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冬眠コウモリ(コウモリ画像だけ有料)

モザイクなしのコウモリ画像だけが有料です。
本文には全部モザイクをかけています。



以前、賃貸に住んでいたときのことです。

何故かうちの車のそばに、ねこが居着くようになりました。
他にたくさん車があるのに、いつもうちの車。
夕食時だけは、どこかで食い物をもらっているようで、姿が見えなくなるのですが、それ以外はたいていうちの車の近くにいました。
エサとか一切やっていなかったのにな。情が移るといけないので、なでることすらしませんでしたよ。

全然逃げないので、ねこ写真撮り放題。

「車を出すからどいておくれ」と頼んだら自転車置き場に移動しました。ついでに撮影

うちの賃貸は動物を飼うのは禁止。
そもそも家人がネコアレルギーなので、ねこは飼えないのですが、なんとか幸せになってほしいと思っていました。
ていうか、冬は大丈夫なのか!? と、いつも心配していました。

幸か不幸か、このねこは冬になると姿を見せなくなりました。
どこか暖かいところに居てくれますように……。
などと思っていた、冬のある日。

今度は我が家の郵便受けに、コウモリがへばりついていました。

ギャアアアアアアアア!!!!!

マジで飛び上がりました

私はどういうわけか動物に変に縁があるのですが、基本的に同時に二種類以上と縁があることはありません。

なるほど、ねこがいなくなったからコウモリ!

――じゃなくて。

コウモリは、人目につかないところで、ひっそりと冬眠するんじゃなかったのか!?
ググッたら、民家だったら瓦の下だの壁の隙間だの戸袋だので冬眠するってあるよ!?
ここは屋外の玄関前なんじゃが!? 吹きさらしの郵便受けの上なんじゃが!?

しかし、いるものはいるのです。
ピクリとも動きません。あまりにも動かないので「しんでいるのでは?」と思ってしまうレベルです。

ちなみに我が家の郵便受けは、横から入れて上から取るタイプです。

横から入れて
上から取る。元の商品はこれです


つまり構造上、郵便受けから物を取り出すためには、コウモリがくっついたまま上の蓋を開けなければいけないのです。

無理無理無理!!!

ですが郵便受けには、容赦なく郵便物が届けられます。
郵便屋さん、仕事とはいえ大変だな。
いくらなんでも、コウモリには気づいているよね?

どうやって中の物を取り出そうかと考えているうちに気づきました。

我が家の郵便受けは、とてつもなく年季が入っているので、接着剤も死んで、もはやボロボロ。
なので蓋を手で支えると、前からも開きました。いつの間にか。

こんなふうに開く。画像はここから取りました。


よし、郵便物は前から取ろう!
というわけで、前から取り続けているうちに、郵便受けが崩壊してきました。

ゆがんでいる。しかしコウモリは微動だにしない


最初は生きているのか疑っていました。
しかしいつまで経っても、まるまるとしています。動かないけれど元気そうです。
見慣れると、まあまあかわいい気もしてきました。
(だんだん大胆になって、至近距離から撮影する私)

モザイクをかけても分かる、まるまるっぷり


全然動かないので、特に害はありません。
一匹しかいないので、駆除業者を呼ぶのも面倒です。
もういいや、春になるまで放っておくか――。

いつもの年ならそう思っていたかもしれません。

ですがその年、真冬に引っ越しが決まっていたのです。
新居に、このボロボロ郵便受けを持っていくつもりはありませんでした。
そもそも買い換えなかったのは、引っ越しするまで、ボロボロのまま使い倒そうと思っていたからです。
……まさかコウモリ付きになろうとは。

引っ越しの日が近づいてきましたが、真冬なので当然コウモリは動きません。
仕方がないので、コウモリに話しかけてみました。

「もうじき私は引っ越すし、そのときにこの郵便受けは捨てるよ。一緒にゴミ処理場へ行きたくなければ、別のところへお行き」

それから二日後。
コウモリはいなくなっていました。

本当に綺麗さっぱりいなくなりました

血の跡とかついていなかったので、何かに食われたわけでもなさそうです。
一瞬だけ暖かくなった日があったので、その日に移動したのでしょうか。

「コウモリ、日本語が分かるのか……」

いくらなんでもガチで日本語が分かるはずはないと思うのですが、コウモリ的には耳元で話しかけられて、うるさかったのかもしれません。
毎日郵便受けを動かしていたけど、そっちはええんか、コウモリよ。

いずれにせよ、穏便に出て行ってくれて助かりました。
さようなら、コウモリ。
もう二度と来るなよ。


なお、新居はツバメ屋敷になりました。
一度に一種類という法則どおり、いまのところツバメだけです。
ツバメはいい。コウモリより、ずっといい……。

そんな私のツバメ日記は、こちらです。
どうぞよろしくお願いします。




コウモリの画像は、見たくないかたが多い気がしたので、モザイクつきにしました。
しかしもしかすると、コウモリの画像を見たいかたや、学術的興味のあるかたも、いらっしゃるかもしれません。
そんなかたのために、モザイクなし&コウモリの大きな画像(スマホ撮影)もご用意しました。
お気が向きましたら、是非どうぞ。
(至近距離から動かないコウモリを撮影しているので、ツバメ画像よりは画質がいいです。とはいえ古いスマホからなので、精細画像というわけではありません)


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