個人的にめちゃくちゃ参考になったのは、この藤澤さんのスライド。

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困りごとは平時からあるけれど、被災するとそれが一気に増えることになる。
その困りごとをどこに相談したらいいのか?
それぞれが独立して活動していくには限界があって、行政や災害対策本部、NPOなどで強力して動くことが大事になってくると。
ニーズとシーズのマッチングがなかなか大変だそうです…。

そしてその間をつなぐ中間支援団体の存在も重要とのこと。
中間支援をしているふくおかNPOセンターの古賀さんもおっしゃっていたけど、外部支援が入るまでのタイムラグも忘れてはいけない…。特に沖縄はラグがあるだろうなぁ…。

ほんとはもっといろいろメモったんだけど、今回の情報共有会議で1番大事なことは、きっと災害が起こる前にこの会を持てたことだったと思います。
地域にどんなリソースがあるのか、そしてキーパーソンは誰なのか?の確認が出来ていた気がする。
発災後は今回のようにゆっくり話し合うこともままならないらしいですからね😰

今回こんなにも多種多様な方々がこの場に集まったのがすごい。

なは防災キャンプでは、ここに行けば情報があるはず、詳しい人がいるはず、と思えるようなプラットフォームを構想しているそうです。それがだんだんカタチになってきていますよね。ほんとすごいなぁ…。

情報共有会議の後は夜の部スタート。その内容は宿泊編としてまとめているので、そっちを読んでね!

翌朝のスペシャルコンテンツ!「防災・災害支援のプロに聞く! いざという時に効く!備え」

公民館での宿泊体験(模擬避難所)の後は、防災・災害支援のプロ、藤澤健児さんによる講演を拝聴。

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九州を拠点に活躍をされている、元パイロットの藤澤さん。3.11の際は福岡から石巻までセスナ機を2往復して物資を届けたこともあるそうです。届けた物資というのが、歯ブラシ6000本!なんて量だ…。

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【講師】藤澤健児
プロフィール
1964年大分県出身。防衛大学校理工学部航空工学科卒業。海上自衛隊でヘリコプター操縦士として勤務。平成9年自衛隊退職。平成18年2月にNPO法人ANGEL WINGSを設立し、航空機を利用した災害支援活動を実施。また被災地の災害ボランティアセンターの支援活動を行っている。併せて平成25年1月には一般社団法人九州防災パートナーズを設立し、行政機関と協働して地域住民主体の防災・減災活動を実施している。特に住民主体の避難計画、避難所運営の実施を重点的に支援している。また平成29年7月に、福岡学生災害支援実行委員会を設立。福岡県うきは市に大学生災害ボランティアの宿泊拠点うきはベースを設置し、平成29年九州北部豪雨災害における支援活動をサポートしている。

 NPO法人ANGEL WINGS理事長 / 一般社団法人 九州防災パートナーズ 代表理事 / 福岡県災害ボランティア連絡会 監事 / 福岡学生災害支援実行委員会 代表 / 日本防災士会九州ブロック支部連絡協議会 顧問 / 日本防災士会久留米支部 顧問
(チラシより抜粋)

行政機関と協働して地域住民主体の防災・減災活動を実施している藤澤さん。プロフィールを見ただけで、わたしは講演内容にめちゃくちゃ興味が湧きました。(たぶん、住民主体というワードに弱いわたし。)

プロに聞いた「備え」、沖縄でも参考になる?

九州北部豪雨(H29.7)の例から、水害への取り組みについてお話しを伺ったのですが、どれもわたしが初めて聞くことばかりでスマホにメモをとる指が止まりません…!めちゃくちゃ身に覚えがあってドキっとした(これを沖縄ではウチアタイと言う)ことばかり…。以下、主に感想です。

結局のところ大事なのは、「避難すること」や「避難所をどう運営するか」を事前に想定しておくことだと思いました。最近沖縄も揺れるし…、それに意外と水害ってこっちでも起こってるんですよね…。

避難といっても、用心して早めに避難するのか、危ないと感じたギリギリのところで命からがら避難するのか…。避難先も、自宅避難なのか、体育館避難なのか。はたまた仮設住宅への避難なのか。平時からイメージを持っていないと、対応できないよなぁ…と再認識。

そして自治会などの組織が弱体化している今の時代、トップダウンでの防災は難しいなとひしひし感じました。連絡網とかないしなぁ…。
何より、どのタイミングで避難するか、考えなくちゃ…。でも、近隣で声を掛け合って避難できるかどうか、自信ないなぁ…。

避難所生活についても考えさせられました。指定避難所なのか、自主避難所なのか…。どちらにせよ、知らない人がいるところで生活するのつらいなぁ…。
避難所での合意形成がうまくできていない場合、下手すると換気すらできないってやばすぎません?コミュニケーションの取り方、もっと上手くならないとなぁ…。

講演を聞いて、いろいろ頭を悩ませて、うーーーっとなりかけましたが、やっぱりこれに尽きる気がしました(藤澤さんの講演内容から引用)。

\めざせぼうさいマスター٩( 'ω' )و/
 自分の命は自分で守る
 みんなの命をみんなで守る
 できる人ができることを積極的にやろう

これで、なは防災キャンプ'20冬の参加レポは完結!どうにか書ききった〜。

最後に。

わたしは地震が少ないと言われている沖縄県在住で防災初心者です。防災についていろいろ知りたいと思ったので、インプットしつつアウトプットしていくことにしています。Fumikaさんがnoteに書いてたから〜つって鵜呑みにしちゃだめだよ!これはイチ個人の体験記なので、その辺りをご理解いただいた上で生暖かい目で見ていただければ幸いです。大事なことはリサーチするよう心掛けていますが、何かおかしなことを口走っていたら訂正します。ちゃんとした情報を発信したいので、ソース付きでご指摘いただけると喜びます(コロッケはそのまま食べちゃう派だけどね)。

一番いいのは、自分自身で体験するコトだと思う。だから、わたしのレポートを読んで興味を持ってくれたり、行動のきっかけになっていたらすごくうれしいな。

なは防災キャンプ'20冬 参加レポ 他の記事もあるよ〜

▼準備編

概要編

▼宿泊編

▼そもそもわたしがなぜ防災に興味をもったか

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